発売目前の『V-Rally 4』、久々復活の名作を紹介! – RALLYPLUS.NET ラリープラス

発売目前の『V-Rally 4』、久々復活の名作を紹介!

 

こんにちは、イヌスケです。

1月のラリーモンテカルロで開幕した2019年シーズンのWRCも、第4戦ツール・ド・コルスまで進み、来週末は全日本ラリー選手権第3戦唐津が開催。各国・各地でラリーがいい感じに盛り上がってきましたね。テレビやネット、現地でトップドライバーの超絶なドライビングテクニックを目の当たりにすると「自分もラリーカーをドライブしてみたいわ〜」と思ってしまうもの。

そんなあなたにオススメなのが、4月11日にオーイズミ・アミュージオから発売される「PlayStation4」&「Nintendo Switch」用ラリーゲーム「V-Rally 4」!

この「V-Rally」というタイトル、90年代を通ってきたラリーファンにはグッとくるタイトルなのです。初代「V-Rally」が登場したのは1998年、「PlayStation」用タイトルとして発売されました(ゲームボーイ、PC用としても発売)。ジャケットのジャンプするスバル・インプレッサWRCのことを覚えている人も少なくないはずです。

もちろん若き日の僕もがっつりプレイしております。あれは大学4年生の冬、某ラリーイベントに「V-Rally」のデモ機が置いてあって、美麗なグラフィックに爽快感溢れる操作感、そしてストイックなラリーの世界を忠実に再現していることに、いたく感激。もちろん発売と同時に購入して、やり込んだものでした。

その後「V-Rally2」、「V-Rally3」と続いたのですが、続編が途絶えてはや幾年……。ついに2019年、ナンバリングタイトルとして最新作が登場! 「V-Rally 4」として、国内では16年ぶりとなる復活を果たしました。今回、発売日を前に少しだけプレイさせて頂いたので、早速その進化のほどと魅力をお伝えしましょう。

※本記事でご紹介している画像はすべて開発版のものです。

1)ラリーカーだけでも28車種! とにかく選べる車種が豊富!

まず、何に驚いたかといえば、その豊富な車種ラインナップ。前作の20車種から大幅に増えています。

「ラリー」モードでは「Lancia Stratos」、「Lancia 037」、「Fiat 131 Abarth」、「Renault R5 Turbo」といったメジャーどころをしっかりと押さえているのはもちろん、「Volkswagen Golf GTI 16v」、「Renault Clio 16s」、「Fiat Punto Abarth S2000」という、なかなかにシブい車種も選ぶことができます。特にゴルフはグループB時代にグループAで頑張っていた大好きなマシンなので、個人的に選択できるのがうれしかったですね。

日本メーカーからは「Mitsubishi Lancer Rally」が登場。2004年シーズンにジル・パニッツィやハリ・ロバンペラがドライブしていた、あの超絶空力マシンです。リヤウインドウに取り付けられた大型リヤウイング、これでもかと張り出した前後フェンダー、やっぱりカッコいいわ〜。

今回、マシンセッティングが細かくできるようになったのもポイントです。各ステージのスタート前にセッティングを終えて、ロードを終わると、「ぶるるん」とエンジンを吹かしてくれるのも、なかなか素敵な演出です。

2)ラリーだけじゃない、幅広いカテゴリーを網羅

ラリー以外にも「Vラリークロス」、「ヒルクライム」、「バギー」、「エクストリーム・カーナ」とカテゴリーを拡大したことで、これまでなかなかゲームではプレイできなかった車種も満載です。

なかでも注目は「ヒルクライム」と「エクストリーム・カーナ」に登場する車種たち。なんと「ヒルクライム」には「Mitsubishi MiEV Evolution 2」が登場します。2013年のパイクスピークに増岡浩選手のドライブでクラス2位に入ったプロトタイプEVなんですが、iの面影を残す前年の「i-MiEVエボリューション」でもなく、優勝した翌年の「MiEVエボリューションIII」でもなく、あえてこのマシンを選んでくるあたり、制作側のこだわりを感じます。

アメリカ版ジムカーナの「エクストリーム・カーナ」には、かなり強烈なカラーリングの「Mitsubishi Lancer Evolution X」や「Mazda SP3 RX 8」、「Honda CR-Z」などが登場。アメリカのストリート系チューナーの間で、日本車が人気ということが理解できます。

3)ラリージャパンが登場!

先日、テストイベントが開催されることが発表された「ラリージャパン」が、今回の「ラリー」モードに収録されています。ゲーム内で走行できる「ラリージャパン」は、よくハリウッド映画にありがちな、海外の皆さんが思う「ニッポン」という風情ではなく、しっかりと日本の道が再現されているのがうれしいです。

しかも、以前のラリージャパン=北海道のグラベル路ではなく、しっかりとターマックラリーになっています。ステージの一部には日本の住宅街風の狭い路地を走り回るという、現実ではちょっと難しいコース設定になっているのですが、サイドブレーキを駆使して走行するツイスティなターマックは、ゲームとして単純に楽しいです。

そうそう、ステージ走行中に新幹線(のような列車)が並走するシーンもあるので、お見逃しなく!

4)「Vラリークロス」のバトルが楽しい!

今回、登場したモードで、ぜひプレイして欲しいのが「Vラリークロス」です。昨今、マーカス・グロンホルムやペター・ソルベルグ、セバスチャン・ローブら、ラリー界のトップドライバーの皆さんが、こぞって参戦しているラリークロス。なるほどプレイしてみると、世界的に盛り上がっているのも納得です。

つまり、グラベルでのぶつけ合いバトルが、ものすごく楽しい(笑)。

もちろんストイックに自分のタイムと向き合うのがラリー最大の魅力なんですが、ライバルとツノを付き合わせると、やっぱり燃えちゃうんですよねぇ。ゲームなので、ガンガンにぶつけまくっても、チームからは怒られませんし(修理代は取られます)。周回中に通過しなければならないジョーカーラップをどのタイミングでクリアするかなど、戦略的な要素もあって頭も使うし、「Vラリークロス」、なかなかに奥が深いです。

車種はアメリカのラリークロスで活躍する「Honda Civic Turbo」や「Ford Fiesta ST RX」など、全5車種。個人的には、なぜか1台だけヒストリックカーが混じっている「Renault Alpine A310」がツボでした。

5)とにかくぶん回せ!「エクストリーム・カーナ」

レースゲームとしてリアルを追求すると、どうしても爽快感からは離れていくもの。その点、今回用意された「エクストリーム・カーナ」は、マシンを振り回す楽しさがあります。飛行場などに設置されたツイスティなコースで豪快にドリフトを決めたり、右に左にマシンを振り回すのは、「ラリー」モードとは違った魅力があります。

規格外という意味では、「バギー」もオススメです。とんでもない悪路でも乗り越えて、スイスイと進んでくれます。

今回紹介した5つのカテゴリーを戦いながら、トップを目指す「キャリアモード」も用意されているので、じっくりやりこむことも可能。メーカーとの契約はもちろん、エンジニアやメカニックを雇用するなど、リアルなチーム運営をしながら「ラリー」以外のカテゴリーも戦えるのは、この「V-Rally 4」ならでのポイントです。

来週公開予定の第2回では、さらに詳しくプレイしてみての感想をお届けします!



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