WRCメキシコ:首位はオジエ、復帰のタナックは再リタイア – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCメキシコ:首位はオジエ、復帰のタナックは再リタイア

 

ラリーは競技3日目を終えて、フォルクスワーゲンのセバスチャン・オジエが首位をキープ。2番手にはシトロエンのマッズ・オストベルグ、僅差の3番手にはアンドレアス・ミケルセン(フォルクスワーゲン)がつけている。

競技3日目は約30km、約40kmというロングステージが連続する1日。前日水没してしまったオィット・タナックのフォード・フィエスタRS WRCは朝のサービスを5分遅れで出発したものの、トラブルで再びストップ。この日の出走を諦め、再修理して最終日のステージに臨むこととなった。

スタート時点で首位のオジエと2番手ラトバラの差は13.5秒。ラリーはまだ中盤で、オジエとしても安全な差とは言えない。オープニングとなった30.27kmのSS11ではオジエがベストタイムを獲得するが、ラトバラも0.2秒差で食らいつく。続く42.90kmのSS12でもオジエはベストを獲得するが、ラトバラはこのステージで左リヤサスペンションをバンクにヒットして破損。ダメージは大きく、サスペンションと左後輪を失ってしまった。6分13秒8の遅れでステージは走り切ったものの、3輪走行は規定上認められずデイリタイアとなってしまった。これにより総合2番手にオストベルグ、3番手にはミケルセンが繰り上がったが、オストベルグと首位オジエの差は50.5秒と大きく開いている。

多少楽になったとはいえ、オジエはその手綱を緩めない。その後SS18までの6SSでオストベルグがオジエを上まわったのはSS16の1回のみとなった。ライバルを完全に押さえ込み、この日を終えた段階でふたりの差は1分15秒2まで開いている。

一方で熱を帯びてきたのがオストベルグとミケルセンの2番手争い。同じノルウェー出身ドライバーのふたりの差は4.5秒と接近しており、予断を許さない状況となっている。最終日に残されたSSはわずかに3SS、計74.66kmとなっているが、オープニングステージのSS19は55.82kmという今大会最長の距離を誇る。このSSが勝負どころとなる可能性が高く、目の離せない戦いとなりそうだ。

競技最終日は日本時間の9日0時53分スタート予定。

【SS18後暫定総合】
1.セバスチャン・オジエ(フォルクスワーゲン) 3:33:27.4
2.マッズ・オストベルグ(シトロエン) +1:15.2
3.アンドレアス・ミケルセン(フォルクスワーゲン) +1:19.7
4.エルフィン・エバンス(フォード) +2:28.6
5.ダニ・ソルド(ヒュンダイ) +4:10.6
6.マルティン・プロコップ(フォード) +4:39.6
7.ナッサー・アル‐アティヤ(フォード/RRC) +10:43.9
8.ニコラス・フックス(フォード/R5) +18:34.5
9.ヤリ・ケトマー(フォード/R5) +19:39.5
10.アブドラジズ・アル‐クワリ(フォード/RRC) +19:49.1



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