【赤龍ブログ10】ひと月ぶりの赤龍ブログです – RALLYPLUS.NET ラリープラス

【赤龍ブログ10】ひと月ぶりの赤龍ブログです

 

【赤龍ブログ10】ひと月ぶりの赤龍ブログです

 火曜と水曜、朝の7:30から夜は19:30まで、毎日SSとリエゾンを12時間かけ、走り続けました。その間、休めたのはガソリンを入れるほんの数分だけ。ノーランチ。ノーコーヒーブレイクです。
 なぜなら、WRCのレッキのタイムリミットも非常に厳しく、ステージやリエゾンもほぼ全てをフラットアウトしないと時間制限内にレッキができないのです!
 WRCチームのリエゾンのフラットアウトの豪快さ。皆さんぶっ飛ばしていました(笑)。




メキシコの路面に多い、コブルストーン。大きな丸石がたっぷり入った舗装路面。これが滑るしラフなんですよ。要注意の路面。ノートには必ず書き込みます。


SS1 DCシューズ グワナファトストリートステージの眺め。ユネスコの世界遺産に指定されている街でWRCカーが駆け抜ける中世の街。こんな楽しいラリーがあって良いのでしょうか!?

 メキシコの今回の冠スポンサーはグアナファト州の政府。きっと州側は市警察へも、ラリーカーは手柔らかに対応するよう指示がいっていたのでしょう。正直捕まっているチームは一度も見ませんでした。我々はクルマが遅いので、踏んでもスピードは出ませんでしたが、必要な時は少しだけ踏ませていただきました。
 そして、ロングステージの54.30Kmと41.88Km。疲れた〜。冗談でなく、ノートを書きながらウトウトとお昼寝するほどです(笑)。12時間コマ図とノートを見ながら下だけを見ていると、いきなり睡魔に襲われるんですよね。。。
 ともかくレッキが2パスで良かったです。何カ所かR2のところをL2と書き込んでたり、自分でも解読不明のノートがあったり、確実にスキップしている数コーナーがあったりと、最終的にすさまじいノートができあがっていました。ロングステージはノートブックの約半分を使うほど! 鉛筆も1ステージで3本程使いましたよ。


犬は放し飼いが当たり前。今回のレッキ中も何回かひやっとした場面が。。


犬の次に多いのが、ドンキー。はいロバです。メキシコの荒野にまた似合うんですよ。

 JASONがなんだか静かだな〜と思っていたらウトウトしていたので、ふたりともメキシコの怪しげなエナジードリンクを3本程ゴクゴクっとキメて、異常にハイテンションのステージがあったり、ダラ〜としたステージがあったり、大変です。そして、今回追加の新ステージSS3/7のラス ミナスとSS4/8のロス メキシカーノの難しいこと!
 自分もJASONも超不得意ステージだったので最初のページに、「ノートを信用してはダメ。このステージはプッシュするな!」と大きく記入しました。この2ステージはラリーステージというより、マウンテンバイクやモトクロス用のステージのよう。とても狭いし、アップヒル多し(パワーが無いGOLF殺し)、とっても滑るし、標高も高い、R2→L2→R2→L1→R3のような角度のきついコーナーが多くて、とてもロストし易いステージ。このSSはイージーでいく事をふたりで誓いました。一体、どう考えてもフラットアウトできないステージでWRCドライバーはどう走って行くのでしょうか?
 そして今回はフィニッシュ地点後のフィニッシュコントロールまでしっかり書き込みました。去年はフィニッシュ直後のL3のノートがなかったため、転がりましたので!


おっとっと。ローブ様のレッキ車に追いついちゃった。


そして一瞬でシトロエン組に追い越されるRDWRT。

 火曜のレッキ中のリエゾンでは、日本人ラリージャーナリスト/カメラマンの大先輩の古賀さん&小林さんと一瞬でしたが、会うことができました! 毎年、メキシコで会うのが恒例となってきましたネ。古賀さん、小林さん、きっと今回も素晴らしい撮影スポットを見つけたことだと思います! レッキは競技者以外にメディアのみんなも走っているのです。基本的には、SSはクローズされていないので誰でも通行可能。だからと言って、慣れていない一般の方が走ることはお勧めではありません。いちおう制限速度はありますが、ぶっ飛ばしてる人もいますので、お互い危ないです。


レッキ中に出くわすトラック軍団。彼らもフラットアウトですっ飛んできます。要注意!


レッキ中に急ブレーキ! ヤギさんの大群が!!! ラリー中にはステージに出てくるなよ〜。

 さてレッキの水曜午後、ラリーHQでは車検が行なわれています。火曜夜にはアメリカ側からクルーが到着しているので、彼らが車検場へ持っていってくれている筈。去年の水曜の車検はラリーアメリカクラスのほとんどのチームがパスできなかったので、今回もきっと厳しいことが予想されます。今回は我々にとっても新しいクルマ。準備万端の筈ですが、どうでしょうか。全てはレッキ後に分かります。
 果たして、レッドドラゴンWRTは無事に完走して栄光の表彰式に参加できたのか!? この続きは本日5月26日発売のWRC PLUS本誌で!


夕方のロングステージ(41.88Km)のSS14/16オタテスでのハプニング。なんとこの停車中のバスが右へ曲がるY字路を隠していて、左に曲がってしまう我々。これで、15分以上間違った道をレッキしていまいました。そして日が暮れて、ナイトステージをレッキする羽目に。。。


満月と夕焼けが印象的でした。でもステージはどんどん暗くなってくる。涙、涙。

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