WRCチリ:オィット・タナック「予兆はなかった」金曜日コメント集 – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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WRCチリ:オィット・タナック「予兆はなかった」金曜日コメント集

©Red Bull

WRC第11戦ラリーチリ(グラベル)、金曜日の走行後の各ドライバーからのコメント(抜粋)。シーズンも終盤に差し掛かりポイント争いが激化するなか、首位を走っていたこの日最後のステージで、突然のマシントラブルに見舞われたヒョンデのオィット・タナック。愕然としながらも、できる限りポイントを獲得することへの決意を絞り出した。

[ヒョンデ・モータースポーツ]
ヒョンデi20Nラリー1

アドリアン・フルモー/総合首位

Red Bull

「ラリーをリードできてすごくうれしいが、オィットのトラブルは残念。自分たち的には、ミスもなく安定した一日だった。後から考えれば、午後はもっとプッシュできたが、タイヤの摩耗が心配でループを走り切るのに苦労していた。金曜日を終えて初めてトップに立てているのは素晴らしいこと。夜は雨が降ると思っているので、明日の朝はウエットでマディになるだろう。ビッグチャレンジが待っているが、楽しみにしているよ」

ティエリー・ヌービル/総合2番手

Hyundai Motorsport GmbH

「タフな一日だったが、自分たちの結果には満足できる。午前はトランスミッションにトラブルが出てトリッキーだったが、自分たちに慣れたセッティングに変えることができた。バランスが格段に良くなり、午後にはロードコンディションも良くなった。午前は最悪だったが、対照的に午後は首位にも近づけていい内容だったと思う。今回はいい結果を残せるチャンスがあるが、ラリーはまだ先が長い」

オィット・タナック/SS6でデイリタイア
「まとめるのが難しい。好リザルトに向けてすべて順調だったし、マシンも今日のほとんどはいい走りをしていた。不調の兆しはなかったし、最初に兆候が出た時には走り続けることを試みていたが、最終的には末期症状だった。午前は、自分たちの走行順でもグラベルはあまり掃かれておらず、すごくソフトなセクションもあったので、メチャクチャだった。これまで見たことのない状況だった。選手権争いが接戦になっているなかで、こんな形で一日を終えるのは残念だが、いつも通り、いい結果を導き出すために全力を尽くす」

[トヨタ・ガズーレーシングWRT/WRT2]
トヨタGRヤリス・ラリー1

セバスチャン・オジエ/総合3番手

TGR WRT / McKlein

「午前の滑り出しは理想的にはいかなかった。WRCに200回参戦しても、セッティングが合わない時は間違った方向に行くこともある。今日の午前はフィーリングがつかめず、ここのナローな道では正確性が問われる。サービスで何を変えるべきか分かっていたので、午後は間違いなく正しい方向に進んだ。コンディションは、走行順が早いとチャレンジングだったけどね。プッシュを続けて、最後はすごくいいステージにできたので、いい形で一日を終えられたしリードも狙える位置につけた。明日は雨が予報されているのでさらにチャレンジングになるかもしれないが、このポジティブな形を続けていくように頑張るよ」

サミ・パヤリ/総合4番手

TGR WRT / McKlein

「全体としていい一日だった。午前はあまりフィーリングがつかめず、もっとうまくできると感じていたが、午後はコンディションも変わってマシンにも少しファインチューニングをしたので、すべてが噛み合った感じをつかみ始めた。ステージウインを1本獲って4番手につけているし、首位までは11秒なので、本当にポジティブな一日になった。ループの真ん中のステージではタイヤを残すようにしていたが、走り切ってもまだしっかりグリップが残っていたので、もっとプッシュできたかもしれない。明日のステージはもっとツイスティでコンディションもウエットでマディになるかもしれないが、引き続きベストを尽くす」

エルフィン・エバンス/総合5番手

TGR WRT / McKlein

「午前はいいスタートができた。空気にも道にも湿気があったので、ルーズグラベルがあるところもあったが、コンディションは、通常先頭で走るよりも悪くはなかった。パラグアイの後に取り組んだことでマシンのフィーリングはかなり良くなったし、午前はまずまずクリーンに走れた。午後は、砂利掃除の役目が午前よりも格段にひどくなりすごく苦戦した。同時に、それほど間違ってはいないと感じていたし、首位にも届く範囲につけているので、この先の天気次第ではどんなことも起こり得ると思っている」

勝田貴元/総合6番手
*マニュファクチャラーズ選手権ノミネート外

TGR WRT / McKlein

「午前中はマシンのフィーリングがつかめずかなり苦戦し、このような高速ステージを覚悟を持って攻めるのは簡単にはできませんでした。でも、日中サービスで大幅にセッティングを変えたので、午後は格段にフィーリングが良くなり、タイムもすごくよくなりました。午前にタイムロスしたことは残念ですが、総合6番手につけていますし、まだ先は長く、厳しいコンディションが待ち受けているかもしれません。とにかくプッシュを続け、さらに改善できるように頑張ります」

カッレ・ロバンペラ/総合8番手

Red Bull

「午前はかなりいい滑り出しができた。このようなステージで走りやすさを感じたことはなかったが、今日はやっとペースがつかめた。マシンのセッティングと自分のドライビングのコンビネーションについて前進ができた。違うことをやってみたが、それがうまくいった。残念ながら、あるナローな場所で、いつもブレーキングがトリッキーなところなのだが、そこでワイドになってしまい、リヤを失ってしまった。大きなヒットではなかったが、タイヤがリムから外れてしまいかなりタイムをロスしてしまった。午後は午前よりもグラベルが多く、もっと難しかった。明日はトリッキーな天気になると予想している。ウエットなら砂利掃除はそう悪くはならないので、プッシュして挽回できるところまでする」

[Mスポーツ・フォードWRT]
フォード・プーマ・ラリー1

グレゴワール・ミュンステール/総合7番手

M-SPORT

「基本的にはまずまずの一日だった。序盤はセッティングで苦戦したが、路面がこれまでと違っていたのでライバルもみんな同じ。でも、チームがすぐに対応してくれたので、コンペティティブなタイムが出せるようになった。SS3では、ギヤのレバーの不調で12秒ロスした。リタイアせずに続けられたし、午後はペースを取り戻した。いま7番手で、タカまでは8秒。明日は天気も変わるので、どこまでできるか楽しみにしている」

ジョッシュ・マカリアン/総合10番手

M-SPORT

「チリの初日は厳しい内容になって、最初のステージで高速スピンをしてフロントバンパーを失い、空力に影響が出てしまったので、ループのその後のステージでコントロールが難しくなってしまった。サービスで直した後、午後最初の2本はコンペティティブなタイムが出せた。3本目はパンクで、かなりタイムをロスしてしまった。明日は天気がまた変わるから、リセットして対応していく」

アルベルト・ヘラー/総合12番手
*マニュファクチャラーズ選手権ノミネート外

M-SPORT

「言葉にできない。このチームで走るのは、最高。世界で最高のマシンだ。このチャンスを得られたことを喜ばなくてはならない」



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