ヒュンダイi20 Nラリー2が初の総合優勝をイタリアでマーク – RALLYPLUS.NET ラリープラス

ヒュンダイi20 Nラリー2が初の総合優勝をイタリアでマーク

©Hyundai Motorsport GmbH

ヒュンダイ・モータースポーツが、各国のラリーで参戦するカスタマーの活躍を伝えている。

8月20〜21日に開催されたイタリアWRCシリーズ、ラリーデル・フリウリ・ベネツィアでは、ヒュンダイ勢が1‐2フィニッシュを飾った。ヒュンダイ・イタリアがサポートするアンドレア・クルニョーラが、設定された6SS中、3本でステージウインを奪取し、ヒュンダイの新モデルに初の総合優勝を献上。今後控える国内選手権に向けて、このマシンでの初参戦を上々の内容でまとめた。またBRCレーシングが走らせるヒュンダイi20 R5で参戦したルカ・ロセッティも、残りの3本でベストタイムをマークし2位でフィニッシュした。ロセッティは、イタリアWRCシリーズ登録ドライバーでは最上位となりマキシマムポイントを獲得。選手権争いでは2番手に浮上して、今季の残り2戦を迎える。

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8月27〜29日に開催されたERC第4戦チェコラリー・ズリンでは、チェコのマルティン・ブルチェクがi20 Nラリー2のERC初参戦を担った。ヒュンダイ・コワックスレーシングから参戦したベテランのブルチェクは、ヒュンダイ勢最上位の総合12位、併催のチェコ選手権では5位でフィニッシュした。一方、チームMRFタイヤから参戦したヒュンダイのジュニアドライバー、ヤリ・フッツネンはi20 R5で参戦し序盤総合10番手につけていたが、クラッシュを喫しリタイアとなった。

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スペイン・スーパー選手権ラリーデフェロル(8月20〜21日)では、ヒュンダイ・スペインが支援するイバン・アレスが、安定した好パフォーマンスを披露して今季初優勝。開幕ステージを3番手で滑り出したアレスは、続くSSでセカンドベストをマークして首位に浮上。初日の残り2本をステージウインで並べた。2日目もペースを維持してリードを守り、3戦連続でポディウムに上がった。

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ノルウェーでは、ノルウェー選手権ソマーラリーグリムスタッド(8月21日)でオーレ・クリスチャン・ベイビー(i20 R5)が、全9SS中8本でベストタイムを叩き出しての圧勝を飾った。唯一、SS2ではベストタイムを逃したが、ターマックイベントで徐々にアドバンテージを広げ、最終的に28.9秒差を築いてフィニッシュした。

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Hyundai Motorsport GmbH / Simen Næss Hagen / Parc Fermé

エストニアのロベルト・ビルベスは、ローナエスティラリー(8月28〜29日)にi20 R5で初参戦。開幕ステージで総合2番手、クラストップタイムをマークすると、一時はポディウム圏外に後退したが競技2日目に挽回。クラス2番手タイムを4本並べて総合3位、RC2クラス2位でのフィニッシュを果たした。レッド・グレイ・モータースポーツが走らせる2台目のi20 R5で参戦したロシアのラディク・シャイミエフは総合8位でフィニッシュした。

ヒュンダイ・フィンランドがサポートするリク・ターコは、8月28日に4SSの1デイで行われたアスコラン・グラントラリーで総合優勝をマークした。i20 R5をドライブしたターコは、2SSでステージウインを奪取し、11.4秒差をつけた。

ヒュンダイのワークスドライバー、ダニ・ソルドは、地元スペインのラリーブレンディオ‐クリスチャン・ロペス‐トロフェオカンタブリアデポルテ(8月27〜28日)に新コ・ドライバーのカンディード・カレラとi20 R5で参戦。 設定されたターマックステージ10SSをすべてベストタイムで並べ、3分以上の大差をつけて貫録を見せつけた。

米国ラリー選手権、アメリカン・ラリー・アソシエーション第7戦オジブウェフォレストラリー(8月27〜28日、グラベル)では、エンダ・マコーマックが総合5位でフィニッシュした。プリペアも担当するアイルランドのPCRSが走らせるi20 R5でシャシーの信頼性というアドバンテージとパフォーマンスのポテンシャルを活かし、ラリーが進むにつれて順位を上げ最終的にクラス2位でフィニッシュ。今季、初めてi20 R5で参戦しているマコーマックはここまで5戦に参戦し、4度目のクラスポディウムフィニッシュとなった。

デンマークでは、2Bラリーがプリペアしたi20 R5を駆るサイモン・バレンタインが、デンマーク選手権の週末ダブルヘッダー参戦に挑んだ。8月26日にシーズン第4戦サイディスクラリーを行った後、翌8月27〜28日第5戦サイドハブスラリーがスタート。第4戦は総合8位に終わったバレンタインは、走行距離の長い第5戦では巻き返しを図り、27日にはステージウインを3本奪取して総合首位に立つなど強さを発揮した。最終日は一貫性のある走りを見せていたが、最終的に総合3位でフィニッシュ。i20 R5での初シーズン、2度目となるポディウムに上がった。

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