WRCモンテカルロ:WRC2とWRC3はシトロエン勢が勝利 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCモンテカルロ:WRC2とWRC3はシトロエン勢が勝利

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2020年WRC開幕戦ラリーモンテカルロでは、エリック・カミリがWRC3、PHスポールから参戦したマッズ・オストベルグがWRC2と、シトロエンC3 R5が2部門で勝利を飾った。さらにRC2クラスでは、トップ5を独占している。

コンディションが変わりやすい難関ウインターラリーでは、C3 R5勢はシトロエン・レーシングのサポートを受けており、イベント前週にはテストが実施された他、ラリー中もシトロエン・レーシングのテクニカルサポートスタッフが帯同。さらにシトロエン・レーシングのパートナーであるメテオ・フランス、ミシュラン、トタルもそれぞれに支援を行った。

ニース在住のカミリは、5回目のモンテカルロ参戦でC3 R5に同イベントでのRC2初優勝を献上。クラス2位で続いたオストベルグも、WRC2では部門優勝を飾りタイトル争いを完璧な形で滑り出した。オストベルグは、ベストタイム6回をマークした他、パワーステージでもRC2クラス2番手の好タイムを叩き出した。

カミリと同じくニース在住の21歳のニコラ・シャミンは、C3 R5での初ラリーでも落ち着いたラリー運びでポディウムフィニッシュをマーク。上位陣にも引けを取らない走りを披露した。シャミンはDGスポーツから今季のWRC3にフル参戦するプログラムを組んでいる。

昨年、WRC2(現WRC3)でモンテカルロ優勝を飾ったヨアン・ボナートはCHLスポーツオートから今季もWRC3に参戦したが、ペースをつかむのに苦戦し、連覇は逃した。フランスタイトルを2回獲得しているボナートは、今季はWRC3と併行して、フランス国内選手権にも参戦する。2019年はPSAモータースポーツから参戦していたヨアン・ロッセルは、今年はC3 R5でエントリーし、ミスなく経験を積むという目標を達成した。ロッセルの次のWRC3参戦は、PHスポールから5月のポルトガルを予定している。

WRC3、RC2クラス優勝、総合でも9位に食い込んだカミリは「今年のモンテカルロでRC2クラス優勝を果たせて、奮える思いだ」とコメント。
「SS1でリードに立ち、ハードにプッシュしながら首位を守り切った。このようなコンディションでは決して楽ではなかった。コ・ドライバーのフランソワ・シェビーは初めてのWRC参戦だったが、一切ミスがなかったし、セーフティクルーも素晴らしい仕事をしてくれた。完璧なマシンを与えてくれたサンロック・レーシングや、シトロエン、パートナーのトタルやミシュランにも感謝したい」

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旧WRC2ProのWRC2にPHスポーツから参戦し部門優勝を飾ったオストベルグは「金曜日はホイールのリムにダメージを負い、2分40秒近くをロスしたが、今回のパフォーマンスには満足だ」とコメント。
「マシンはスタートからコンペティティブだったし、エリックとの差も詰めることができた。しかし、彼は素晴らしいパフォーマンスを見せていたので、彼がミスをしない限り勝つのは難しいだろうと分かっていた。彼との差は40秒以下だったが、何よりWRC2部門のトップでフィニッシュしたことが一番だ。自分たちがエリックを抜いたとしても、何も変化はなかった。トップ5が全てシトロエンで揃ったことは素晴らしいことだし、昨年、必死でがんばってきたので、今季はもっと優勝を狙っていける」

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WRCラリーモンテカルロ 最終結果(RC2クラス)
1 E.カミリ(シトロエンC3 R5) 3:24:39.8
2 M.オストベルグ(シトロエンC3 R5) +39.6
3 N.シャミン(シトロエンC3 R5) +1:21.8
4 Y.ボナート(シトロエンC3 R5) +2:03.8
5 Y.ロッセル(シトロエンC3 R5) +2:38.0
6 G.ムスター(シュコダ・ファビアR5) +3:19.8
7 A.フルモー(フォード・フィエスタR5 MkII) +4:11.0
8 N.グリアジン(ヒュンダイI20 R5) +6:05.2



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