発売目前のWRC公式ゲーム『WRC8』。そのリアルさに刮目せよ! – RALLYPLUS.NET ラリープラス

発売目前のWRC公式ゲーム『WRC8』。そのリアルさに刮目せよ!

©WRC8

こんにちは、イヌスケです。いよいよ、「PlayStation 4」用ラリーゲーム『WRC8 FIA ワールドラリーチャンピオンシップ』の発売日(2月6日)目前ですよ! 前回はゲーム全体の進化やシステムについてご紹介しました。今回はひと足先にゲームをお借りすることができましたので、早速プレイしてみましょう!

まず驚かされるのは、そのグラフィックの美しさ

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マシンのリアリティに目が行きがちではありますが、僕は背景の美しさに衝撃を受けました。特にプレイ中に流れていくステージの景色はゲーム画面というよりも、もう「本物」って感じ。というか、もう実写にしか見えない。しかもマシンを追って、ドローンまで飛んでるんですよ。実際のWRCと同じように! リプレイではこのドローンから撮影された走行シーンも見ることができます。

今回の『WRC8』では物理エンジンの改良がアナウンスされていますが、以前はかなりトリッキーに感じた路面の起伏も自然になった印象です。クルマの跳ね方や挙動も実車に近く、それぞれのイベントの路面も明確になっています。

特に印象的だったのがトルコ。2018年のイベントではラフすぎる路面にWRCトップドライバーがブーブー言っていたことを覚えている人も多いと思いますが、「こんなに走りにくい路面だったのか」と、ゲームで実感できちゃいます。

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さて、『WRC8』で最も進化したポイントと言われているのが「キャリアモード」。色々新たなアイデアが導入されていて、想像以上にやり込み要素が増えていました。ここで新要素をピックアップしてみましょう。

■メニュー画面がカッコいい!

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ちょこっとうれしいポイントが、メニュー画面です。チームのファクトリー内を俯瞰したグラフィックがメニュー画面になっています。その中心には作業ピットに自分のマシンが置かれていて、例えば「クルー管理」はチームマネージャーオフィス、「メール」の確認は秘書室といった具合。この画面を見ているだけで、ラリーチームを運営している気分になって、アガります。

■スタートから「JWRC」か「WRC2」、どちらでも挑戦できるように!

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「JWRC」を飛び越えて「WRC2」に挑戦することができるようになりました。トライアウトに参加して規定タイムをクリアすると、WRC2のプライベーターのチームからオファーがきて、キャリアをスタートできるようになるのです。

最初はあくまでもプライベーターで、シュコダ、Mスポーツ、シトロエンのワークス系チームは、ゲームを進めるうちにオファーが届くようになります。ちなみに、どうやらWRカーに関係しているチームの方が、ワークスチームにステップアップしやすい印象が……(リアル!)。

WRC2はチームによってシーズンの参戦カレンダーが変わります。ラリーによっては参戦台数が非常に少ない場合もあって、楽に勝ててしまう場合もあると(ここもリアル)。

「JWRC」はこれまでどおり無条件でチームに参加できます。まだゲームに慣れていないのであれば、スピードが低めでドライブしやすい、フィエスタR2を使うJWRCの方が良いかもしれません。とはいえ、編集部でも「4WDの方がドライブしやすい」という意見もあったので、そこは実際にプレイしてみて判断すべしって感じですね。

■「クルー」という要素の導入!

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今回、自分(ドライバー)以外にもチームを構成するクルーの要素が増えました。クルーごとに契約料があって、当然優秀な人ほど給料もお高い。あんまり優秀なクルーを揃えすぎると、チームが赤字になることも……。そして、クルーには疲労度が設定されていて、連続で同じクルーを使用することができません。「ブラックな職場ダメ絶対」というわけです。

一例を挙げると、「メカニック」は、優秀なほどサービスでの修理時間が短縮。「エンジニア」は、マシンの信頼性アップ。最初から使うことはできないものの、「ウェザークルー」がいれば、スタート前にステージの天候が分かるようになります。「エージェント」は、レアなイベントを持ってきてくれたり、それぞれの立場に沿った役割を果たしてくれます。

■ラリー参戦以外のイベントもいっぱい!
「クルー」で少し説明しましたが、今回からラリー参戦以外にもアレコレとイベントが発生します。

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「トレーニング」:規定タイムクリアで経験値がもらえて、コースは何周でも走れます。

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「過酷条件」:ステアリングやブレーキが故障している状態でステージを走り切る課題。こちら、クルマだけなくステージも嵐の夜間走行など悪条件。規定タイムをクリアすると経験値とクレジットを獲得。このクレジットでスタッフを雇ったり、パーツや修理費用を賄います。

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「メーカートライアウト」:メーカーが用意したマシンで、制限時間内で規定の走行距離を走破するとクリア。クリアするとメーカーからの評判が上がって、ワークスチームからお誘いがやってきます。

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「歴史的レース」:ランチア・フルビアやストラトスなど、往年の名車でヒストリックイベントに参加。経験値とクレジットを獲得できます。

どのようなイベントがカレンダーに表れるかは、クルーに含まれるエージェントの能力次第。イベントの中には参加費(クレジット)を払わないといけないものもあります。ちなみにラリーで好成績を続けていくと、チーム運営は黒字に。いや〜、ことごとくリアルだわ〜。

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このほかにも、経験値を貯めることでラリーを有利に進められる「スキル」が導入されたりと、やり込み要素、相当な充実ぶりです。

さて、腰を据えてプレイしてみたんですが、『WRC8』では前作までにあった若干のハードルの高さが緩和されている気がしました。その理由が「トレーニングモード」です。単純なオーバルコースをはじめ、周回コースでラリーカーの挙動やドライビングを繰り返し練習できるこのモード。実際のラリーチームと同じように、ダートラ場のようなところでテストをやっている雰囲気があります。

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いきなりステージに放り出されてしまうと、なかなかうまく操作できないし、コースアウトしまくりで、心が折れてしまうことも……。トレーニングモードでは、基本的なドライビングを反復練習できるだけでなく、ラリーカーによる挙動の違いもじっくりチェックできます。

自分は飲み込みはイマイチですが、反復練習が大好物なので(笑)、「トレーニングモード」をコツコツ続けていたら、ステージでもうまく走れるようになりました。今回の目玉である「キャリアモード」を進めるうえでも、まずは「トレーニングモード」で操作やマシンに慣れるのがオススメです。

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「キャリアモード」よりも手っ取り早く楽しみたいという人には、「シーズンモード」も用意されています。こちらはキャリアモードと同じ体裁ながらも、成績のみでゲームを進めることが可能です。さらに「クイックモード」を選べば、こちらは最初からすべての車種&クルーをチョイスして、あらゆるステージを走ることができます。

最後に、「オンライン」では世界中のプレイヤーと、8台同時対戦(ライバルはゴーストに)が楽しめます。そして「ESPORTSチャレンジ」では世界中のライバルとタイムを競うこともできるので、こちらもぜひ参加してみてください!

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『WRC8 FIA ワールドラリーチャンピオンシップ』公式サイト



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