WRCフィンランド:オィット・タナック「9月のギリシャに完全集中する」金曜日コメント集 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCフィンランド:オィット・タナック「9月のギリシャに完全集中する」金曜日コメント集

©Ott Tanak

WRCラリーフィンランド、金曜日終了後の各ドライバーからのコメント(抜粋)。母国エストニアで厳しい経験をしたオィット・タナック。気持ちを切り替えて臨んだ今回は、木曜日のスーパーSSでトップタイムと順調に滑り出したかに見えたが、再び襲われたアクシデントに気落ちは隠せなかった。

[トヨタ・ガズーレーシングWRT]
トヨタGRヤリス・ラリー1ハイブリッド

■エルフィン・エバンス/総合首位

Toyota Gazoo Racing WRT

「午前中は、大きなミスもなくクリーンな走りでいい滑り出しができた。かなりペースが速く、もう少しいい走りができた場所もあったので、どのステージでもコンマ数秒差だったのはフラストレーションがたまった。日中は路面がウエットだったりドライだったりと頻繁に変わり、グリップもそれほど高くなかったが、基本的には走りを楽しめた。このコンディションに何人かがつかまってリタイアとなったが、残念ながらカッレもそのひとりになってしまった。素晴らしい走りをしていたので、あのような形になってしまい気の毒だ。まだ先が長いし、明日はもう少しドライになるかもしれないが、それでもスリッパリーなコンディションは残るだろう」

■勝田貴元/総合3番手

Toyota Gazoo Racing WRT

「朝はラウカーでステージウインを獲り、いい滑り出しができました。好きなステージですが、序盤のセクションは新しく設定されたのでタイムがどうなるか分かりませんでした。でも、マシンのフィーリングはとても良かったですし、いい走りができました。その後のステージは少し慎重になりすぎて、かなりタイムをロスしてしまいました。特に午後のコンディションはとてもトリッキーで、変化も激しかったです。でも、全体としては、まだ上位に近い位置につけているので満足しています。明日もこの調子で戦えたらと思いますし、もう少しプッシュしたいと思いますが、明日も大変な一日でビッグチャレンジが待っています」

■ヤリ‐マティ・ラトバラ/総合5番手
*マニュファクチャラーズ選手権ノミネート外

Toyota Gazoo Racing WRT

「最高の1日だった。金曜日を終えて総合5番手につけられるなんて、想像もできなかった。自分たちはそれほど速くはなかったが、すべてをコントロールしていいリズムをつかむよう努めた。上位タイムからは1kmあたり0.6秒遅れと予想以上の出来なので、すごく満足。このマシンをドライブするのはアメージングな気分だ。とてもいいステージもあったが、すごく難しいコンディションのところもあった。このようにコンディションが多彩なラリーフィンランドは久しぶりだ。明日もいい経験を続けたいね」

■カッレ・ロバンペラ/SS8でラリーリタイア

Toyota Gazoo Racing WRT

「順調に進んでいた。午前は、出走順が先頭にしてはいいループだったし、エルフィンといい戦いになっていた。プッシュしすぎなくても、少しずつ速いタイムが出せていた。クラッシュはとても不運で、あのコーナーで何もしようがないという感じだった。ブレーキ時の速さは問題なかったが、先頭走行だったので泥で大きくスライドした。ステアリングをフルロックしたがマシンを立て直すことができず、ディッチにはまって何かに強くぶつかり飛ばされてしまった。このような形で戦列を離れることは、チームにもファンにとっても、とても残念。マシンに問題なく明日再スタートできることを願っている」
*チームはこの後、ラリーリタイアを発表

[ヒョンデ・モータースポーツ]
ヒョンデi20Nラリー1ハイブリッド

■ティエリー・ヌービル/総合2番手

Hyundai Motorsport GmbH

「一番のライバルであるカッレがいなくなり、エルフィンも選手権争いでは自分たちより上にいる。優勝争いになっているので、攻めていくほか選択肢はない。1日としてはよかった。これまでフィンランドで優勝を争う位置につけたことはなかったと思う。すごくチャレンジングな1日でグリップ変化が激しかったが、コントロールし続けた。もう少し速さを高めるための試みを行ったが、トヨタ勢の方が速いようだ。自分たちのリズムをキープして、ミスのないように続けなくてはならない。明日は、よりハードにプッシュしていく」

■テーム・スニネン/総合4番手

Hyundai Motorsport GmbH

「今日の内容にはかなり満足。雨でひどくトリッキーなコンディションになりグリップも変化したが、マシンは扱いやすく、上位に近い位置に留まることができた。少しペースが物足りないが、限界までプッシュできるようになればペースもついてくると思う。午後は最初の2本はほぼ全開で、タイムも良かった。一歩一歩、ドライビングを向上させている。ポディウムに上がるという夢はまだ残っているが、明日もいい1日にしなくてはならない」

■エサペッカ・ラッピ/SS5でラリーリタイア
「体の方はまったく問題ない。足首は腫れたが、骨は折れていない。アクシデントはペースノートのミスで、右コーナーを甘く見すぎてしまい、進入速度が高すぎて木に突っ込んでしまった。レッキ時に、自分から出した情報が適切ではなかった。正直、ラリーの首位に近づいていたかったので、今日の内容の満足していなかった。再スタートできないのは残念だが、大切なのはヤンネと自分が無事であること。自分が楽しみにしていたラリーだし、いい結果を残す気持ち満々だったので、チームやフィンランドのファンのみんなに本当に申し訳なく思う。ここからはギリシャに気持ちを切り替えて、シーズンの序盤のようないいフィーリングを取り戻したい」

[Mスポーツ・フォードWRT]
フォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1

■ピエール-ルイ・ルーベ/SS3でデイリタイア
「この週末は目指していたものがあったので、間違いなくこんな滑り出しにはしたくなかった。明日は、ラリーに復帰する」

■オィット・タナック/SS3でラリーリタイア
「もちろん、とてもガッカリしている。エストニアのこともあったのに、今週も思うような流れにならなかった。走行を続けることができないのは残念だが、マシンのダメージが激しすぎる。この数カ月、忙しかったので、今は少し休息を取って、9月のギリシャに完全集中する」



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