Mスポーツ・フォードのリチャード・ミルナー代表、フォードからの支援打ち切りの噂を否定 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

Mスポーツ・フォードのリチャード・ミルナー代表、フォードからの支援打ち切りの噂を否定

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Mスポーツ・フォードのチーム代表リチャード・ミルナーは、フォードからのWRC活動への支援が今シーズン限りで打ち切られるとの憶測を否定。ブルーオーバルによるWRCへの関わりは継続されるという見方を示した。

この憶測は、Mスポーツ・フォードのドライバーであるピエール-ルイ・ルーベがフォードが支援を打ち切ることを示唆した記事が、ルーベの地元コルシカの『コルス・マタン』紙に掲載されたことを受けたもの。

しかしミルナーは、オーストラリアのWebニュースサイト「Australian Speedcafe.com」に対して、「フォードが今後、WRCにコミットしないという話し合いは行っていない。フェイクニュースだ」と語っている。
「我々のWRC活動においてフォードとは25年の歴史があり、それを壊すつもりはない。フォードは、WRCにとって大きなサポーターであり、予算を捻出するという課題は常にあるものの、このような噂には決して実体はない」

フォードからの支援は資金よりも技術サポートがメインとなっているなか、WRC前戦アクロポリス・ラリーギリシャは、セミワークスのMスポーツ・フォードにとってまたもや波乱の幕開けとなった。チームに膨大な予算を持ち込んでいるルーベは金曜日最初のステージ前にリタイアを喫し、オイット・タナックはウォーターポンプの破損をリエゾンで修復し3分40秒のペナルティを受けた。WRC2部門に参戦したアドリアン・フルモーは部門首位に立っていたが、金曜日の午後にパンクでリタイア。グレゴワール・ミュンステールが唯一、WRC2チャレンジャー部門で優勝を飾った。

ルーベは『コルス・マタン』紙に対し「来年のWRCマニュファクチャラーズ選手権に出るのは2チームのみ。自分たちは相応の速さを見せているし、(フォードも)そのことは分かってくれている。でも、フォードがWRCを続けることはなさそう。何も話したがらないと思うけれどね」と語っている。

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今週開催されるWRCチリでは、Mスポーツ・フォードからは、このルーベ、タナックに加えて、地元チリのアルベルト・ヘラーがフォード・プーマ・ラリー1ハイブリッドでエントリー。さらに、グレゴワール・ミュンステールが、ジェントルマンドライバー、ジョルダン・セルデリディスの支援を受けて4台目をドライブする。

一方、フォードはMスポーツに対し、2024年のダカール参戦に実質的なサポートを提供することが明らかになっている。Mスポーツは、南アフリカのニール・ウールリッジ・モータースポーツとのパートナーシップにより、フォード・レンジャーT1+を製作中だ。
(Graham Lister)



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