WRCモンツァ:勝田貴元、WRC初開催のモンツァでパワーステージを制す – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCモンツァ:勝田貴元、WRC初開催のモンツァでパワーステージを制す

©TOYOTA

TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムに参加中の勝田貴元が、12月3日(木)から6日(日)にかけて、イタリア北部のモンツァ・サーキットを中心に開催された、FIA世界ラリー選手権(WRC)第7戦「ラリー・モンツァ」に、コ・ドライバーのダニエル・バリットとともにヤリスWRCで参戦した。WRC初開催のラリー・モンツァはターマック(舗装路)ラリーながら、非常に滑りやすい難しい路面のステージが多く、勝田はSS1でコースオフ。デイリタイアを余儀なくされる。しかしその後は安定した走りを最後まで続け、タイムも向上。最終ステージではキャリア初のベストタイムを記録し、総合20位で今シーズン最後のラリーを戦い終えた。

(以下、チームリリース抜粋)


新型コロナウイルスの影響により、2020年のWRCは年間カレンダーが大幅に変更され、本来WRCとして開催される予定ではなかったラリー・モンツァが、シーズンの最終戦に組み込まれました。ラリー・モンツァのステージは全16本のうち10本が、北イタリアのミラノ近郊モンツァ・サーキット内で行なわれ、5日の土曜日のみベルガモ北部で6本の山岳ステージが行われるという、特殊なステージ構成でした。路面は大部分がターマックですが、サーキット内のステージはレーシングコースだけでなく、オーバルコースのバンク、グラベル(未舗装路)、そして濡れた草地も走行。ラリーウイークは総じて悪天候が続き、山岳ステージでは降雪もあるなど、ラリー期間を通して非常にトリッキーで変わりやすいコンディションでの戦いになりました。

勝田は、サーキット内で木曜日の夜に行なわれたSS1でコースオフ。その際草の上で滑りコンクリートバリアにクルマが接触し、デイリタイアとなってしまいました。しかし、翌日再出走を果たした勝田は徐々にペースを上げて行き、デイ2最終のSS6では暗闇の中ベストタイムの選手と僅か0.2秒差の2番手タイムを記録。ベストタイムのライバルはその後、シケインを正規のルートで通過しなかったとして10秒のペナルティを課せられたので、実質的には勝田が最速でした。

土曜日は、ベルガモ北部で山岳ステージに挑み、降雪や積雪区間もある非常に滑りやすい道を走行。スピンで軽微なダメージをクルマに負うも、多くの選手がリタイアした難関ステージを切り抜け、サーキット内で行なわれたデイ3最終のSS13では再び2番手タイムを記録しました。そして迎えたラリー最終日、勝田はまずSS14で4番手タイムを刻み、ボーナスの選手権ポイントがかかる「パワーステージ」に指定された最終のSS16では、滑りやすいウェットコンディションの路面でWRC参戦後初となるベストタイムを記録。2番手タイムの2019年世界王者に1.4秒差をつける会心の走りで、ボーナスの5ポイントを獲得しました。初日のデイリタイアによるタイム加算が響き、最終順位は総合20位に留まりましたが、勝田は今回のラリーで多くの新しい発見をし、トリッキーな路面でトップタイムを出すヒントを得ました。

TOYOTA


勝田貴元
この週末はいろいろなことがあり、決して簡単ではありませんでした。しかし、木曜日に小さなミスをしてしまった後は、いい仕事ができたと思います。良いリザルトを残すチャンスを失ったので、金曜日の朝に自信を取り戻すのは難しかったです。しかし、ステージを重ねるごとに多くを学び、序盤の経験を生かすことができた結果、どんどん自信がついていきました。土曜日は天気が大きく変わり、非常にトリッキーでした。路面は信じられないくらい滑りやすく、グリップレベルが分からない場所も多かったので、走り切れてとても嬉しかったです。日曜日も依然路面コンディションはとても悪かったので、パワーステージでベストタイムを出すことができて本当に良かったです。自分はまだまだ上達していますし、成長も続いているので、来年はさらにスピードを高め、結果を残したいと思います。

ヤルッコ・ミエッティネン(インストラクター)
良いコンディションのターマックステージでタカの自信を深めるためモンツァを訪れましたが、予想とは真逆の酷い天気に見舞われました。木曜日のスタートではいきなり問題に直面しましたが、金曜日のステージではドライビングを改善し、その夜はWRC参戦後ベストといえるパフォーマンスを披露しました。その走りは、彼が精神的にも強くなっていることを示すものでもありました。金曜日の夜以降、恐ろしいコンディションでタカはハイレベルなドライビングを続けました。最終日にパワーステージを制して得た5ポイントは、彼の今シーズンの最後を飾るのにふさわしいものです。よくやりました! タカのドライビングスキルはすでにトップレベルですが、常にトップタイムを出せるようになるためには、もう少し経験が必要です。今週末を経験したことで、2021年のラリー・モンテカルロに少し楽な気持ちで臨むことができるでしょう。

Results:
1 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (トヨタ ヤリス WRC) 2h15m51.0s
2 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +13.9s
3 ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオ (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +15.3s
4 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (フォード フィエスタ WRC) +45.7s
5 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ ヤリス WRC) +1m11.1s
20 勝田 貴元/ダニエル・バリット (トヨタ ヤリスWRC) +11m50.3s



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