WRCクロアチア:困難な状況を切り抜けロバンペラが首位、エバンスは総合5位に浮上 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCクロアチア:困難な状況を切り抜けロバンペラが首位、エバンスは総合5位に浮上

©TOYOTA

4月23日(土)、WRC第3戦クロアチア競技2日目が行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネンが首位を守り、エルフィン・エバンス/スコット・マーティンは総合5番手に順位を上げ、勝田貴元/アーロン・ジョンストンは6番手につけている。前日のデイリタイアを経て再出走したエサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルムは、総合53番手。

以下チームリリース


クロアチア・ラリーのデイ2は、サービスパークの南西エリアと、アドリア海に近い西側エリアが戦いの舞台に。デイ1は大半が雨の降るなかで行われましたが、デイ2では午前中のSS11以外にまとまった降雨はありませんでした。しかし、それでも午前中は湿っていたり、濡れていたりする場所も多く、チーム内でもタイヤ選択は大きく異なりました。デイ1の走行が終了した時点で総合2位につけていた選手が、その晩ペナルティタイムを課せられて後退したことにより、首位ロバンペラと1分23.3秒差の総合2位には、オィット・タナックが浮上。ロバンペラとタナックはいずれもソフトタイヤを2本、雨用のウェットタイヤを4本と、同じタイヤ選択でデイ2午前の4本のステージに臨みました。

デイ1で全8ステージのうち6ステージでベストタイムを記録し、首位に立ったロバンペラは、デイ2では後方10番手からのスタートとなりました。そのため、前走車によって掻き出された多くの砂利や泥が舗装路面に広がり、ロバンペラは前日とは逆に不利な路面コンディションでの走行を余儀なくされました。そして迎えたSS11は濃い霧が立ちこめ、降雨により路面は完全なウェットコンディションに。ロバンペラが選んだ4本のウェットタイヤが、その効果を発揮するはずでした。ところが、ロバンペラは左前輪にダメージを負い、その状態で長い距離を走り大幅にタイムロス。1分12秒以上あった2位タナックとの差は、一気に18.2秒まで縮まってしまいました。しかし、ロバンペラは冷静さを保ち、その後は午後にかけてもタイム差を上手くコントロール。SS11の再走ステージであるSS15はコンディションのさらなる悪化によりキャンセルとなりましたが、1日の最後のSS16でロバンペラはベストタイムを記録し、2位タナックとの差を19.9秒に拡げ首位の座を守りました。

デイ1で2本のタイヤにダメージを負い、大幅にタイムを失いながらも総合6位につけたエバンスは、デイ2オープニングのSS9でベストタイムを記録し、総合5位にポジションアップ。その後も2本の2番手タイムを刻むなど安定した走りを続け、順位を守りました。また、デイ1最初のステージで岩に当たってサスペンションを破損しデイリタイアとなったラッピは、チームのメカニックによって修理されたクルマで再出走。1番手スタートのアドバンテージを活かし、3本のベストタイムと2本のセカンドベストタイムを刻むなど、会心の走りでメカニックたちの努力に応えました。なお、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team Next GenerationからGR YARIS Rally1で出場の勝田貴元は、2本のステージをタイヤの空気が抜けた状態で走りタイムを失いましたが、それでも前日よりひとつ順位を上げ、総合6位で一日を終えました。

ヤリ-マティ・ラトバラ(チーム代表)
今日もドライバーにとって大変な一日になり、特にSS11は雨と霧が酷く、カッレは問題を抱えながら走ることになりました。そのせいでリードを大きく失いましたが、よく耐えたと思います。選手権争いを考えると、コースオフにつながるようなリスクは冒せなかったので、難しいコンディションの時はクレバーに走り、最終ステージのクリーンなコンディションでは、ハードに攻めることができると判断し、素晴らしい走りでリードを20秒近くまで拡大しました。明日は概ねドライコンディションになりそうなので、カッレにとっては好都合ですし、きっと上手くいくはずです。エサペッカの今日の走りは、正直なところ我々の想像以上でした。それだけに、昨日のことがなければと残念に思いますが、彼のスピードを目の当たりにして非常にポジティブな気持ちです。エルフィンについては、簡単にはいかない状況が続いていますが、今はとにかく最後まで走りきり、ポイントを獲得することが重要です。

エルフィン・エバンス

TOYOTA


今朝はとても調子が良く、走りのリズムも良かったのですが、SS11の濃い霧の中ではかなり慎重になってしまいました。午後は難しいと感じる場面が多く、あまりいい走りができなかったように思います。泥が多いセクションや、路面のグリップが変わるようなところでは、自信を持ち切れませんでした。それでもミスはしなかったですし、堅実に走ることはできたと思います。順位を競っていない状況で走り続けるのは簡単ではなく、リスクを冒す必要もありません。あとは確実にポイントを獲得し、パワーステージでボーナスポイントを得ることが目標です。

カッレ・ロバンペラ
午前中は苦戦し、望んでいたような展開にはなりませんでした。原因は分かりませんが、ステージが始まってすぐタイヤに問題が起きたため、かなりタイムを失ってしまいました。その結果、少し難しい状況になってしまいましたが、ミスをすることなく安定した走りを続け、タイムを少し取り戻したので、うまく対処することができたと思います。そして、最後のステージは路面コンディションがとても良く、どれくらいグリップがあり、どこで攻めることができるのかが明確に分かりました。そこで、可能な限り速く走ろうと試みたところ、リードを拡げることができたので良かったです。明日も長く大変な一日になりそうですが、ベストを尽くして戦いたいと思います。

エサペッカ・ラッピ

TOYOTA


非常にいい一日でした。今朝はコンディションがかなりトリッキーで、最初の 2本のステージは全体的に路面が湿っていて、3 本目のステージは、ターマックとしてはおそらく今までで最もトリッキーなコンディションでした。霧が非常に濃く、20m先までしか見えないようなところもあるなど、ちょっとクレイジーな状況でした。午後のステージに臨む前にクルマのセッティングを少し調整したところ、さらにいいペースで走れるようになりました。もちろん、出走順のアドバンテージはあったと思いますが、昨日あまり走れなかったことを考えると、自分の走りには満足しています。ダーティなターマックステージをこんなに速く走ったのは初めてですが、クルマのフィーリングはとてもいいですし、明日も今日と同じように走れることを願っています。

クロアチア・ラリー デイ2の結果
1 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ GR YARIS Rally1) 2h14m54.5s
2 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (ヒョンデ i20 N Rally1) +19.9s
3 クレイグ・ブリーン/ポール・ネーグル (フォード Puma Rally1) +1m13.4s
4 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ (ヒョンデ i20 N Rally1) +1m18.3s
5 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1) +2m08.2s
6 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1) +5m47.7s

7 ヨアン・ロッセル/ヴァランタン・サリュウド (シトロエン C3 Rally2) +8m24.6s
8 ニコライ・グリアジン/コンスタンティン・アレクサンドロフ (シュコダ Fabia Rally2 evo) +8m59.7s
9 カイエタン・カイエタノビッチ/マチェイ・シュチェパニャク (シュコダ Fabia Rally2 evo) +9m15.5s
10 エミール・リンドホルム/レータ・ハマライネン (シュコダ Fabia Rally2 evo) +9m49.3s
53 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (トヨタ GR YARIS Rally1) +1h19m07.0s

明日のステージ情報
最終日となる4月24日(日)のデイ3は、サービスパークの北側で2本のステージをサービスを挟むことなく各2回走行します。そのうちSS17/19は今回初めて使われる新ステージとなり、SS18の再走ステージとなるSS20「ザゴルスカ セラ – クムロベック 2」は、トップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーに、ボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されています。4本のステージの合計距離は54.48km、リエゾン(移動区間)も含めた一日の総走行距離は374.42kmとなります。



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