グループPSAも、COVID-19対策に支援 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

グループPSAも、COVID-19対策に支援

©GROUPE PSA

プジョー、シトロエン、DS、オペル、ボクスホールを擁するグループPSAは、新型コロナウイルス(COVID-19)の世界流行を受け、対策に向けての支援を発表した。マスクや医療機器、医療従事者への車両の提供を行ったほか、人工呼吸器と、3Dプリンタによるバイザーの製作にも乗り出す。
(以下、フランス本国での発表リリース日本語版)


Groupe PSAは4月2日(火)、コロナウィルスの蔓延の状況を踏まえ、それに対抗すべき取り組みを以下のとおり発表いたしました。
・自己防衛と援助:マスクや医療機器等の提供
・移動手段の提供:医療従事者への車両の提供
・専門知識の応用:人工呼吸器と、3Dプリンタによるバイザーの製作

世界的に多くの企業が自社社員を保障すべくテレワークや感染対策を試みているなか、Groupe PSAは社会的ニーズ(健康維持、介護等)に応えるための対策を実施すること を決定しました。

自己防衛と援助:約40万枚のマスク、AEDなどの医療装備を寄付
Groupe PSAは現状、約40万枚のマスクを病院、救急施設や自治体に寄付しました。また、グループ内の医療施設主導によって、ミラノ、マドリード、そしてミュールーズにも医療装備(AED=自動体外式除細動器や応急措置キット、手袋等)の寄付が推進されました。

移動手段の提供:医療従事者にカーシェアリング車両を提供
Free2Move(フランス主導で展開しているGroupe PSAのカーシェアリングサービス)を利用し、病院の職員や医療従事者に対し、パリ、マドリード、リスボン等の都市内のGroupe PSA保有車両を提供しています。

移動手段の提供:オペルファイナンスから医療機関に無償で車両貸与
オペルファイナンスからは、自社代車在庫または貸出車両在庫から医療機関に対し無償で車両貸与を実施し、オペルオーナーである医療従事者に対しては原価にて車両メンテナンスも提供しています。400台ほどがこれらのサービス対象として利用される見込みとなっています。

移動手段の提供:医療従事者のモビリティの保証にメンテナンスとスペアパーツ事業を継続
アフターセールスとスペアパーツ事業は、各国ディーラーネットワークの状況に応じて継続しています。これは主に、もっとも移動手段を必要とする医療従事者とその他お客様のモビリティを保障するためです。フランスでは現状、プジョー、シトロエン、DS、そしてオペルの販売店合わせて500拠点で営業を継続しており、引き続き必要とするお客様に対しメンテナンスとアフターセールスを提供できる状況にしています。

スペインでは、Groupe PSAとその販売網は、車両を提供することで(本社主導の対策と合わせ、ヴィゴーとサラゴサの製造工場と組んだ地域レベルでの取り組み)医療従事者のた めのモビリティの保障を継続しています。また、モロッコでは50台のプジョー車両が政府に寄付されています。

自動車設計技術の応用:ポワシー工場で人工呼吸器の製造を準備
Groupe PSAは、フランスの3社(Air Liquide、Schneider Electric、Valeo)と共同で1万台の人工呼吸器を、4月上旬から5月中旬完成をめどに50日以内で製造するというプロジェクトを推進しています。
グループ自社のポワシー工場では、人口呼吸器の本体部分の製造に乗り出すべく、ワークショップが開催されます。Air Liquide(エール・リキード)のアントニー工場には、 Groupe PSAからボランティア社員が派遣され、人工呼吸器の生産力向上に貢献しています。

自動車設計技術の応用:ブラジルで3Dプリンタによるフェイスシールドを製造
このような様々な取り組みのほかにも、Groupe PSAのブラジルブランチでは、3Dプリンタを使って、感染患者と接触を余儀なくされる医療従事者が利用するためのフェイスシールドのパーツ製造に着手しています。出来上がったフェイスシールドは公的な医療施設に寄付される予定です。

Groupe PSAは多岐にわたり行動を起こし、各地方自治体で実施される取り組みも積極的に支援しています。これらは主に、状況と必要性に応じ、各自治体にある支社の主導による活動となります(例えばモロッコでは、支社が自治体と提携し、マスクの寄付が実施されています)。

グループ内の各支店・拠点に派遣されているGroupe PSAの産業医のなかには、コールセンターでのSAMU(フランスの医療救急隊)の受付対応に取り組んでいるものもいます。



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