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2022年WRCに向け全力投球のクレイグ・ブリーン、プーマ・ラリー1をスペインでテスト

©WRC PROMOTER

2022年のWRCにMスポーツ・フォードから参戦することが決まったクレイグ・ブリーンが、ハイブリッドの新規定マシン、フォード・プーマ・ラリー1のフルテストをスペインで行った。wrc.comがその画像を公開している。

ブリーンは今月、ヒュンダイからMスポーツ・フォードへの移籍が発表された直後に、Mスポーツ・フォードの拠点である英国のプライベートコースでマシンを初ドライブしていた。その後、スペインに渡り、まずターマックで走行、先週はグラベル路面でも1日テストを行った。

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「ビッグチャレンジだ。どのドライバーにとってもビッグチャレンジだし、どのようにエネルギーを得るか、常に回生するかを理解することが鍵だと思う」と語るブリーンは、自身初のWRCフル参戦シーズンに向けての準備を進めている。

「森の中で時速200kmでラリーマシンをドライブする時には、少なくとも自分は、自分の頭の中のキャパシティをフルに使わなくてはならない。これからは、同じスピードでドライブしながら、エネルギーを回生する場所を見つける作業も行わなくてはならない。自分自身のことももっとプッシュしなくてはいけないんだ。簡単にはいかないし、誰が最も早くアタマを切り替えられるか、何も考えずにこれを普通にできるリズムをつかむか、それが2022年に成功を収めるための鍵になると思う」

周囲では、ブリーンのMスポーツ・フォードからの初戦は今季最終戦のラリーモンツァ(11月18〜21日)になるのではという憶測も流れていた。この点についてブリーンは、「モンツァはない。自分は2022年のマシンでのことに完全集中しているし、いずれにしてもモンツァにMスポーツから参戦することはない。ヒュンダイからポイントを奪うことになる可能性だってあるんだからね。自分にはそんなことはできないよ」

「現行のWRカーでの参戦をストップさせることにアドバンテージがあると考えているし、自分はいま、プーマに慣れることに全力を注いでいる。ほかのみんなは、まだ現行マシンでの参戦が残っていて、それが終わってからラリー1のテストを行うのだと思うが、ここは自分が違うところ。自分は来年のマシンに完全集中しているし、自分にとって最も重要なことは2022年のマシンにしっかり切り替えること」

「いまから、自分は回生システムのプロセスや、どのようにハイブリッドの能力を最大限に活かすかをしっかり理解する作業を行うことができる。自分がイメージするものとは、まったく違うスポーツになる。ラリーが根本から変わることになるよ」

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