WRCアルゼンチン:シトロエン1-2フィニッシュへ視界良好 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCアルゼンチン:シトロエン1-2フィニッシュへ視界良好

 

WRC第4戦アルゼンチンは土曜日の競技3日目を終了して、クリス・ミークとマッズ・オストベルグのふたりが1-2体制をキープしている。

この日のステージは23.05kmのSS7/9と56.77kmのSS8/10の4本、合計159.74kmという設定となっている。最終日は16.32kmを2度走行するわずか2SSのみのため、この競技3日目でのタイムが勝敗の体制を決する要因となる。

オープニングとなったSS7のトップタイムはラリー2規定で復帰したセバスチャン・オジエが奪取、SS2番手にアンドレアス・ミケルセン、3番手にヤリ‐マティ・ラトバラとフォルクスワーゲン勢が上位タイムを獲得した。総合首位のミークは序盤でミスをして8番手タイム。総合2番手のオストベルグとの差は53.5秒となった。

また、ラリー最長のSSとして設定されていたSS8/10は、ステージ序盤の道が最近の大雨でダメージを受けたとのことで距離を当初の56.77kmから14.27km短縮した42.50kmとして行うことに。ここでのベストタイムはフォルクスワーゲンのミケルセン。ヒュンダイのダニ・ソルドがSS2番手、オストベルグはSS3番手タイムでフィニッシュした。総合首位のミークはミスを避けて慎重に走り切るも、SS8番手タイムとなり、オストベルグとの差は一気に32.6秒差にまで縮まった。

サービスをはさんだSS9では、ヒュンダイのヘイデン・パッドンがコースアウトするアクシデントが発生した。クルーふたりにケガはないものの、観客の救助のため救急車が入り、主催者はSS9のキャンセルを決定している。

競技3日目の最終SS、SS10はロードセクションでパンクを喫したというミケルセンがベストタイム、SS2番手にはラトバラが入った。総合首位のミークはウォータースプラッシュでエンジンがストップするハプニングに見舞われながらもオストベルグとの差を広げるSS3番手タイムでフィニッシュしている。また、オジエはキャンセルとなったSS9でパワーステアリングを傷め、SS15番手タイムとなった。

この結果、総合首位のミークと2番手オストベルグの差は38.6秒に。3番手にはラリーの目標を表彰台獲得に切り替えたと語るラトバラがつけている。競技最終日は2SS、16.32kmという短距離勝負。シトロエン久々の1-2フィニッシュなるか、注目があつまる。SS11は日本時間26日(日)21時58分スタート予定となっている。

【WRCアルゼンチンSS10後暫定総合順位】
1.クリス・ミーク(シトロエン) 3:14:51.7
2.マッズ・オストベルグ(シトロエン) +38.6
3.ヤリ‐マティ・ラトバラ(フォルクスワーゲン) +1:03.7
4.エルフィン・エバンス(フォード) +2:24.6
5.ティエリー・ヌービル(ヒュンダイ) +4:51.0
6.マルティン・プロコップ(フォード) +5:39.0
7.ハリ・アル‐カシミ(シトロエン) +10:34.3
8.ダニ・ソルド(ヒュンダイ) +11:14.9
9.アブドラジズ・アル‐クワリ(フォード/RRC) +14:14.6
10.ディエゴ・ドミンゲス(フォード/R5) +17:10.0



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