トヨタのカッレ・ロバンペラ、WRCベルギーで最初のタイトルチャンス – RALLYPLUS.NET ラリープラス

トヨタのカッレ・ロバンペラ、WRCベルギーで最初のタイトルチャンス

©Toyota Gazoo Racing WRT

今週開催されるWRC第9戦イープル・ラリーベルギー(ターマック)で、トヨタのカッレ・ロバンペラに、コリン・マクレーが持つWRCタイトル獲得の最年少記録を更新するチャンスが浮上している。もしそれが実現すれば、ベルギーをザワつかせることになるだろう。

現在21歳のロバンペラがベルギーでタイトルを決めるには、26ポイント以上を獲得するうえに、母国の期待を背負うティエリー・ヌービルとヒョンデのチームメイト、オィット・タナックが0ポイントに終わることが条件。ロバンペラが26ポイントを獲得するためには、優勝は不可欠で、さらにパワーステージポイントを1ポイント以上獲らなくてはならない。

「ベルギーを迎えるにあたってフィーリングはいい」と語るロバンペラは、昨年、初参戦のイープルラリーを3位でフィニッシュしている。
「昨年は、全体としてかなりいいラリーになったし、新しいイベントでの経験を楽しんだ。できれば今回も、いいリザルトを収めたいね」

「道のスタイルはトリッキーで、本当に大きなカットがあって泥やグラベルが道に掻き出されてくる。天候次第によるところも大きい。もしドライなら、昨年は走行順が早いマシンはダスティになっていたが、もしウエットになれば、初日の走行順が一番手の自分たちにとってはパーフェクトになるはず。2週間ほど前にいいテストができたし、その間にマシンもかなり改良されていると思う」

ラリーエリアは今週前半は雨の予報となっているが、ラリーの週末はドライのコンディションが予想されている。
「雨になるとすごくスリッパリーになることもあるし、ドライバーたちはどれくらいグリップが変化するかを常に判断しながら道を読めなくてはならない」とトヨタのチーム代表、ヤリ‐マティ・ラトバラは語っている。
「昨年経験を積んだので、今年は格段にいいプリペアができている。ラリーの特質を理解できたし、より適した道でテストを行った」

昨年、初めてWRCとして開催されたイープルでは、ヌービルがヒョンデから参戦したクレイグ・ブリーンを30秒以上引き離して母国勝利を飾った。
一方、コリン・マクレーは1995年に27歳89日で、最年少でWRCドライバーズタイトルを獲得している。
(Graham Lister)



RALLY PLUS