モンテカルロ初参戦を完走の勝田「恵まれた環境をフルに活かしていきたい」 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

モンテカルロ初参戦を完走の勝田「恵まれた環境をフルに活かしていきたい」

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TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラムの育成ドライバーとして、WRCラリーモンテカルロにトミ・マキネン・レーシングからフォード・フィエスタR5で初めて参戦した勝田貴元は、すべてのステージを走り切り、総合13位でフィニッシュと大健闘を見せた。

今季からコ・ドライバーを、昨年までエルフィン・エバンスと組んでいたダニエル・バリットに変更。2年前にも組んだことのあるコンビ再結成は、勝田の成長とともに、バリットがWRカーで経験を積んできたことでさらに成果に結びつくことが期待される。そのバリットも「以前から大きく成長したね。そして自分の状況をよく理解して、今回のような経験のないラリーでは、経験を積まなくてはならないのだとよく理解している」と評価。
「自分とのコンビもうまく行っているので、すべていい方向に進んでいる」

勝田自身も、とにかく難しいラリーであることを認識し、確実に走り切って走行経験を積むことに徹した。初めて一緒に組むグラベルクルーとのやり取りも、ラリーを通じて理解が深まったという。
「グラベルクルーからの情報と、実際に走った状況のイメージの差をどれだけ縮められるかがポイントだと思います。たとえばひと言に“アイス”といっても、行けるアイスと、行ってはいけないアイスがあるとか。ここは一緒にやっていって理解していくしかないと思います」と勝田。

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マシンのトラブルは一切なく「ロードセクションでパンクしたくらい。ステージ上ではトラブルはなかったです。自分が2回スピンしたくらい(苦笑)」

トヨタの育成ドライバーという環境にもかなり助けられていると語る勝田。
「オィット(タナック)さんなどもずっと、自分のところに来てくれたりしました。“ペースノートが本当に大切。ターマックならペースノートさえよければ攻めなくても速く走れる”など色々アドバイスをいただきました。(クリス)ミークさんも、ダン(コ・ドライバーのバリット)と組んでいたエルフィン(エバンス)さんも、色々と教えてくれて。本当にこの環境の周りにいる人に感謝しています。自分も、それをフルに活かしていかないと失礼だと思うので、がんばりたいと思います」

次のスウェーデンは昨年、自身がWRC2での優勝を飾ったイベント。自然に期待も高まるが「シーズンスタートという意味では、次からが本当のスタートという意識でいます。次からは2段階、3段階、高いレベルでの走りが求められるし、リザルトも求められてくると思うので、気を引き締めて。今年は昨年以上位に層の厚い選手が集まってくるので、去年の勝ちは、いい意味で忘れてシンプルに全開で行きたいと思います」



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