ERCリエパヤ:マルティン・セスクが全SSベストで母国ラリー完勝、ERC史上初の快挙 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

ERCリエパヤ:マルティン・セスクが全SSベストで母国ラリー完勝、ERC史上初の快挙

©@World / Red Bull Content Pool

ERC第5戦ラリーリエパヤ(グラベル)はラトビア南西部にある同国第3の都市、リエパヤで7月2日、競技最終日となるレグ2に設定された6SS・95.34kmを走行。前日首位で折り返した地元ラトビアのマルティン・セスク(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo)が、イベントに設定された12SSすべてをベストタイムでまとめる圧倒的な強さで完勝した。

この日は2番手で追うチームMRFタイヤのチームメイト、エフレン・ラレーナ(ファビア・ラリー2 Evo)に22.9秒差で最終日を迎えたセスクだが、この日もスピードを緩めることなくミスのない走りで圧倒的な速さを披露。最終的にリードは1分10秒9にまで広がった。ERCで開幕ステージから最終ステージまですべてでステージウインを獲得したのは、ERC史上初の快挙だ。

「純粋に喜んでいる。信じられない気持ち」と完全優勝を果たしたセスクは語った。
「チームMRFタイヤとスポーツレーシング・テクノロジーズのおかげで、この機会を得ることができたし、本当に素晴らしい週末になった。自分にとってベストのラリーだと思う」

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ラレーナはミッコ・ヘイッキラ(ファビア・ラリー2)と激しい2位争いを展開した末、パワーステージでヘイッキラを逆転し、0.7秒の僅差で2位フィニッシュ。このリエパヤに向けて新しいグラベルタイヤを投入したチームMRFに1‐2フィニッシュをもたらした。

選手権リーダーとして今大会を迎えたラレーナは、2回のパンクで今回総合12位に終わったニル・ソランス(ヒョンデi20 Nラリー2)に対して選手権のリードを46点に拡大している。

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激戦となったポディウム争いには前日3番手で折り返していたトム・クリステンソン(i20 Nラリー2)も絡んでいたが、SS9でタイヤ交換を余儀なくされ後退。総合13位に終わっている。

4位でフィニッシュしたのは、フォード・フィエスタ・ラリー2 MkIIのケン・トーン。同郷エストニアのグレゴワール・イーツ(ファビア・ラリー2 Evo)が5位で続いた。

前日、コースオフを喫して8番手に留まっていたヘイデン・パッドン(i20 Nラリー2)は、ラリー中は2週間後に控えるWRCエストニア参戦に向けて様々なセッティングを試すことに費やし、この日はサードベストタイムもマークするなど、まずまずの走りでまとめ、5位と6.3秒差の6位まで順位挽回してラリーを終えた。
「この先に控えるチャレンジに向けて、大きな意味を持つ準備になった。僕らはすごく小さなチームだが、一丸となって戦っている。これからエストニアまで一週間作業ができるので、さらに前進していきたい。フロントガードを傷つけた以外は、目標は達成できた」とパッドン。

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ERCの次戦、第6戦ラリーディローマ・キャピターレ(ターマック)は7月23〜24日、イタリアで開催される。

ERCリエパヤ 最終結果
1 M.セスク(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) 1:31:19.8
2 E.ラレーナ(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +1:10.9
3 M.ヘイッキラ(シュコダ・ファビア・ラリー2)+1:11.6
4 K.トーン(フォード・フィエスタ・ラリー2 MkII) +1:31.2
5 G.イーツ (シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +1:39.2
6 H.パッドン(ヒョンデi20 Nラリー2) +1:45.5



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