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全日本ラリーカムイ:初日、4本のベストをマークした奴田原文雄がトップを快走

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2025年シーズン全日本ラリー選手権第5戦「2025 ARK ラリーカムイ」の初日は、7月5日(土)に6カ所のスペシャルステージを走行。トップカテゴリーのJN-1クラスは、奴田原文雄/東駿吾(トヨタGRヤリス・ラリー2)が、鎌田卓麻/松本優一(シュコダ・ファビアR5)に28.6秒差をつけて初日トップに立った。52.6秒差の3番手には福永修/斉田美早子(シュコダ・ファビアRSラリー2)がつけている。

開幕戦からモントレーまで続いてきたターマック4連戦を経て、第5戦は北海道虻田郡ニセコ町のグラベルステージを舞台に開催される第5戦ラリーカムイ。今回、新たに京極町の林道SSが登場し、初日は「STREAM(11.04km)」、「ORCHID SHORT(12.55km)」、「KNOLL(7.77km)」の3SSをループ。午前中は3SSに加えて、新たなギャラリーステージ「NEW SENMU(0.33km)」を走行する7SS、63.05kmが設定された。

7月5日、青空が広がるなか、サービスパークが置かれたニセコアンヌプリ国際スキー場の駐車場でセレモニアルスタートを実施。各クルーは総走行距離100kmを超えるシーズン初のグラベルステージへと向かった。

SS1、シーズン2連勝中の新井大輝/立久井大輝(シュコダ・ファビアR5)が、奴田原に3.6秒、勝田範彦/保井隆宏(トヨタ・GRヤリス・ラリー2)に7.1秒、ヘイキ・コバライネン/北川紗衣(トヨタGRヤリス・ラリー2)に8.8秒差つけ、幸先よくベストタイムを刻む。

この日最長の12.55kmを走るSS2、ラリーをリードしていた新井大輝がインタークーラートラブルにより、大幅にスローダウン。1分以上を失いながらステージを走り切るが、フィニッシュ後に無念のリタイアを決めた。新井大輝の脱落により、このステージを制した奴田原が勝田に6.8秒差をつけて首位に浮上する。SS3は奴田原が、鎌田に4.2秒差、コバライネンに5.1秒差をつける連続ベスト。福永をかわし、鎌田が総合4番手にポジションアップを果たした。

多くのギャラリーが集まったSS4は、コバライネン、鎌田、福永が同タイムの一番時計。0.2秒差の4番手タイムでまとめた奴田原が、勝田に13.2秒差をつけて午前中を首位で折り返した。15.8秒差の総合3番手にコバライネン、24.5秒差の総合4番手に鎌田、32.0秒差の総合5番手に福永、33.2秒差の総合6番手に新井敏弘/小坂典嵩(スバルWRX VBH)続く。

サービスを挟んだ午後のセクション。SS5は奴田原がコバライネンに1.3秒、鎌田に4.9秒差のベストタイム。コバライネンが勝田をかわし、首位の奴田原から17.1秒差の総合2番手に順位を上げた。

続くSS6、「いいフィーリングで走ることができている」と話していたコバライネンが、ドライブシャフトを壊してストップ。さらに総合3番の勝田もフィニッシュ直前でリヤが砂に乗ってコースオフを喫してしまう。なんとかコースに復帰したものの、勝田は30秒近くを失うことになった。このステージで今回初のベストをマークした鎌田がトップの奴田原から27.8秒差の総合2番手に浮上。勝田は総合5番手に順位を落とし、総合3番手に福永、総合4番手に新井敏弘と、それぞれ順位を上げている。

この日を締めくくるSS7は、奴田原がベストタイムで締めくくり、総合2番手につける鎌田との差を28.6秒に広げ、初日を終えた。52.6秒差の総合3番手に福永、SS7で新井敏弘をパスした勝田が、1分01秒8差の総合4番手。勝田に2.8秒差の総合5番手に、グラベルに向けて足まわりを再調整した新井敏弘が入っている。

ライバルの多くが脱落するなか、首位で初日を走り切った奴田原は「まずは無事に戻ってこられて良かったです。午前中と同じように、午後もトータルパッケージを活かして走ることができました。轍はかなり深かったんですが、これは周りも同じ状況なので。明日、しっかり走れば大丈夫なアドバンテージを確保できたと思います」と、笑顔を見せた。



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