オーストラリア選手権開幕戦でトヨタGRヤリスAP4のハリー・ベイツが優勝 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

オーストラリア選手権開幕戦でトヨタGRヤリスAP4のハリー・ベイツが優勝

©Matt Jelonek

オーストラリアラリー選手権は2022年の開幕戦ナショナル・キャピタルラリーが4月1〜3日、オーストラリアの首都キャンベラで開催され、トヨタ・ガズーレーシング・オーストラリアからトヨタGRヤリスAP4で参戦したハリー・ベイツ/ジョン・マッカーシーが優勝を飾った。

2021年チャンピオンのベイツは、設定された全13SS中、10本でベストタイムをたたき出す圧倒的な強さを見せた。
「本当に楽しめた優勝だったし、また勝つことができて本当にうれしい。自分たちのパフォーマンスはものすごく満足しているし、週末を通してマシンが発揮してくれた強さにもハッピー。チームのみんなも、素晴らしいパッケージを整えてくれた」と語るベイツはキャンベラ出身。
「自分はこのラリーが大好き。家族や友人と一緒にここで祝えるのは、格別だよ」

Matt Jelonek

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今回のラリーでベイツのライバルとなったのは、ニュージーランド・ツーリングカー選手権のチャンピオンでレッドブルカラーのシュコダ・ファビアR5を駆るシェーン・バン・ジスベルゲン、ヒュンダイ・オーストラリアの支援を受けて滑り込みでエントリーを果たしたブレンダン・リーブス(ヒュンダイi20 N R5)、オーストラリアチャンピオン経験者のエーライ・エバンス(ミニ・クーパーAP4)だった。

Matt Jelonek

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ベイツは、デイ1からリズムをつかみ、雨に見舞われた土曜日の7SSをベストタイムで揃え、首位に。日曜日最初のステージではリーブスがベストタイムをマークしベイツの連続ベストタイムを阻止したが、ベイツもこの日2本のステージウインを奪取しリードを広げ、最終的に1分半近くの大差をつけての優勝を飾った。最終2本目とパワーステージでは、ジスベルゲンが渾身の走りでトップタイムをマークしている。

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エバンスは不運に見舞われ、SS9でエンジンから出火。コ・ドライバーのアダム・ライトが消火をするためにドアを開けた後、手に火傷を負った。

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今回のラリーで躍進したのは、若手のテイラー・ジル。新しいスバルWRX STIで総合4位と、自身のARCでの自己ベスト記録をマークした。
「トリッキーな週末で、キャンベラらしいイベントになった。天気が変わりやすかったので、走り切ることに専念して手堅く攻めた」とジル。

ARCの第2戦フォレスト・ラリーは5月20〜22日、西オーストラリア州で開催される。
(Matt Jelonek)

ARCキャピタルラリー 最終結果
1 H.ベイツ(トヨタGRヤリスAP4) 2:00:10.6
2 S.ジスベルゲン(シュコダ・ファビアR5) +1:26.6
3 B.リーブス(ヒュンダイi20 N) +3:44.4
4 T.ジル(スバルWRX STI) +8:10.9
5 T.クラーク(フォード・フィエスタR5) +9:51.0
6 T.ウィルキンス(三菱ランサーエボリューションIX) +11:16.1
7 R.ダルトン(トヨタ・ヤリスAP4) +14:25.0
8 R.バスタード(三菱ランサーエボリューション) +16:15.6



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