WRCサルディニア:ヒョンデは過去7勝の好相性イベントで今季初優勝を狙う – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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WRCサルディニア:ヒョンデは過去7勝の好相性イベントで今季初優勝を狙う

©Hyundai Motorsport GmbH

今週開催されるWRC第6戦ラリーイタリア・サルディニア(グラベル)で、ヒョンデは今シーズンまだ手にしていない勝利を狙う。チームはサルディニアとの相性がよく、過去7勝をマーク。直近ではオィット・タナックが2022年と2024年、ティエリー・ヌービルが2023年にイベントを制している。今年は、今季安定して好パフォーマンスを披露しているアドリアン・フルモーを加えた3人が、ヒョンデi20Nラリー1をドライブする。

昨年のサルディニアでは、パワーステージまでもつれこんだ優勝争いを0.2秒という僅差で制したタナック。同様の状況は2018年にもあり、ヌービルが0.7秒差でトヨタのセバスチャン・オジエを退けている。今年のパワーステージに指定されているポルト・サンパオロは、過去WRCでは使用されたことがなく、大きな注目を集めることになるかもしれない。また、チームは今季のグラベルラリーでは、サファリでダブルポディウム、ポルトガルでもタナックが2位に食い込んでおり、待望のシーズン初勝利を確実に手にしたいところだ。

サルディニアでは過去3勝、ポディウム4回をマークしているタナックは、ポルトガルでの2位フィニッシュからあとひとつ、順位を上げることを狙う。
「サルディニアも超過酷なイベント。最初はスムーズでサンディに見得るが、道はあっという間に変化していく。突然、道から固い石が突き出して来ることもあり、マシンにもタイヤにも厳しい。今年は新しいステージも多いが、かなりグリップが低くなることも多いので、ナローな道ではドライビングがとてもチャレンジングだ。自分たちのマシンは、路面が違う状況でいいセッティングを見つけるのが難しいが、サルディニアではこれまでいい結果を残してきている。しっかり宿題をこなして、最初からペースをつかんでいけるようにしたいね!」とタナックは警戒も怠らない。

ヌービルもポディウムの上に戻ることを目指すひとり。サルディニアでは過去3勝、ポディウム8回という成績を残している。
「ラリーイタリア・サルディニアは、自分たちがコンペティティブに戦えてきたイベントだ。特に2ループ目で、自分たちの強さが活きる道。楽しみにしているよ。ポルトガルでは、このような路面でマシンがどんな挙動をするのかについて学んだことがあるので、テストでこの知識を使っていく。安定した速さを出すことが必要だし、ミスが許される余地はないので、すべてのステージでプッシュしていく。優勝を争いたいので、選手権ライバルよりも上でフィニッシュしなくてはならない」

サルディニアではまだポディウムに上がったことがないフルモーは、堅実なリザルトが求められる。
「ポルトガルでは金曜日にとてもいいペースが出せていたが、サルディニアはちょっと違うことは分かっている。ドライコンディションでタイヤがどのような動きをするのか、理解を深めた。ハードにプッシュできるし、タイヤの摩耗も悪くない。サルディニアの路面は、少しサンディで、超ナローな場所もある。自信を持って攻めたいがミスが許される余地が少ないのでチャレンジングだ。クリーンなラリーをして、チームのためにポイントを獲得しなくてはならない。現状、自分たちの戦いにおいて重要なことだ」



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