Mスポーツがダカール参入、南アのニール・ウールリッジ・モータースポーツと連携しフォード・レンジャーT1+を製作 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

Mスポーツがダカール参入、南アのニール・ウールリッジ・モータースポーツと連携しフォード・レンジャーT1+を製作

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Mスポーツは、ラリーレイドマシン製作の名門ワークショップとして知られる南アフリカのニール・ウーリッジ・モータースポーツ(NWM)と共同でフォード・レンジャーT1+を製作し、ダカール参戦を目指すことを発表した。南アフリカのピーターマリッツバーグを拠点とするNWMは、ラリーレイドマシンの製作で世界的に知られており、Mスポーツ同様、フォードと長く協力関係にある。2022年はMスポーツ、NWMの両社にとって、ブルーオーバルとのコラボレーション25周年を迎える。

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今回の合同事業ではMスポーツがNWMの欧州本部となり、NWMフォード・レンジャーT1+のグローバル・ディストリビューターとなる。この協力関係は、ラリーレイドの名門イベント、ダカールラリーへの挑戦と同時に、世界クラスのラリーレイドカスタマープログラムを開発するという長期的な目標のもと、象徴的な独立系メーカー2社がタッグを組むということになる。ダカールラリーは、MスポーツとNWMにとって長年の夢であり、今回のパートナーシップは両社の目標を実現し、最終的に優勝を目指す競争力のあるチームを編成するための道筋をつけるものとなる。またこの関係を築くことで、両者が25年間、絶え間なくフォードと直接連携してきたなかで培った技術力とリソースを共有することができる。

ダカールへの挑戦というゴールは目前に迫ってきたが、このプロジェクトの構築に関しては、インフラ整備を含め、今後、何年もかけることを視野に入れている。MスポーツとNWMのパートナーシップの第一歩は、英国カンブリア州ドベンバイにあるMスポーツの本社を拠点にカスタマーサポートプログラムを開始することから始まる。カスタマーサポートに加え、MスポーツはNWMフォード・レンジャーT1+の開発において、あらゆる顧客プログラムからのテストとフィードバックの収集を通じて、NWMと協力していく。最初のNWMフォード・レンジャーT1+は5月末にもヨーロッパに到着する見込みとなっており、その後すぐにテストやカスタマープログラムの準備を整える。

Mスポーツのマネージングディレクター、マルコム・ウィルソンは「自分とマシュー(ウィルソン)は先日、南アフリカに出向いてニール・ウーリッジと彼の息子会い、彼らのフォード・レンジャーT1+について話し合った。45年近くラリービジネスに携わってきた自分にとって、ラリーレイドやダカールは常に魅力のある存在だったので、今回の訪問は記念すべき、そしてエキサイティングな出来事だった。しかし、これは決して軽視することはできない挑戦であり、長年の経験と専門知識が必要であることは十分承知している」と語る。

「MスポーツとNWMは同じビジョンを持っており、それぞれのマシンがお互いを引き立て合い、ほかの追随を許さないラリーレイド用マシンを作り上げることができると感じている。NWMレンジャーには間違いなくポテンシャルがあり、非常に強固な基盤の上に成り立っている。滞在中、マシューがこのマシンをテストしたが、非常にポジティブな経験になった。自分はチャレンジ精神が旺盛であり、それがモータースポーツの醍醐味。ダカールラリーで活躍するためにはまだまだ課題があることは言うまでもないが、MスポーツとNWMにはフォードレンジャーT1+を新たな高みへと押し上げるツールとノウハウを持っていると確信している」

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Mスポーツのディレクターで開発ドライバーも務めるマシュー・ウィルソンは「T1+規定のマシンをドライブしたり使用する経験はこれまで一度もなかったが、第一印象はとても良かった。 ベースがとてもいいということであり、これは非常に重要なことだ」と語る。
「このタッグにより、ニールや彼のチームと協力して、マシンの開発プログラムを推し進めることができると感じている。基本的にはこのマシンが持つ強固な基盤は非常に頼もしく、マシンがどんなものかを実際に感じ取ることができたのは素晴らしいことだった。Mスポーツにとってまったく新しい時代の始まりであり、新たに学べることや、我々の知識が開発サイクルにどれだけ活用することができるのかを知るのが楽しみで仕方がない」

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ニール・ウーリッジ・モータースポーツのオーナー、ニール・ウーリッジは「NWMにとって画期的なことであり、私個人にとっても誇らしいことだ」と語る。

「マルコムはずっと憧れの存在であったし、いろいろな意味でMスポーツとはずっとコラボレーションしたいと思っていた。我々のレンジャーT1+は開発を楽しみにしているマシン。Mスポーツは、強力なカスタマーのラインナップを構築し強さを高められることを示してきているので、同じようにその強さを享受することができる。我々のT1+レンジャーは、我々の先代レンジャーの信頼性と実績がベースとなっているので、 新型マシンは競合他社と比べても、スタートラインの時点でパフォーマンスレベルが優れている。そのため、テストベッドとして南アフリカラリーレイド選手権に参戦してライバルと直接対決することができ、世界の舞台で活躍するための自信を得ることができる。マルコムとマシューを本社に迎え、レンジャーT1+を実際に見てもらうことができ、とてもうれしく思う。マシューは、すでに開発の方向性として興味深い提案を行ってくれており、その提案ではMスポーツとの提携によって我々がもたらす専門知識の重要性を明確に示してくれている」

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ラリーレイド界は今年、大きな転換期を迎えており、FIA世界ラリーレイド選手権が創設。1月のダカールラリーは、その開幕戦として開催されている。

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