世界RXモンタレグレ・1:ヨハン・クリストファーソンが開幕から4連勝 – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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世界RXモンタレグレ・1:ヨハン・クリストファーソンが開幕から4連勝

©@World / Red Bull Content Pool

世界ラリークロス選手権は、ポルトガルのモンタレグレで今季2度目のダブルヘッダー戦を迎えた。9月17日は第4戦のファイナルが行われ、2021年王者のヨハン・クリストファーソン(フォルクスワーゲンRX1e)がトップフィニッシュ。クリストファーソンはこれで、開幕からの4戦をすべて勝利でそろえている。

2015年に自身が初めて世界RXの勝利を挙げた舞台で、31度目の世界RX勝利をマークしたクリストファーソン。さらにチームメイトのオーレ・クリスチャン・ベイビーも2位でフィニッシュし、クリストファーソン・モータースポーツ(KMS)が前戦に続いて1‐2フィニッシュを達成した。

しかし、ファイナルの数時間前には、このような結果は予想できなかっただろう。ヒート1ではベイビーが、ジョーカーラップに入った際にウォールをかすったっことでパンクを喫し、チェッカーを受けた直後にバリアに突っ込んでしまったのだ。ベイビーのフォルクスワーゲンRX1eはダメージが大きく、ヒート2をスタートすることができなかった。さらにプログレッションレースでは、クリストファーソンが2回のパンクに見舞われ、KMS陣営には暗雲が立ちこめた。

しかし、セミファイナルでは本来のペースを披露したふたりは、それぞれのレースで後方スタートからトップフィニッシュ。ファイナルに向けて絶好のスタートポジションを確保した。

そのファイナル、勝負のスタートではアウト側から追い抜きを試みたケビン・ハンセン(プジョー208 RX1e)と軽く接触したクリストファーソンとベイビーだったが、第1コーナーでは上位をキープすると、このまま順位を譲らなかった。

@World / Red Bull Content Pool

新たにフル電動時代を迎えた今季の世界RX、ここまでの4戦で4勝目をマークしたクリストファーソンは、ドライバーズ選手権でのリードを26ポイントに広げている。

「なんという1日だったのか、とにかく信じられない!」と33歳のクリストファーソンは振り返った。
「オーレ・クリスチャンも自分も、追い上げなくてはならない立場に追い込まれたが、ありがたいことにそれをやりきった。プログレッションレースでパンクしたことで少し不安になったので、ファイナルではそのことを頭に入れて、できる限り安全に挑んだ」

「今日はオーレ・クリスチャンも厳しい滑り出しになっていたので、彼が2位でフィニッシュできたことが本当にうれしいし、本来のペースで1‐2フィニッシュをできた。それに、若手のグスタフも、またファイナルに進出できた。とにかく素晴らしいよ」

Joerg Mitter / Red Bull Content Pool

今季は7年ぶりに世界RX参戦に挑んでいるベイビーも、今季ここまでポディウム3回と安定した強さを見せている。一方、ティミー・ハンセン(208 RX1e)は、ファイナルではベルグストロームを見事にパスした後に、ファステストラップもたたき出して3位でフィニッシュ。弟のケビンは4位で続いた。

KMSのサードカーを駆るティーンエイジャーのベルグストロームは、見事にファイナル進出を決めての5位フィニッシュ。一方で、CEディーラーチームには厳しい1日となり、昨年のモンタレグレを制したニクラス・グロンホルムと、クララ・アンダーソンは好ペースを披露していたが、セミファイナルのレース1でお互いに接触するという不運に見舞われ、ファイナル進出を逃した。

18日は引き続き第5戦が行われ、現地時間9時35分から世界RXのスーパーポールセッションが始まる。

世界RXモンタレグレ・1 ファイナル結果
1 J.クリストファーソン(フォルクスワーゲンRX1e) 3:34.313
2 O.C.ベイビー(フォルクスワーゲンRX1e) +1.666
3 T.ハンセン(プジョー208 RX1e) +2.080
4 K.ハンセン(プジョー208 RX1e) +2.874
5 G.ベルグストローム(フォルクスワーゲンRX1e) +6.673



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