WRCサファリ:タナック「掃除機で肺の中を吸い取ってもらいたい」デイ2コメント集 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCサファリ:タナック「掃除機で肺の中を吸い取ってもらいたい」デイ2コメント集

©Hyundai Motorsport GmbH

WRCサファリ・ラリーケニア、デイ2終了後の各ドライバーからのコメント(抜粋)。過酷なイベントの中でも比較的難易度が低いのではないかと見られていた金曜日は、予想を覆してトラブル続出のサバイバルな1日となった。サファリ特有の細かい砂、フェシュフェシュに苦しめられたクルーも多く、この日を4番手で走り切った前戦サルディニアのウイナー、オィット・タナックもその厳しさを語った。

[トヨタ・ガズーレーシングWRT]
トヨタGRヤリス・ラリー1

■カッレ・ロバンペラ/総合首位

TOYOTA

「なかなかいい1日だった。ループの最後のステージはどちらの回でもすごくトリッキーで、砂が深く、そこでの走りにはあまり満足できなかった。ほかの2本はそう悪くはなかった。2ループ目になっても砂利掃除をしなくてはならない部分もあったが、走るのはかなり楽しかった。いい仕事ができたと思うし、今の順位もいい。明日も試練の1日になるが、プランは同じ。同じペースで走り、一切のトラブルを避けることだ」

■エルフィン・エバンス/総合3番手

TOYOTA

「タフだったし、正直浮き沈みのある1日だった。ループの最初のステージはかなりいいステージで自分もリズムがよかったが、一番長いステージはコンディションがかなりラフで、これだけひどくなるとどのようにプッシュをしていいか分からないし、実際、自分も十分にプッシュできなかったと思う。それでも、まだこの順位につけられているのはポジティブな点。マシンの動きはとてもいいが、このラリーはまだまだタフになることも覚悟している」

■セバスチャン・オジエ/総合6番手

TOYOTA

「今日最後のステージまでは、いい1日だった。リズムはよく、アタックしすぎることもなかった。このラリーでは、こうしたことをコントロールするのが重要だとよく分かっているからね。最後のステージはみんなが今日一番恐れていたところ。ラフで石の多いセクションがあるのは分かっていたからね。まだ10km残っていたので選択肢はなく、止まってタイヤ交換をした。終盤にあるフェシュフェシュを3輪で走り切るのは不可能だからね。2分をロスするのは決していいことではないが、まだ2日間残っているし、まだまだ何が起こるか分からない。運が自分たちに向いてくれることを願うばかりだ」

[ヒョンデ・モータースポーツ]
ヒョンデi20 Nラリー1

■オィット・タナック/総合4番手
「序盤は、今日が一番ラクだろうと考えていたが、すでに限界で戦うことになっていたよ。1日を乗り切るのはチャレンジングだったし、ライバルたちを相手にする以上にラリーを相手に戦っていた。最初の2本はかなり楽しく、純粋にパフォーマンスで戦えたが、最後の1本は違っていた。最初の20kmは石が多く、それを避けるのが大変だった。ここでパンクをすればチャンスはなくなることは分かっていたので、とにかくクリーンに走り切るよう努めた。その後、フェシュフェシュが5〜10km続いた。ここは何も見えなくてもフル加速をキープしなくてはならない。そうでなければ、スタックしてしまう。掃除機で肺を掃除したいくらい。息苦しいよ。戦いを続けることが重要だ」

■ティエリー・ヌービル/総合5番手

HYUNDAI

「自分たちにはすごくチャレンジングな1日になった。大変になることはもちろん分かっていたが、残念ながらロングステージ、Kedongの1本目でトラブルに遭ってしまった。エアフィルターが砂やダストで詰まってしまいパワーが低下してしまった。これで1分近くをロスして、9番手まで後退してしまった。午後の目標はよりクリーンな走りをすることだった。それを果たして、5番手まで挽回した。首位との差はまだ1分以下だし、詰められている。ここまでマシンのハンドリングには100%満足できておらず、バンピーなセクションでは思い切り攻めることができない。昨年ほど速い走りができていないので、改善するために変更してみる。明日は一番ハードでラフな1日なので、クレバーになってトラブルを避けなくてはならない」

■オリバー・ソルベルグ/総合7番手

HYUNDAI

「信じられないほどタフな1日だったので、今日を終えてマシンをサービスに持ち帰ることができて本当にハッピー。今日の最終ステージは、自分が走ってきた中で一番クレイジーだと言ってもいいくらい。今日は、正直すごく苦戦した。マシンからはいいフィーリングは感じられなかったが、ミスなく乗り切った。ドライビング自体のフィーリングはOKで、リズムに乗れている時は少しプッシュできるが、石の多いところではそうもいかない。まだ先は長いし、明日は違った意味でさらに厳しくなりそう。このまま総合7番手では意味がないので、順位を上げていきたい」

[Mスポーツ・フォードWRT]
フォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1

■ガス・グリーンスミス/総合12番手

M-SPORT

「タフな1日だった。滑り出しは順調でチーム全体も強い戦いができていた。自分はパンクで2分をロスしてしまい、台無しになってしまったのは残念。それでも自分自身は楽しめている。とにかくマシンをいたわらなくてはならなかったが、幸い問題は出なかった。明日もまた走って、いい経験を積みたい」

■セバスチャン・ローブ/SS4後のリエゾンでデイリタイア

M-SPORT

「自分のダストでロスしたよ! ヘアピンがダストだらけで、どこに行けばいいか分からなくなった。また走り出せるようになるまで、落ち着くのを待たなくてはならなかった。ステージの終盤はどんどんラフになったので、2ループ目を走れるかどうか分からない」(SS4フィニッシュ後)

■クレイグ・ブリーン/SS7でデイリタイア

M-SPORT

「最後のステージで残念ながら、右フロントタイヤをパンクしてしまった。そこで止まってタイヤ交換をしたが、フェシュフェシュ(細かい砂)のためにジャッキで車体を上げるのが大変でかなりタイムをロスしてしまった。ステージまで走り切ろうとしたが、右フロントサスペンションにダメージが出てしまった。今日はとにかくマシンを守り、くだらないミスをしないことだけに集中していたのに。明日も再スタートして、ここでの走行経験を積む。独特な路面だから、ここで走ることを最大限に活かしたい」



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