WRCイタリア:スニネン「子どもの頃、テレビで聞いていた声だった」デイ4コメント集  – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCイタリア:スニネン「子どもの頃、テレビで聞いていた声だった」デイ4コメント集 

©M-Sport

ラリーイタリア・サルディニア、フィニッシュ後の各ドライバーからのコメント(抜粋)。今戦からコ・ドライバーをヤルモ・レーティネンに電撃スイッチしたテーム・スニネン。初コンビのラリーで2位フィニッシュに導いた百戦錬磨のベテランのノートコールに、子どもの頃の思い出が蘇ったことを明かした。
(カッコ内は順位の前日比)

[ヒュンダイ・モータースポーツ]
ヒュンダイi20クーペ WRC

■ダニ・ソルド/総合優勝(↑)

Hyundai Motorsport GmbH


「信じられない。言葉がないよ。ヒュンダイでは初めて、自分のキャリアとしては2度目のWRC勝利を獲得してアメージングな気分。もちろん、オィットとトヨタのみんなの事は、パワーステージであのような不運に見舞われて本当に気の毒に思う。同時に、このような状況が起きてしまった時のためにプレッシャーをかけ続けなくてはならないのだという事も分かっていた。それが起きてしまった事は、とにかく信じられない。僕らは、週末を通して速く、安定感があった。ペースそのものでオィットに勝つチャンスはなかったので、とにかく出せる力を尽くしてミスを避ける事に徹した。簡単ではなかったが、最後までやり切った。その結果、素晴らしい勝利が転がってきた。支えてくれたカルロとチームのみんなに感謝しているし、このリザルトを分かち合いたい。実感するまでに、しばらく時間がかかると思うよ」

■アンドレアス・ミケルセン/総合3位(↑)

Hyundai Motorsport GmbH


「最終日の午前中は死ぬほどプッシュして、エルフィン・エバンスとのギャップを詰める事に全力を尽くした。必死でがんばらなくてはならなかったが、チャンスがある自信はあった。マシンのフィーリングはとてもよくて、しっかりゾーンに入っていた。この日の4SS全部でベストを獲れたのは最高の気分だし、4位が獲れて満足だった。残念ながらオィットがトラブルに見舞われたことで、自分たちにポディウムフィニッシュが舞い込んできた。予想していなかったことだが、うれしいボーナス。ライバルが犠牲になって得られた結果ではあるが、今回1−3フィニッシュを飾る事ができたのはうれしいよ」

■ティエリー・ヌービル/総合6位(=)

Hyundai Motorsport GmbH


「言うまでもなく、目指していた内容ではない。戦いに絡めなかったので、ダメージを最低限に抑えることに徹していた。金曜日は、タイヤチョイスを誤ったことと他のトラブルが重なりスタートから調子をつかめず、思うような戦いができなかった。“こんな週末もあるさ”と受け入れるしかないし、気持ちを立て直してフィンランドでまた戦いに戻る。パワーステージでは必死にプッシュしたが、あれが精いっぱいだった。ダニのことは祝福したい。ヒュンダイでもう6年も一緒にやってきたし、彼とカルロがこのチームで初めての勝利を飾った事が、本当にうれしい」

[Mスポーツ・フォードWRT]
フォード・フィエスタWRC

■テーム・スニネン/総合2位(↑)
「今回の自分たちのパフォーマンスには、本当に喜んでいる。金曜日はベストタイムもマークしたし、その後も安定していた。特に土曜日は、全部のステージが2番手か3番手タイムだった。今日は、かなり難しくなった。マシンを無事に走らせ切ることがプランだったが、ゆっくり走らせるタイプのマシンではないので、走りやすくするためにある程度のペースを上げなくてはならなかった。リズムを判断するのが本当に大変だったが、やり切ったし、今年初めてポディウムに上がることができてよかった。ヤルモとのコンビも本当にうまく行った。新しい声でノートを読んでもらうのはもっとチャレンジングなものだと思っていたが、実は子どもの頃からテレビでラリーを観ていた時に聞いていた声。いい思い出がたくさん蘇ってきたし、この週末は笑顔が絶えなかったよ」

■エルフィン・エバンス/総合4位(=)

M-Sport


「こんなに僅差で順位を落としてしまい、本当に残念。ループの最初のステージはOKだったが、パワーステージのコースでは2回ともタイムをロスし過ぎた。とてもラフでミスをしやすかったが、全てのラインに乗り切ればタイムを出しやすくもある。自分たちはプッシュしていなかったとは言わないが、ヘアピンでは慎重になり過ぎていたし、そこでロスした。今は飲み込むのが辛いが、それでもいいリザルトだし選手権での順位も固める事ができた」

[トヨタ・ガズーレーシングWRT]
トヨタ・ヤリスWRC

■オィット・タナック/総合5位(↓)

Toyota Gazoo Racing WRC


「最終ステージのかなり早い段階でステアリングに異変を感じ、ロックした状態が続いた。全く動かせない時もあり、ステアリングと格闘していた。何とか動き出したが、大量にロスをしてしまい勝利も逃してしまった。悔しいが、チームの事を考えると悲しくもある。このイベントに向けてみんなが本当に努力してきたし、こんな形で勝利を失ってしまうのは本当に残念。問題解決に向けてチームが全力で取り組んでくれると確信しているし、自分たちも戦い続ける。ここまでタフなシーズンになっているが、選手権の状況は昨年の同じ時期よりも格段にいい。まずは少し休息を取ってラリーから離れ、また戦いの場に戻ってくる」

■クリス・ミーク/総合8位(=)
「昨日の午後は、かなり楽しめていた。リズムも速さも、よくなっていた。それから最終ステージでトラブルを抱え、今日はあまり戦いに絡めなかった。とにかくチームにポイントを獲得することだけに集中していた。自分にとっては厳しいイベントだと分かっていたが、昨日はポジティブな内容もあった。次のラリーフィンランド、シーズンのその先のラリーを楽しみにしている。シーズンの後半のラリーではチームがとても強いことは分かっているし、みんなもここから全力を尽くしてくると思う」

■ヤリ‐マティ・ラトバラ/総合19位(↑)
「今日の目標はパワーステージでポイントを獲得することだった。午前はいいリズムをつかんで、速さを上げ続けていきたかった。それから3本目では、タイヤをセーブしていた。自分たちの走行順では、パワーステージはいつも厳しいから轍では少し苦戦したが、まずまずの走りができたしポイントも獲れた。全体としては、滑り出しはよかったがタフな週末になった。願っていた内容ではなかったが、前を向いて戦い続けなくてはならない」

[シトロエン・トタルWRT]
シトロエンC3 WRC

■エサペッカ・ラッピ/総合7位(=)
「もちろん、願っていたようなリザルトではない。初日にトラブルを抱えたことで、今回は厳しい展開になった。あの走行順で自分が出せるレベルのパフォーマンスが出せなかった。後の走行順になるほどグリップが高まるここの道で、挽回することはほぼ不可能だった。土曜日の午前は、タイヤチョイスも当たらなかった。でも、少なくともフィニッシュにはたどり着いた。ここからは、母国フィンランドでもっといい走りができるよう、作業に戻る」

■セバスチャン・オジエ/総合41位(↑)
「モータースポーツでは、ただただ自分の思う通りにならない週末もある。今回がまさにそれだ。今回のことは忘れて、将来のことに目を向ける。走行順一番手で走る中で、現実的に狙えたのは5位辺りでのフィニッシュだった。自分のミスで、数ポイントを失ったということだ。自分はライバルの不運を喜ぶような人間ではない。特にそれがオィットならなおさらだが、選手権は信じられないほどの接戦になっている。この後は、休みを取って自分の充電をする。フィンランドでは、もっといい戦いができるようにしたいね」



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