WRCイタリア:勝田貴元、初めてヤリスWRCで挑んだサルディニアで多くを学ぶ – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCイタリア:勝田貴元、初めてヤリスWRCで挑んだサルディニアで多くを学ぶ

©TOYOTA

TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムに参加中の勝田貴元が、10月8日(木)から11日(日)にかけて、イタリアのサルディニア島北部で開催された、FIA世界ラリー選手権(WRC)第6戦ラリー・イタリア サルディニアに、コ・ドライバーのダニエル・バリットとともにヤリスWRCで参戦した。勝田は難しいステージで多くの困難に見舞われながらも着実に経験を積み重ねていたものの、最終日にクラッシュを喫し、残念ながらリタイアとなった。

(以下プレスリリース)


新型コロナウイルスの影響により、本来6月に開催される予定だったラリー・イタリア サルディニアは延期となり、8年ぶりに10月の開催となりました。気温は例年よりも低く、路面コンディションも異なり、今回が4回目のサルディニア参戦となる勝田にとっても、新たなる挑戦になりました。また、過去3回はいずれもR5カーによるWRC 2カテゴリーへの出場であり、ヤリスWRCでの出場は今回が初めてでした。

サルディニアのグラベル(未舗装路)ステージは路面が非常に滑りやすく、道幅が狭く木や岩が道のすぐ近くに迫るため、僅かなミスも許されず精度の高い運転が求められます。非常にハイスピードな9月のラリー・エストニアでは、WRCのトップドライバーに匹敵するスピードを発揮した勝田でしたが、サルディニアのトリッキーなステージではまだ学ぶべきことが多く、競技初日デイ1の序盤は苦戦しました。その後徐々にスピードは上がっていきましたが、SS4の低速コーナーでコースオフ。デイリタイアとなりました。クルマを修復して再出走したデイ2では1番手スタートを担い、道の表面を覆うルーズグラベルを「掃除」しながらの難しい走行を経験しました。その過程で確かな成長曲線を描きましたが、午後のステージではブレーキトラブルが発生。自力で修理をしながら最後まで走り抜きました。そして迎えた最終日のデイ3は、2本目のSS14でクラッシュ。クルマにダメージを受け、残念ながら完走を果たすことができませんでした。今大会で勝田は多くの困難な状況に直面し、良い結果を残すことはできませんでしたが、改善すべき課題が明確になるなど、意義のある1戦となりました。

TOYOTA


勝田貴元
金曜日のSS4は狭くトリッキーな区間があり、左コーナーで少しラインを外して滑りやすいグラベルに乗ってしまい、続くきつい右コーナーでクルマを止めることができず、ワイドに膨らみ側溝に落ちてしまいました。土曜日は出走順1番でステージを走るのがとても難しく、このようなラリーでは初めての経験でした。路面は非常に滑りやすく、フォローするラインもなく大変でしたが、今後に向けて良い勉強の機会になりました。日曜日はSS14の非常に道幅の狭いセクションで、少しワイドになり外側のバンクに当たってしまいました。そして、続く左コーナーのイン側に岩か何かがあり、それにぶつかりクルマが転がってしまいました。今回は本当に辛いラリーでしたが、この経験が自分をさらに強くしてくれるはずです。クルマはとても速く、他のドライバーのレベルも非常に高いので、ペースノートや集中力など、改善しなければならないことはたくさんあり、全力で改善に努めたいと思います。

ヤルッコ・ミエッティネン(インストラクター)
今回のラリー・サルディニアは、WRCがいかに多様性のある競技であるかを示しました。タカはスウェーデンで高いスピードを発揮し、エストニアでは素晴らしいドライビングを見せてくれました。どちらのイベントも良い路面でのハイスピードなラリーです。タカにとって、サルディニアは難しいラリーになるだろうと予想し、純粋なスピードに関しては期待値をやや下げていました。今回の目標は、低速で荒れた道でどうヤリスWRCを走らせるか学ぶことでしたが、多くのステージを走破したことでその目標はある程度達成されました。2度のアクシデントを経て、低速で道幅が狭いグラベルロードではまだまだ学ぶべきことが多く、また最終ステージのフィニッシュラインまで、設定した目標に従って走ることの重要性を改めて確認できたことは、収穫だったと思います。

■結果 (h:時間、m:分、s:秒)
1 ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオ (ヒュンダイ i20クーペ WRC) 2h41m37.5s
2 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +5.1s
3 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (トヨタ ヤリス WRC) +6.1s
4 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ ヤリス WRC) +1m02.3s
5 テーム・スニネン/ヤルモ・レーティネン (フォード フィエスタ WRC) +1m33.9s
R 勝田 貴元/ダニエル・バリット (トヨタ ヤリスWRC)

■次回のイベント情報
勝田の次戦は、当初ベルギーで開催されるWRC第7戦「イープル・ラリー」を予定していましたが、新たにイタリアの「ラリー・モンツァ」が最終戦としてシリーズに加わったため、参戦計画の変更を検討しています。ラリー・モンツァは、イタリア北部ミラノ近郊のモンツァ・サーキットを中心に行なわれるターマックラリーであり、昨年までは短距離のサーキットイベントとして開催されていました。

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