©Takuji Hasegawa
2025年シーズンWRC第13戦ラリージャパンは、11月6日(木)にシェイクダウンを実施。悲願のWRC初勝利を狙う勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は、豊田市の鞍ケ池公園で行われたシェイクダウンにおいて、トップのエルフィン・エバンス(トヨタ)から0.6秒差の2番手タイムをマークした。
この日の夕方から幕を開けるラリー本番に向けて、勝田は次のように意気込みを語った。
「昨年のラリージャパンでは、チーム戦略というより僕自身があまり良い状態ではありませんでしたが、今年はそのようなこともなく来れているので、とにかく良い結果を目指して、それだけを目標に頑張りたいと思っています。シェイクダウン1本目は、いつもめちゃくちゃ気をつけて走るので、タイムが良くないんです。でも、今回はシェイクダウンとSS1が同じステージなので、できる限り同じコンディションで走りたかったこともあり、1回目からあえて時間を空けて2回目を走りました」
「今朝は前日に降った雨で路面が少し濡れていて。待ってる間の2〜3時間でも、だいぶ路面は乾きます。乾きどころというか、後半の時間に走ることで、コンディションの変化をSS1の状況に近い状態で見たかったんです」
トヨタはエルフィン・エバンス、カッレ・ロバンペラ、セバスチャン・オジエがタイトルを争っており、さらに失うものがないヒョンデ勢は、フルプッシュを仕掛けてくる可能性がある。
「状況はそれぞれのラリーによって異なります。確かに難しい状況ですが、これまでのジャパンのリザルトを見てもエルフィンは非常に強いですし、セブ(オジエ)も速い。もちろん僕としても簡単な展開になるとは考えていません。それでも、今の自分の持っているポテンシャルを出し切れれば、優勝は不可能じゃないはずです。ラリー中は、その気持ちを信じて走ります。ステージによって良い悪いが出てくるとは思いますが、そこでの一歩を超えすぎないように。ただ、勝とうと思うと、限界で走り続けないといけない部分もある。そこはトライしながらやってみたいなと思ってます」
今シーズンの勝田は初日のオープニングステージで、パンクに見舞われることが多かった。
「パンクに見舞われたのは、基本的にグラベルラリーでしたからね。それもあって、今回はあまり気にしていません。最初から気をつけていたら勝てないと思います。とはいえ、最初に何かあるとリカバリーが難しくなってしまうので、その辺は状況に応じて判断します。ある程度いろいろと経験してきたので、その時の状況でベストな状態で走れるようにしたいなと思ってます。とにかく、優勝目指して頑張ります!」













