世界が期待のスバルWRC復帰の可能性は2027年以降、FIAビン・スライエム総裁は「前向きな兆しを感じている」 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

世界が期待のスバルWRC復帰の可能性は2027年以降、FIAビン・スライエム総裁は「前向きな兆しを感じている」

©EKO ACROPOLIS RALLY

ラリーの象徴的なブランド、スバルのWRC復帰への期待が高まるなか、その時期の可能性はラリー1規定の第2段階が導入されるタイミングまで待つことになりそうだ。スバルは2008年いっぱいでWRCから撤退。ペター・ソルベルグとクリス・アトキンソンが放出されることになり、スバルのワークスチームの運営を担っていたプロドライブも2009年を単独でフル参戦するだけの資金はなかった。

WRC第10戦アクロポリスラリーを訪れたFIA総裁のモハメド・ビン・スライエムは会期中のメディアセッションで、前任のジャン・トッドやFIAラリー部門のボスたちがメーカー候補について議論する際に避けていた、スバルの名前を挙げるという異例の行動に出た。

元ラリードライバーでもあるビン・スライエムは、スバルの株主であるトヨタ自動車の豊田章男会長との話し合いを行ったとして、次のように語っている。
「自分が豊田章男氏と、いいミーティングを持てたことは、隠すことではない」とビン・スライエム。
「彼に、WRCにメーカーを誘致するためには何ができるかと尋ねたが、情熱を持っているという名前を耳にした。彼は、スバルの名を挙げた」

「彼らはスバルの株を所有しており、スバルが参入するイニシアチブを支援するつもりでいる。彼のような人物がこのような話をする時は、自信を持っているものだと私は感じている。期待のいくつかが実現することを願っている。マニュファクチャラーが増えるのはいいことだと思う」

しかし、現行のWRCの技術規定は2026年末まで変更されない見込みであることから、2027年まではスバルの参戦が実現する可能性は低い。
「トヨタの会長がスバルを説得し、スバルにとって課題になるエンジンを提供することに前向きな兆しを感じている」とビン・スライエムは付け加えた。

スバルはソルベルグ、リチャード・バーンズ、コリン・マクレーをWRCドライバーズタイトルに導き、マニュファクチャラーズタイトルも3度獲得している。
(Graham Lister)



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