WRCオーストラリア:オジエ「愛している彼女と離れる気分」チャンピオン記者会見 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCオーストラリア:オジエ「愛している彼女と離れる気分」チャンピオン記者会見

©M-Sport

WRCオーストラリアのフィニッシュ後に行われたシリーズチャンピオンの会見内容(抜粋)。Mスポーツ・フォードから参戦する最後のラリーで、激戦のタイトル争いに決着をつけたセバスチャン・オジエ。短くも濃密な2年間を慈しむ思いを明かした。

●WRCシリーズチャンピオンカンファレンス出席者
1位:セバスチャン・オジエ=SO(Mスポーツ・フォードWRT)
1位:ジュリアン・イングラシア=JI(Mスポーツ・フォードWRT)

Q:セバスチャン、3人がタイトルチャンスを握ってオーストラリアを迎えたが、勝ったのは君だ。6度目のタイトル。今の気分は。
SO:そうだね、みんなは僕が超ハッピーで選手権に満足しているんじゃないかと考えていると思う。本当に厳しいシーズンだった。自分が勝ちを確信したのは、ラリーのほぼ最後だったから、もちろんプレッシャーは強大だった。でも、それが分かった時は少し妙な気分だった。オットが止まった時、自分たちはリエゾンにいた。一瞬、少し辛い気持ちになったが、その後はホッとした。最高に厳しい戦いに向き合ってきた末に果たしたんだ。素晴らしい気分だよ。

Q:ずっと落ち着いていられたか。それが今回の鍵だったのか。
SO:この週末、そうしていたと思う。自分たちはミスをしなかったし、ライバルはミスが重なり、それがリタイアにつながった。だから今回、自分たちが選手権を勝つ結果になった。今シーズンは浮き沈みが激しく、自分たちにも沈んでいた時期があった。シーズン中盤は運に恵まれず、ミスもあったのであまりいい流れではなかった。でも、戦いに戻ることを絶対にあきらめなかった。GBはとても重要な優勝になったし、大量ポイントも獲得できた。シーズンの終盤はいい形で終えることができたので、チームのためにも本当にうれしい。特に、マルコム(ウィルソン)のために。みんなにまたタイトルをもたらすことができた。それにふさわしい仕事をしてきた。こんなに使命に燃えるスタッフを、自分はキャリアの中でもあまり見た事がない。このチームを離れるんだと言うのが辛いよ。愛している女性から離れるような気分だ。なぜ、そうしなくちゃならない? この2年間、素晴らしかったのに、なぜ今? でも、今の自分には、またエキサイティングな冒険が待っているし、それを楽しみにもしている。少なくとも、最高の形でみんなにお別れが言えるよ。

Q:マルコムと強い絆が生まれたようだ。
SO:もちろん。何度もそう話したことがある。一緒に、素晴らしい冒険をしてきた。もちろん、マルコムとだが、彼とだけではない、チームのみんなとだ。この事はいつまでも忘れない。時には思い出したりして、そうすればワインを飲むいい口実になるからね!

Q:ジュリアン、6度目のタイトルおめでとう。今回のタイトルは順位をつけるなら何番目か。
JI:難しいね。一番好きな子どもは誰か、と聞かれるようなものだ。誰か1人なんて選べないよ。この2年間、素晴らしい旅になった。人間としての冒険だ。今回のラリーは、シーズン全体を象徴しているかのようだった。浮き沈みがあって、1時間ごとにアップしたりダウンしたりする。ここに着いた時、2つ約束をしたんだ。セブはマルコムに、「自分たちは勝つ、そして喜びを胸にチームを離れる。そして、ナンバー1はシトロエンの赤い軍団に持って行く」と。

Q:たくさんのプレッシャーがあったが、今日ノートを読むのは疲れたのでは。
JI:これからお祝いをするための力はまだ残っているけど、他の日はどうなるか分からないね。でも、セブの隣に座ってチャンスを狙える人なら誰でも、自分の言っていることは分かると思う。コ・ドライバーは、奇妙な仕事だ。やらなきゃならないことが山積みだし、小さなミスでも大きな痛手になってしまう。ステアリングは握らないのに、アドレナリンが出てきて、彼に情報を与えなきゃと思う。特に、木の間を時速160kmで走って、その後に低速コーナーが出てくるような時にはね。本当に特別な事だし、一度乗れば、理解したくなる。

Q:チームの全員と仲良くなったようだ。キッチンにいる姿も見かけたが!
JI:僕たちはフランス人だよ? 食べ物はとても大切だ!
SO:それが、フランスのチームに戻るもう一つの理由!
JI:ラリーの現場に行けば、知っている顔がいるようなものだ。少しでも一緒に過ごせてうれしかったが、その時間を取るのが難しい時もあった。でも、いい思い出がたくさんできたよ。



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