WRCメキシコ:競技2日目を終えてトヨタのオジエがリード – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCメキシコ:競技2日目を終えてトヨタのオジエがリード

©TOYOTA

WRC第3戦メキシコは、競技2日目のSS12までを終えてトヨタのセバスチャン・オジエがラリーをリード。2番手にはMスポーツ・フォードのテーム・スニネン、3番手はトヨタのエルフィン・エバンスがつけている。

TOYOTA/着実にリードを築きつつあるトヨタのセバスチャン・オジエ。今シーズン初優勝に期待がかかる。


この日行われたのは、SS3〜SS12までの計10SS、SS距離は132.88km。オープニングステージのSS3/7となるエル・チョコラテは31.45kmと長く、この日の勝負どころとなることが予想された。そのSS3でベストタイムをマークしたのはタナック。2番手のオジエに10.3秒差をつける快走を見せて首位に躍り出た。しかしタナックはSS4でマシンの右リヤをヒットし大きくタイムロスし、総合8番手までドロップしてしまうことに。これで総合首位に立ったのは、SS4で一番時計を刻んだオジエ。総合2番手にスニネン、総合3番手にヒュンダイのティエリー・ヌービルを従える格好となった。

SS5ではヒュンダイのダニ・ソルドがベストタイムをマーク。SS3でラジエターパイプの緩みを修復するために大きくタイムロスを喫しており、総合順位は下位に沈んでしまっているが、存在感を見せたいところだ。SS6はヌービルがベスト。エルフィン・エバンス、カッレ・ロバンペラ、オジエとトヨタ勢が後に続く格好となった。このSS6を終えて、ラリーはサービスへ。総合首位オジエと総合2番手スニネンの差は9.7秒、スニネンと3番手ヌービルの差は0.6秒とわずかなものになっており、午後のセクションでも激しい戦いが予想された。

M-SPORT/総合2番手につけるMスポーツ・フォードのテーム・スニネン。好調を維持できるか注目だ。


SS7はSS3の再走となる31.45km。スニネン、オジエを僅差で上まわり、ベストタイムをマークしたのはタナックだった。このステージではフィニッシュ後にエサペッカ・ラッピのマシンが炎上、クルーふたりにケガはなかったものの、フィエスタWRCは全焼してしまうことに。また、ソルドもオーバーヒートによるマシントラブルに見舞われ、SSの26km地点でストップ。のちにチームよりリタイアの発表が行なわれている。キャンセルされたSS8に続いてSS9は再びタナックがベスト。ヌービルが脱落したことにも助けられ、総合順位7番手から一気に3番手にまで順位を上げ表彰台圏内に入ってきた。ヌービルはトラブルでマシンを止めることとなり、上位争いから姿を消すことに。チームは明日以降の再出走を目指す。

SS10とSS11はショートサーキットを利用したギャラリーステージ。ターマックとグラベルを使うラリークロスのようなコースを2台同時で走り、SS10を走行した後にイン側とアウト側を入れ替えてSS11を走る。ここではエバンスと対決したオジエが2度ともベストタイムをマーク。わずか2.23kmのため差はわずかだが、集まった観客の盛り上がりは最高潮に。続くこの日最後のSSは、レオンの市街地ステージ。わずか0.73kmのギャラリーSSだが、ここではトヨタのロバンペラがベストタイムを刻み、観衆を沸かせた。このSSではエバンスがタナックを逆転し、総合3番手にポジションを上げている。

HYUNDAI/ナイトステージに臨むヒュンダイのオィット・タナック。マシンには夜間走行用のランプポッドを装着している。


競技3日目はSS13〜SS21まで、計9SS、SS距離133.74kmを走行する。競技期間で最長の1日となり、ラリーの山場と予想される。各ドライバーの差がどう変化していくかに注目だ。SS13は日本時間3月14日の23時58分スタート。

WRCメキシコSS12後暫定結果
1. S.オジエ(トヨタ・ヤリスWRC) 1:23:09.2
2. T.スニネン(フォード・フィエスタWRC) +13.2
3. E.エバンス(トヨタ・ヤリスWRC) +33.2
4. O.タナック(ヒュンダイi20クーペWRC) +33.4
5. K.ロバンペラ(トヨタ・ヤリスWRC) +35.7
6. G.グリーンスミス(フォード・フィエスタWRC) +1:16.8
7. P.ティデマンド(シュコダ・ファビアR5 Evo) +4:16.7
8. N.グリアジン(ヒュンダイNG i20 R5) +5:07.8
9. M.ブラシア(シトロエンC3 R5) +5:54.3
10. E.フェルナンデス(シュコダ・ファビアR5 Evo) +8:39.8



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