Mスポーツ・ポーランド、FF直3ターボのフォード・フィエスタ・ラリー4を発表 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

Mスポーツ・ポーランド、FF直3ターボのフォード・フィエスタ・ラリー4を発表

©M-SPORT

Mスポーツ・ポーランドは、FIAが2020年から導入したラリー4規定での公認取得を受ける、フォード・フィエスタ・ラリー4を発表した。

グリップ、パワー、スピードのすべての点で改良を施したというこの2WDモデルは、エンジン出力が向上されているほか、ギヤレシオを改良、ハンドリングが改善されている。また、外観もアグレッシブなものとなった。フィエスタ・ラリー4に施されたアップデートは、若手ドライバーがラリー界のスーパースターになるという夢を追うため設定されたカテゴリーに絶好のコンペティティブなパッケージになっているという。

フィエスタ・ラリー4は、FIAが設定した新しいラリーピラミッドのひとつであるラリー4規定に合わせてMスポーツが初めて登場させるモデルであり、FIAのラリーピラミッドのなかでもMスポーツが「ステップアップのチャンス」に合わせたプロジェクトを実現したものだ。ポーランド南部のクラクフを拠点とするMスポーツ・ポーランドで開発・製作されたフィエスタ・ラリー4は、 フィエスタR2での成功に則ったアグレッシブな開発の末に誕生した。フィエスタR2は2019年、国内外で活躍を収め、ジュニアERC3では参戦5戦中、4勝を収めるなど圧倒的な戦績を残した。Mスポーツ・ポーランドは、1年間で110台のフィエスタR2を製造し、世界各国に供給したという。

フェイスタ・ラリー4に搭載されるのは直列3気筒999ccターボチャージャーのフォード・エコブーストエンジンで、パワーとトルクを上げるための最適化を施し、それぞれ210bhp、315Nmを発生する。ギヤレシオを見直し、ドライブシャフトを強化することで、向上したパワーとトルクを効率的に路面に伝達できる。

ラリー4カテゴリーは非常にコンペティティブとなっており、新進気鋭の若手がラリーの厳しいコンディションの中でも限界までマシンをプッシュしてくる。このため、こうしたコンディションのなかでのエンジンの信頼性と開発の方向性の一貫性は最優先事項だ。エンジンでは酷暑のなかで確実にパフォーマンスを発揮するためには、さらに冷却も勝利につなげられるか否かの鍵を握るポイントだ。フィエスタ・ラリー4の冷却システムはボンネットに排熱口を追加したことで向上され、外観にアグレッシブさを加えている。

従来のR2に比べ、ハンドリング強化、サスペンションの改良、エキゾーストの軽量化なども施されている。フィエスタ・ラリー4のパワーウェイトレシオは、RC4クラスでトップレベルになるという。フィエスタ・ラリー4、および2019年型フィエスタR2用のアップグレードキットは、4月1日から注文が開始される。

Mスポーツ・フォードの役員、マチェク・ボダは「新フォード・フィエスタ・ラリー4は、非常にエキサイティングなマシンで、ラリーの最もコンペティティブなカテゴリーでの活躍を期待しているモデルだ」と語る。
「エコブーストエンジンのラリー4は、大成功を収めた2019年フィエスタR2の幅広い開発を反映させたモデル。フィエスタR2の人気と成功は、Mスポーツ・ポーランドがこの短い時間の中で幅広い改良を行うことができたことの礎となった要素であり、このマシンを供給した時から続けてきた、カスタマーとの関係と絶え間ないコミュニケーションのおかげだ。本当に多くのマシンを供給し走行を重ねてきたことで、様々なバックグラウンドを持つ多くのドライバーたちから建設的なフィードバックを与えてもらい、クラクフにいるエンジニアリングチームは迅速に開発の戦略を立てることができた」

Mスポーツのマネージングディレクター、マルコム・ウィルソンは「フォード・フィエスタ・ラリー4は、将来へのステップアップを促進するためにFIAが新たに提唱する新しいラリーピラミッドに適合する、我々の初めてのコンペティションモデル。ラリー界の将来のスターを育成するという我々のコミットを具現化したものでもある」とコメント。
「Mスポーツとフォードは、常にラリーのすべてのレベルをサポートすることを目指しており、グラスルーツからトップレベルに進むためのコストパフォーマンスが高くコンペティティブな道筋を作るためのモデルレンジを、継続的に開発している。FIAの新たなラリーピラミッドがより具体的になったことで、我々は、パフォーマンス発揮を始めるレベルから、トップレベルのエリートクラスに進む選手まで、各レベルに適合するマシンを設定することを計画している」

2020年フォード・フィエスタ・ラリー4 主要諸元
エンジン:3気筒12バルブ・999ccフォード・エコブーストターボーチャージ
パワー:210hp/6500rpm
トルク: 315Nm/4000rpm
トランスミッション:アップグレード版サデフ製5速シーケンシャル(新設定ギヤレシオ)、プレート型LSD。デファレンシャルのランプ角は3種類がセッティング可能(23/57) (27/57) (32/77)。APレーシング製2ディスクプレートクラッチ
サスペンション:レイガー製ダンパー+アイバッハ製スプリング。フロント3way、リヤ2way調整式。アップグレード版フレキシブルリヤビーム。オプションのスプリング(ハード/ソフト)、オプションのアンチロールバー (ハード/ソフト)。
ブレーキ:アルコン製競技用キャリパー。フロント・APレーシング製ベンチレーテッドディスク(グラベル285mm、ターマック310mm)、リヤ・アルコン製ソリッドディスク280mm、油圧ハンドブレーキ+アルコン製マスターシリンダー
エキゾースト:アップグレード版軽量エキゾースト
ステアリング:電子パワーアシストステアリング
ホイール:OZ Racing – グラベル 6×15″ / ターマック 6.5×16″ / 5穴
電気系:Life Racing F88 ECU+デジタルダッシュボード。3ステージアンチラグシステム。Mスポーツ製パワーディストリビューションユニット。アップグレード版マップ。
寸法:全長4065mm/全幅1735mm/ホイールベース2490mm/最低重量1030kg。



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