WRCスペイン:ヌービル「転倒がシェイクダウンのうちでよかった」プレ会見 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCスペイン:ヌービル「転倒がシェイクダウンのうちでよかった」プレ会見

©Hyundai Motorsport GmbH

WRCスペインのシェイクダウン後に行われたプレイベントカンファレンスの内容(抜粋)。タイトルを争う3人に、元9連覇王者という豪華な顔ぶれとなったカンファレンス。シェイクダウンで転倒を喫した選手権リーダーの状況説明にも注目が集まった。

●WRCプレイベントカンファレンス出席者

Hyundai Motorsport GmbH


ティエリー・ヌービル=TN(ヒュンダイ・シェル・モビスWRT)
セバスチャン・オジエ=SO(Mスポーツ・フォードWRT)
オット・タナク=OT(トヨタ・ガズー・レーシングWRT)
セバスチャン・ローブ=SL(シトロエン・トタル・アブダビWRT)

Q:ティエリー、いまのWRCはセバスチャンたちが長らく王者の座に座り続けている。自分がそれを変えるつもりでいるか?
TN:どうなるかな。まだ2戦残っている。厳しいコンディションの中での、今回の戦いは興味深いね。

Q:残り2戦を前に、選手権首位に立っている。今朝のシェイクダウンは厳しい内容になったが、何が起きたのか。マシンのダメージは心配ないか。以前、シェイクダウンでクラッシュした後、そのラリーを勝ったことがあるが、今回もその予兆?!
TN:マシンが2輪走行になった。大丈夫だと思ったが、そうはならずにルーフで止まった。マシンをサービスに戻して調べたが、心配することは何もなかった。小さな転倒だ。(シェイクダウンでは)こういうことも起こり得る。もちろん、ラリーGBでもオットがやった。起こり得ることなんだ、これも自分たちの仕事。ラリーじゃなくてシェイクダウンで起きたのだから、よかったよ。

Q:選手権争いではリードを握っているが、オジエがウェールズで勝ったことで差を7ポイントに詰めている。プレッシャーは大きくなっているか。
TN:いや……。プレッシャーは、自分の中からしか感じない。かなりリラックスしているよ。ビッグファイトになることは分かっているし、今年は最初からずっとそうだった。厳しいラリーもあれば、スムーズに勝てたラリーもあった。いずれにしても、3人がタイトルを争っている。集中を維持して、この戦いを楽しむよ。

Q:ここでWRCチャンピオンになる可能性も出ているが、そのことは考えているか。
TN:昨日の夜から、そのことは考えたことはない。簡単にいく話ではないし、ドラマもたくさん起こるだろう。アドバンテージは握っているし、その差をコントロールすることもできるだろう。自分がやらなくてはならないのは、それが全てだ。

Q:セブ、ウェールズでは必須だった優勝を飾って、選手権での差を詰めた。スペインでは過去3勝を挙げているが、今回も勝つための状況は揃っていると感じているか。
SO:勝たなくてはならなかったが、離れ過ぎていた。ウェールズでは、それが少し変わった。最初はあまりいい流れではなかったが、決してあきらめなかった。戦いを続けて、オットがトラブルに遭ったので、ついに勝利を手にした。戦いに戻れたことはよかったが、戦略は変わらない。厳しい戦いだしノンビリはできない。プッシュしなくては。グラベルはチャレンジングだし、天気もこの週末は安定しないようだ。スムースでドライのターマックのことは分かるが、もし大雨になれば一変する。またトリッキーな状況になるが、チャンスも出てくる。ミスをするチャンスもね! 楽しみにしているよ。

M-Sport

Q:プレッシャーは感じているか。
SO:プレッシャーよりも、エキサイティングだと感じる。プレッシャーは常に感じているし、ベストのパフォーマンスをするためには、こういうプレッシャーは必要だ。初めてのタイトルの時の方がプレッシャーは高かったが、しばらく経験を積んで落ち着けるようになった。プレッシャーは、いつでもどこでも感じているよ。

Q:38kmの、以前はテッラ・アルタとして知られていたステージが、今回は新しいセクションを追加しての逆走で設定されている。この変更は、どんな影響があるか。金曜日の山場になるか。
SO:今は新しいコーナーがたくさん増えたし、どれだけトリッキーだったか、覚えていない。かなりナローでディッチや、跳ねるところや、石が多い。ターマック区間が、たぶん一番簡単なところだと思う。以前も好きだったセクションだったから、たぶんそこで攻めなくてはならないだろう。書類上では、このラリーで最もチャレンジングなステージだね。

Q:オット、ウェールズでは大量ポイントのチャンスが吹き飛んでしまったが、まだ戦いには残っている。首位に21ポイント差の3位だが、ここからはリスクをすべて負って目標を目指すのか。今の気分はプレッシャーのようなものか、それとも逆か。
OT:まだ狙える位置にはつけているが、簡単な場所ではない。3人の中で一番悪い位置と言えるが、やり遂げるための準備は今でも全て揃っている。状況がどのようになるのか、様子を見るしかない。これで残りは2戦しかないので、完璧でいなくてはならない。どんなわずかなミスも許されない、自分の仕事をするしかない。

Toyota Gazoo Racing WRC

Q:大きなリスクは負うのか。
OT:絶対にない。オーストラリアまで戦い続けたければ、明日の午前はリスクは一切負うことはできない。堅実な戦い方をしなくてはならない。最優先はセブとティエリーの上につけることで、もっとチャンスがあれば優勝を狙う。簡単なイベントではない。特に初日のグラベルは厳しいが、準備はできている。

Q:ミックスイベントの設定は、どれだけチャレンジングか。
OT:2つのイベントが1つになったようなもの。最初はラフだが高速のグラベル、それから選手権で最もスムースなターマックだ。まさに全く違うが、何度も経験があるし、しっかり準備もできている。チームも何が起きるかは予測はできている。

Q:セバスチャン、久しぶり。メキシコとコルシカではペースを出しているし、このラリーでは過去に連勝している。今回は、どれだけ自信を持って臨んでいるか。
SL:分からないね。何が起きるか、全く予想つかない。メキシコの前の方が、ハードだった。復帰しての最初はトリッキーだったし、コルシカのターマックでも同じだった。できれば、ここにいるみんなと戦いたいが、一方で6年ぶりで、ノートも新しく作ったし、新しいステージもある。ベストを尽くすよ。マシンのフィーリングをつかんで、感じるままに走る。

Sebastian Loeb

Q:テストはどうだったか。
SL:よかったよ。ターマックとグラベルでのセッティング作業を行った。土曜日がウエットになれば、このタイヤでこういったコンディションを走るのは、久しぶりになる。初日はグラベルなので、走行順がいい方に動いてくれればと思う。いい結果を出すためには、これをうまく活用しないとね。

Q:先日、プジョーが世界ラリークロスの参戦を中断することが発表された。WRCにスポット参戦で復帰する可能性はあるか。もしその話があれば、喜んで参戦するか。
SL:こういう事態になるとは知らなかった。1、2週間前は、世界RXでフルシーズン戦うと確信していたが、今は何もプランがなくなってしまった。将来のことは考えていなかった。このラリー前にテストを行ったので、考える時間はなかった。来週は時間が取れるので、今後のことを考える。

Q:フル参戦で戻る可能性は。
SL:ない。
Q:スポット参戦なら。
SL:あるかもね。

Q:最後に、タイトル争いは素晴らしい三つ巴のバトルになっている。彼らのパフォーマンスと今年の選手権について、どう見てきたか。
SL:もちろん、非常にエキサイティングだ。しばらく、自分かセブ(オジエ)のどちらかの独壇場が続いていた。でも今は、本当に激しい戦いになっている。残り2戦の展開を予想するのは、本当に難しい。どの可能性もあるし、それを見守るのは本当にワクワクするよ。

Q:オーストラリアの最終ステージまで見届けるか。
SL:深夜にまでならなければね!



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