WRCジャパン:ナショナルクラスは柳澤宏至がトップに立つ – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCジャパン:ナショナルクラスは柳澤宏至がトップに立つ

©Hiroaki Ibuki

WRCラリージャパンは、競技3日目となるデイ3が行われ、ナショナルクラスはGRヤリスの柳澤宏至/保井隆宏がクラス首位に立った。

愛知県の新城市と豊田市と岡崎市を舞台とするこの日は、20.56kmと14.74kmのロングステージを2ループと全日本ラリーでも使用する新城市の鬼久保公園と本宮山スカイラインを舞台とする7.08kmのSSを1本、岡崎市内の乙川の河川敷に設けられた1.40kmの特設ステージを2回走行する計7SSが設定されている。

前日のデイ2は、車両火災やSS開設中に一般車が侵入するなどのアクシデントが続き、7SS中2本のSSのみが成立したナショナルクラスだが、前日と同じく好天に恵まれたこの日は、オープニングのSS8から順調に競技が進行されていった。

デイ2でナショナルクラス首位に立った勝田範彦/木村裕介(トヨタGRヤリス)は、SS8からSS10まで順調にベストタイムを重ね、2番手につける柳澤宏至/保井隆宏(トヨタGRヤリス)とのタイム差を2分25秒5まで広げていく。ところが、SS8のリピートステージとなるSS11で勝田は、スタートから20.40kmのタイトなジャンクションで転倒。ここでデイリタイアとなってしまった。

勝田の脱落により首位に立った柳澤は、「Nukata Forestはけっこう難しくリスクもあってペースが上がりませんでしたが、Lake Mikawakoはけっこう路面も良くてリズムよく走れました。ピレリタイヤの特性やグリップ感も分かって、感触がつかめた気がします」と、2番手の佐々木康行/中嶌杏里(トヨタGRヤリス)に6分以上の差をつけ、デイ3を首位で折り返した。

2番手の佐々木は、「午前中はSSの距離が長くてブレーキの使い方が激しく、フェードさせてしまうシーンもあって危なかったのですが、午後はしっかり調整できたので、うまく走ることができました。明日は雨の予報が出ているので、安全対策のために朝からウエットタイヤで出るつもりです。最終日リタイアにならないよう、しっかり走り切りたいと思います」と最終日の抱負を語った。

デイ2では2本のタイヤをパンクさせてしまい大きく出遅れた山本悠太/立久井和子(トヨタ86)だが、この日はラリーを順調に進めていった。「今日の最終SSで地元の岡崎市を走ることもあって、最後までしっかり走り切ることができて良かったです」と山本。ただ、「Okazaki Cityは多くのお客さんが足を運んでくれたステージでもあるので、1本キャンセルになったのは残念です」と悔しがった。

WRCサファリラリーで活躍したスバル・ヴィヴィオ以来となる軽自動車でのWRC出場となったダイハツ・コペン。相原泰祐/萩野司は、「Nukata Forestはしっかり抑え、Lake Mikawakoはけっこう攻めました。Shinshiro Cityは全日本でも走っているステージなので、思いっきり攻めました」とラリージャパンを満喫。「Okazaki Cityでは、コペンのエンジン音をお客さんに聞いていただきたいので、必要以上にアクセルを踏みました(笑)。明日は雨の予報が出ているので、目一杯抑えます。少しギヤ抜けの症状が出ているので駆動系も心配ですが、とにかく完走目指して全力で頑張ります」と、ラリー最終日の抱負を語った。

WRCラリージャパン ナショナルクラス暫定結果(SS14終了時点)
1.柳澤宏至/保井隆宏(トヨタGRヤリス) 2:06:42.6
2.佐々木康行/中嶌杏里(トヨタGRヤリス) +6:32.9
3.山本悠太/立久井和子(トヨタ86)  +11:16.2
4.相原泰祐/萩野司(ダイハツ・コペン)+24:05.6



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