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今週開催されるWRC第6戦ラリーイタリア・サルディニア(グラベル)に、Mスポーツ・フォードは4台のフォード・プーマ・ラリー1をエントリー。ドライバーは、グレゴワール・ミュンステール、ジョッシュ・マカリアン、マルティンス・セスクス、ジョルダン・セルデリディスが務める。
ミュンステールは、今回が3回目のサルディニア参戦。2024年は、パンクやトラブルを避け切って、自己ベストリザルトとなる総合5位フィニッシュと好成績を収めている。
「サルディニアは、長くWRCが開催されているイベントで、去年はトップ5フィニッシュをしているので、またいいフィーリングが得られるといいね! ポルトガルとはかなり違い、格段にラフ。それに、サンディ、岩、ナロー、テクニカルなど性格も多彩だ。新しいステージもあるので、みんながどんな走りをするのか興味深い。特にMスポーツ勢のドライバーは経験が少ないからね。いいテストができたしポジティブなことも得られたので、このイベントで役立つと思う。そして、快晴でドライのままになりますように!」
ポルトガルで好パフォーマンスを披露したマカリアンは、この流れをサルディニアにつなげたいところだ。サルディニアの参戦は4回目だが、ラリー1での参戦はもちろん初めてだ。WRC2部門に参戦した昨年は、トップ5タイムを8回マークしているなど相性のいいイベントだけに、今回もしっかりペースをつかんでいく構えだ。
「ラリーサルディニアは、ヨーロッパイベントのなかでも最もタフなイベントのひとつで、ラフでテクニカル、そして厳しい」とマカリアン。
「でも、このラリーを好きになるには、学ばなくてはならない。マシンにもクルーにも本当に試練だが、だからこそやりがいもある。ポルトガルではポジティブな走りができたので、今回もそのリズムを繋げていくことが目標だ」
サルディニア参戦は2020年以来となるセスクスは、前戦ポルトガルでは序盤にパンクを喫したことで好リザルトへの望みが立たれたこともあり、今回は爪痕を残したいところだ。ジュニアWRC部門に参戦した2020年のサルディニアでは、ステージウインを6本奪取して部門3位に入っており、グラベルでのスキルには定評がある。
「ポルトガルは波乱続き立ったので、サルディニアでは一貫性を保つためにトラブルなしで行きたいね。サルディニアでは、それが目標。ポルトガル同様、4WDマシンでサルディニアに参戦するのは初めてだからね。学ぶことがたくさんあると思うしラクにはいかないと思うが、どんな結果になるか楽しみだね!」
セルデリディスもラリー1マシンでサルディニアに参戦するのは、これが初めて。今年はここまで3回参戦しており、サファリでは自己ベストの8位フィニッシュを収めた。2022年のサルディニアではWRC2マスター部門で2位に入っているセルデリディスは、今回も持ち前の明るさと情熱で好リザルトを目指す。
「ケニアで自己ベストをマークしたので、またWRCに参戦できてうれしいよ!」といつも朗らかに語るセルデリディス。
「今年の拠点となるオルビアは、2022年にいい思い出があるし、先週はいいテストができた。この島のテクニカルなステージでは、トップ20でフィニッシュすることができると信じているよ」