全日本ラリー久万高原:サバイバルとなった初日を新井がリード – RALLYPLUS.NET ラリープラス

全日本ラリー久万高原:サバイバルとなった初日を新井がリード

©RALLY PLUS

全日本ラリー選手権第4戦久万高原ラリーは競技初日を終えて、スバルWRX STIの新井敏弘/田中直哉がラリーをリードしている。2番手には奴田原文雄/佐藤忠宜(三菱ランサーエボリューションⅩ)、3番手には勝田範彦/石田裕一(スバルWRX STI)がつけている。

ラリー初日となる19日(土)は朝から晴れ上がり、久万高原町役場でのセレモニアルスタートは好天のもと開催された。4年ぶりにグラベルでの開催となる久万高原ラリーは、ラフな路面が特徴として知られており、サバイバルラリーとなることが予想された。この日のSSは、3SSを2回ずつ走行する6SS。18日(金)の夜に降った雨が路面を柔らかくし、レッキ時とは異なるコンディションをもたらした。このことがさらにラリーを難しいものとし、初日を終えて12台がレグリタイアを喫する波乱の展開となっている。

JN6クラスで序盤に速さを発揮したのは、新井敏弘と柳澤宏至/加勢直毅のスバル勢。新井はSS1、2で連続ベストタイムを刻んでラリーをリード、今シーズンの初優勝に向けて好調な出足となった。しかし、ギャラリーステージとなるSS3で、スタート直後のタイトコーナーでブレーキラインを切ってしまうトラブルに見舞われる。サービスでマシンを修復した新井は、SS5でもベストタイムをたたき出す快走で2番手につける奴田原との差を18.2秒とした。新井は「リードを守ることができた。午後は路面コンディションがかなり悪く、轍もできていたので様子を見ながら走った。午前中のブレーキトラブルは、サービスで直したので問題ないよ」と手応えを語る。何度かコースアウトしそうになったという2番手の奴田原は「色々と試しているんだけど、もう少しタイムが上がってほしい。明日も頑張って、最後まできっちり走り切りたい」とコメント。

JN5クラスは小濱勇希/草加浩平(シトロエンDS3 R3-MAX)と横嶋良/木村祐介(プジョー208 R2)の一騎打ちに。リードする小濱は「午前中よりも午後の方が、マシンやタイヤをコントロールする自信を持ってドライブできました。競っているライバルもいるので、しっかり走って、トップで帰ってきたいです」とコメント。追いかける横嶋は、昼のサービスでセッティングを変更。「セッティングを変えてもらって、かなり走りやすくなりました。しっかり走って、小濱選手との差を逆転できるように頑張ります」と意気込みを語っている。ヴィッツGRMNラリーの眞貝知志/安藤裕一は、SS4でマシントラブルによりレグ離脱。車両を修復して2日目の出走を目指す。

曽根崇仁/澤田耕一(トヨタ86)がリードするJN4クラス。新型車を投入した高橋悟志/箕作裕子(スズキ・スイフトスポーツ)と、第2戦優勝の山口清司/山本磨美(トヨタ86)が追いかける展開となっている。曽根は、「初日のステージは、レッキの段階から路面コンディションが悪くて前走車が走った後はどうなるかな……と思ったけど、予想以上に悪かったですね。大きな岩などが出ていたので、それを避けながら走りました。このラリーのキモとなるステージをクリアしたので、明日はクルマを壊さずにしっかりフィニッシュまで運びたいです」とラリーを振り返った。

JN3クラスをリードする天野智之/井上裕紀子(トヨタ・ヴィッツGR SPORT“GR”)は、総合順位でも9番手と好走。クラス2番手には大倉聡/豊田耕司(トヨタ・ヴィッツCVT)、3番手には岡田孝一/多比羅二三男(マツダ・デミオ)という順位。「道が悪かったので、壊さないようラインに気をつけて走りました。タイムは出ているので悪くないですね」と、クラス首位の天野は語る。

3台が生き残っているJN2クラスは、戸塚和幸/北村飛翔(スバルBRZ)がトップ。2番手には長﨑雅志/秋田典昭(トヨタ86)、3番手には青木拓磨/桝井和寛(トヨタ86)となっている。戸塚は「今日の後半にセッティングを変えたことで、タイムがだいぶ良くなって、ドライブしていても楽しかったです。明日もこの調子で、コースから外れないようにしたいです」とコメントしている。また、全日本ラリー選手権初参戦となる青木は「ターマックラリーはもちろん、クロスカントリーとも違うグラベルラリーの難しさを感じています」とコメントしている。

JN1クラスはスズキ・スイフトスポーツの古川寛/廣田幸子が大きくリードを築き、2番手には伊藤隆晃/大高徹也(日産ノート)、3番手には小川剛/佐々木裕一(ホンダ・フィット)。想定どおりの路面コンディションだったと語る古川は、「マージンを築くことができました。クルマを壊さないように、しっかり走りました。全開では走っていないので、このまま目指せ完走です。明日は築いたマージンを切り崩しながら、最後まで壊さず勝ちたいです」と自信を覗かせた。

競技最終日となる20日(日)はSS7〜SS12の6SS、28.14kmで争われる。

全日本ラリー選手権第4戦 SS6終了時点結果
1. 新井敏弘/田中直哉 スバルWRX STI JN-6 40:07.8
2. 奴田原文雄/佐藤忠宜 三菱ランサーエボリューションX JN-6 +18.2
3. 勝田範彦/石田裕一 スバルWRX STI JN-6 +27.0
4. 柳澤宏至/加勢直毅 スバルWRX STI JN-6 +44.8

8. 曽根崇仁/澤田耕一 トヨタ86 JN-4 +4:43.0
9. 天野智之/井上裕紀子 トヨタ・ヴィッツ JN-3 +4:58.6
10. 古川寛/廣田 幸子 スズキ・スイフトスポーツ JN-1 +5:35.5
13. 小濱勇希/草加浩平 シトロエンDS3 R3T-MAX JN-5 +5:55.0
27. 戸塚和幸/北村飛翔 スバルBRZ JN-2 +7:02.2



ワールドラリーカレンダー2019