WRCギリシャ:競技2日目、トヨタのカッレ・ロバンペラが僅差で首位 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCギリシャ:競技2日目、トヨタのカッレ・ロバンペラが僅差で首位

©TOYOTA

WRC第9戦ギリシャは競技2日目を終えて、トヨタのカッレ・ロバンペラが総合首位。3.7秒差の2番手にはヒュンダイのオィット・タナック、首位と3.9秒差の3番手にトヨタのセバスチャン・オジエという順位になっている。3番手オジエと4番手につけるヒュンダイのダニ・ソルドとの差は20秒あり、現時点ではトップ3が接戦で首位を争っている状況だ。

この日行われたのはSS2〜SS6までの5SS、SS距離は89.40kmと比較的短いが、日中にはタイヤフィッティングゾーンのみでサービスがない設定。この日最初のSS2に向かう道でラリーとは無関係の交通事故が発生したため、スケジュールをやや遅らせてのスタートとなった。この日の天候は晴れ、コンディションはドライとなり、前日とは打って変わっていかにもギリシャらしい、ダスト舞うなかでのバトルとなった。タイヤは前日のSS1でのチョイスをキャリーオーバーする。ハードコンパウンドを主軸に、下記のように分かれている。

ハードコンパウンド5本
セバスチャン・オジエ/エルフィン・エバンス/カッレ・ロバンペラ

ハードコンパウンド6本
オィット・タナック/ダニ・ソルド/ピエール‐ルイ・ルーベ/ジョルダン・セルデリディス

ハードコンパウンド4本+ソフトコンパウンド2本
ティエリー・ヌービル/ガス・グリーンスミス/アドリアン・フルモー

HYUNDAI


オープニングのSS2でベストタイムをマークしたのはヒュンダイのタナック。0.2秒差のSS2番手でオジエが続いたため、総合順位はオジエがトップを守っている。続くSS3はロバンペラが一番時計をたたき出し、総合首位に躍り出た。このSS3では、エバンスがギヤボックスのトラブルで遅れてスタート、6速ギヤしか使うことができず、大きく遅れを喫することとなった。TCに遅着したため40秒のペナルティも科されている。

さらに、SS3ののちに設けられたタイヤフィッティングゾーンでは、ヌービルがマシンの再始動ができなくなるトラブルが発生。マシンは息を吹き返したものの、パワーステアリングにトラブルを抱え、さらに4分のペナルティを受け、実質的に上位争いから脱落することとなってしまった。後半セクションに向けては各車ともハード4本+ソフト2本というタイヤチョイス。Mスポーツ・フォードのセルデリディスのみハード5本を選択した。

ロバンペラは続くSS4でもベストタイムを刻み、総合2番手のタナックに対するリードを3.8秒に拡大。ここではヒュンダイのルーベがパンクを喫してSS中でのタイヤ交換を余儀なくされ、大きく順位を落としている。SS5を制したのはオジエ。総合順位ではタナックをかわし、ロバンペラに次ぐ2番手に浮上した。パワーステアリングの問題を解決したヌービルがSS2番手タイムをマーク。とはいえ電気系統にもトラブルがあるようで予断を許さない状況が続いている。

Red Bull


この日最後のSS6では、ルーベのトラブルにより赤旗が提示されることに。状況確認のためクルマを止めたヌービルにノーショナルタイムが与えられ、記録上のベストタイムとなった。事実上のトップタイムはタナック。タナックはこれでオジエを再び逆転して総合2番手の座に返り咲いたが、その差はわずかに0.2秒となっており、明日以降も上位争いは激しさを増していきそうだ。

競技3日目はSS7〜SS12までの6SS、SS距離132.56kmで争われる。ホストタウンのラミアから南下したエリアがステージの中心となる。SS距離はラリーウイークのうちで最も長く、特に近接したトップ3の戦いは山場の1日となりそうだ。オープニングのSS7は日本時間11日(土)の14時32分スタート。

WRCギリシャ SS6後暫定結果
1. K.ロバンペラ(トヨタ・ヤリスWRC) 1:01:57.1
2. O.タナック(ヒュンダイi20クーペWRC) +3.7
3. S.オジエ(トヨタ・ヤリスWRC) +3.9
4. D.ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC) +23.9
5. A.フルモー(フォード・フィエスタWRC) +54.2
6. G.グリーンスミス(フォード・フィエスタWRC) +1:23.3
7. M.ブラシア(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +2:40.9
8. A.ミケルセン(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +2:46.3
9. C.イングラム(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +2:52.7
10. K.カエタノビッチ(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +3:03.1



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