トヨタ、WRC高速グラベルラリー対策にGRヤリス・ラリー1のエンジンとエアロをアップデート – RALLYPLUS.NET ラリープラス

トヨタ、WRC高速グラベルラリー対策にGRヤリス・ラリー1のエンジンとエアロをアップデート

©TOYOTA

今週開催されるWRC第7戦ラリーエストニア(グラベル)に、トヨタはこれまで以上に速くなったGRヤリス・ラリー1を投入するとWRC.comが伝えている。

トヨタは現在、WRCドライバーズ選手権、マニュファクチャラーズ選手権の両方で首位に立っているほか、前戦サファリでは1-2-3-4フィニッシュを達成するなどタイトル争いは優勢だ。その中にあってのこのニュースには、ライバルも戦々恐々とするかもしれない。

WRCエストニアは今季のWRCグラベル連戦の4戦目となるが、ここからWRCフィンランドに続く2戦は、高速グラベルラリーと特色が変わる。このタイミングでトヨタは、GRヤリス・ラリー1のエンジンとエアロパッケージのアップグレードを行った。

チームのテクニカルディレクター、トム・ファウラーによれば、この変更を行った理由はシンプルだという。
「ストレートではヒョンデの方が速い」とファウラーは語る。
「つまり、彼らのエンジンの方が優れているということだ。劇的に違うのか、それ以上なのかって? それが測定可能な違いであろうと、差がついていることには違いはなく、取り組むべき課題ということだ」

TOYOTA

ファウラーは、GRヤリス・ラリー1のボンネット下の、どのパーツが具体的に新しくなったのかについては言及しなかったが、リヤウイングの変更は大きなものではないと語った。

「リヤウイングは、マシンのバランスを調整した感じだ。小さな調整だよ」とファウラー。
「エンジンに関しては、ご想像どおり、我々は膨大なデータを収集してきた。ストレートで強いマシンがほしいのなら、ヒョンデがおすすめ。でも、ステージにコーナーがあるなら、トヨタだ」

「ヒョンデの強さは、エンジンだけではない。あのチームには、エストニアでは母国のアドバンテージがあるオィット(タナック)がいるし、ベルギーはティエリー(ヌービル)の母国ラリーだ。ここからの数戦、彼らは強いだろう。あそこはロングストレートが多いし、ここからの3戦のステージはコーナーの数も少ないかもしれない」



RALLY PLUS