
©HYUNDAI
2025年シーズンWRC第11戦ラリーチリは、9月11日(木)にシェイクダウンを走行し、ヒョンデのオィット・タナックがトップタイムとなる3分21秒5をマーク。0.1秒差の2番手タイムにカッレ・ロバンペラ、0.3秒差の3番手にエルフィン・エバンスと、トヨタのふたりが続いた。
パラグアイに続く南米ラウンド2戦目として、ラリーチリは今年も中部ビオビオ州の州都コンセプシオンを拠点に開催される。ポルトガル以外続いてきたグラベル連戦を締めくくるのは、コンセプシオン周辺の森林地帯に広がる、スムーズな中高速グラベルステージ。この時期は朝晩に気温が低くなることから、霧で視界が悪くなったり、午前中のセクションは路面が滑りやすくなる傾向がある。
シェイクダウンは、9月11日午前9時01分(日本時間21時01分)に、コンセプシオンのサービスから北東に25kmほど離れた「Conuco(6.79km)」で実施。レッキでは大雨と霧に見舞われた今回のチリ。2回の走行でシェイクダウンを切り上げたタナックは「ラリーの展開がどうなるかは、コンディション次第だろう。もしレッキ時のウエットが残ったら、スタートポジションは関係なくなると思う。でも、明日のスタートまでには乾くんじゃないかな」と、冷静に分析する。
タナックから1.4秒差の4番手タイムは、前戦パラグアイを制したセバスチャン・オジエ(トヨタ)、1.6秒差の5番手にアドリアン・フルモー(ヒョンデ)、2.7秒差の6番手にサミ・パヤリ(トヨタ)。昨年はチリをスキップした勝田貴元(トヨタ)が、3.8秒差の7番手で続いている。
ラリーは9月11日19時00分から、コンセプシオンの市街地でセレモニアルスタートを実施。翌9月12日(金)午前8時15分(日本時間20時15分)からSS1「Pulperia 1(19.72km)」でラリーの幕が上がる。
WRCチリ シェイクダウン暫定結果
1. O.タナック(ヒョンデi20Nラリー1) 2/2 3:21.5
2. K.ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2/2 3:21.6
3. E.エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1) 1/2 3:21.8
4. S.オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2/2 3:22.9
5. A.フルモー(ヒョンデi20Nラリー1) 2/2 3:23.1
6. S.パヤリ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2/2 3:24.2
7. 勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2/2 3:25.3
8. J.マカリアン(フォード・プーマ・ラリー1) 4/4 3:28.1
9. G.ミュンステール(フォード・プーマ・ラリー1) 1/3 3:29.8
10. T.ヌービル(ヒョンデi20Nラリー1) 2/3 3:31.4
※各ドライバー名の後ろの数字は【ベストタイムをマークしたセッション/走行回数】