スバル・オーストラリア、豪選手権に10年ぶりの復帰 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

スバル・オーストラリア、豪選手権に10年ぶりの復帰

©SUBARU AUSTRALIA

スバル・オーストラリアは、2016年にオーストラリア国内選手権に参戦することを発表した。同社が国内選手権に参戦するのは2005年の撤退以来。それまでスバル・オーストラリアは、ポッサム・ボーン、コディ・クロッカーなどの名ドライバーを輩出し、同ドライバーズ選手権で破竹の10連覇を達成。マニュファクチャラーズ選手権でも、それまでの10年の間に8回タイトルを獲得した他、APRC、WRCでも名を馳せてきた強豪だ。

マシンは、タスマニアを拠点とする名門ワークショップ、レス・ウォークデン・ラリーがプリペアするNR4仕様のスバルWRX STIで、モリー・テイラーがドライバーを務める。テイラーは、オーストラリアや英国を中心にラリースキルを積んでおり、オーストラリアで4回ドライバータイトルを獲得したニール・ベイツのコ・ドライバーを長年務めたカロル・テイラーを母に持ち、父も国内でラリースクールを主宰しているサラブレッドだ。

モリーも、昨年オーストラリア国内選手権に参戦し、ドライバーズ選手権でランキング2位に食い込んだ。先日は、オーストラリアのモータースポーツ界で最も権威のあるピーター・ブルック・メダルを受賞しており、その能力が評価されたばかりだ。

スバル・オーストラリアのマネージングディレクター、ニック・セニアは「ドライバーとして、スバルのアンバサダーとして、モリーを就任させられたことをうれしく思う」とコメント。

「彼女は意欲が素晴らしく、このチャンスを手に入れるために必死でがんばってきた。とても前向きな人間で、決して悲観的にならない。そして、オーストラリアでも海外でも見せてきたパフォーマンスはとても頼もしく、世界トップクラスの女性ラリードライバーとして揺るぎない事実を確立してきた」

2006年からラリードライバーとしてのキャリアを積み始めたテイラーは「素晴らしい機会をいただいたし、オーストラリアのラリー界で輝かしい歴史を築いてきたスバルの新しいプロジェクトに参加できることに興奮している」とコメント。

「4月の開幕戦までにテストでの仕事が山積みだけど、NR4は素晴らしいマシンだし、これまでの、そして新たなスバルのラリーファンの前に戻ってくるのを楽しみにしている」

なお、コ・ドライバーについては、近日中に発表するとしている。オーストラリア国内選手権の開幕戦は4月22−24日、西オーストラリア州で開催される。



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