WRCモンテカルロ:競技初日の2SSを終え、トヨタのオジエが首位。勝田は9番手発進 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCモンテカルロ:競技初日の2SSを終え、トヨタのオジエが首位。勝田は9番手発進

©TOYOTA

2022年WRC第1戦ラリーモンテカルロは、1月20日(木)の競技初日を終えて、トヨタのセバスチャン・オジエが首位。2番手にはMスポーツ・フォードのセバスチャン・ローブ、3番手にトヨタのエルフィン・エバンスという、奇しくもシェイクダウンと同じトップ3となった。

競技初日の20日(木)は、午前中にシェイクダウンテストを行い、カジノ前でのセレモニアルスタートを経て、ナイトステージのSS1(15.20km)とSS2(23.25km)のみという構成。SS2では有名なチュリニ峠を駆け抜ける。

路面コンディションはほぼドライという状況だが、ところどころ凍っているセクションも。ナイトステージのため見通しは悪く、決して油断はできない。タイヤ選択は各チームともソフトタイヤを中心とした組み立てが主流となった。トヨタは全車がソフトコンパウンド4本+スーパーソフトタイヤ1本。ヒュンダイは全車がソフト4本+スーパーソフト2本、Mスポーツ・フォードはクレイグ・ブリーン、アドリアン・フルモー、セバスチャン・ローブがソフト5本、ガス・グリーンスミスはスーパーソフト4本とソフト2本を組み合わせている。

SS1でベストタイムをマークしたのは、先頭走者のオジエ。SS2番手のローブに5.8秒差をつけて、2022年シーズンのオープニングステージを飾ってみせた。3番手にはエバンス。4番手にグリーンスミス、5番手にブリーン、6番手にフルモーと、Mスポーツ勢が続くかたちに。ヒュンダイ勢はそろって出遅れてしまっている。ティエリー・ヌービルはブレーキに問題を抱え7番手、オリバー・ソルベルグはインカムの不調で8番手、タナックはエンジンにトラブルを抱え9番手となっている。勝田もマシントラブルでペースに乗れず10番手からの巻き返しを狙うこととなった。

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続くSS2もオジエが一番時計を獲得。ローブはSS途中でタイヤの摩耗を感じペースをコントロールしながらも1.3秒差のSS2番手、エバンスが1.9秒差でSS3番手という結果に。SS4番手にはフルモー、SS5番手にグリーンスミスが続く。このSSでもタナックとソルベルグはトラブルに悩まされてペースアップならず、それぞれSS8番手、SS10番手という結果になった。勝田もトラブルは解消していない模様で、SS9番手としている。カッレ・ロバンペラはSS1でもスピンを喫するなどマシンバランスに苦戦を強いられており、SS13番手と苦しい戦いを強いられている。

ここまでの2SSで、首位オジエと2番手ローブの差は6.7秒。オジエと3番手エバンスとの差は11.2秒。不確定要素の多いシーズン開幕戦ではあるが、実力者がトップ3に名を連ねる結果となった。4番手のフルモーは17.9秒差、5番手のグリーンスミスは21.9秒差。このままトップ3が差を広げて三つ巴の戦いになるのか、あるいは現状不調のヒュンダイ勢が巻き返すのか、2日目以降の戦いに注目が集まる。

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21日(金)の行われる競技2日目はSS3〜SS8の6SS。3SSを2度走行する構成となっており、この日のSS距離は97.86km。競技が行われる4日間のうちで最も長い1日となる。オープニングのSS3は日本時間の21日(金)17時14分スタート。

WRCモンテカルロ SS2後暫定結果
1. S.オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 25:48.4
2. S.ローブ(フォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1) +6.7
3. E.エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1) +11.2
4. A.フルモー(フォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1) +17.9
5. G.グリーンスミス(フォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1) +21.9
6. T.ヌービル(ヒュンダイi20 Nラリー1) +28.5
7. C.ブリーン(フォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1) +29.2
8. O.タナック(ヒュンダイi20 Nラリー1) +41.1
9. 勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1) +48.2
10. O.ソルベルグ(ヒュンダイi20 Nラリー1) +58.8
11. E.カミリ(シトロエンC3ラリー2) +1:06.2
12. K.ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1) +1:08.8



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