ヒュンダイ、WRCポルトガルに今季初の4台体制で臨む – RALLYPLUS.NET ラリープラス

ヒュンダイ、WRCポルトガルに今季初の4台体制で臨む

©Hyundai Motorsport GmbH

今週開催されるWRCポルトガル戦に、ヒュンダイはティエリー・ヌービル、アンドレアス・ミケルセン、ダニ・ソルドに加え、ヒュンダイ・パッドンを戦線に復帰させ、今季初めて4台体制で臨む。

現在、マニュファクチャラーズ選手権では、Mスポーツ・フォードに15ポイント差をつけて首位に立っているヒュンダイ。ポルトガルでもポディウムを確保し、この勢いを続けて行きたいところだ。

パッドンは、5位でフィニッシュしたラリースウェーデン以来のWRC参戦。マニュファクチャラーズ選手権のポイント対象ドライバーに登録できるのは3人までとなっているが、このポルトガルには、ヌービル、ミケルセン、パッドンをノミネートした。

チーム代表のミシェル・ナンダンは「マシンとチーム運営の点で、このポルトガルは今季最も忙しいイベントとなる」とコメント。
「4台のヒュンダイi20クーペWRCを走らせるために、いつも以上に集中力が求められる。今回も総合的なチームパフォーマンスの強さを発揮することを目指しているので、ミスできる余地はない」

2016年にはポルトガルで2位に入っているミケルセンは、現在ドライバーズ選手権では4番手につけている。
「アルゼンチンをチームとしてかなりポジティブな内容で終えて、ヨーロッパ戦に戻る。ポルトガルではいい経験も持っている。昨年は参戦しなかったので、i20クーペWRCであのグラベルステージでペースを披露することを楽しみにしている」とミケルセン。
「かなりラフになったり、場所によってはグリップレベルが高くなることもある。いつも楽しめているイベントなので、最近のグラベル戦での経験をうまく活かしていきたい」

一方、ヌービルはアルゼンチン戦でオィット・タナックに次ぐ2位に入り、ドライバーズ選手権では首位セバスチャン・オジエとの差を詰めた。昨年のポルトガルでも2位に入っており、今回のラリーも期待が高まる。
「ポルトガル戦は、ヒュンダイ・モータースポーツ全体にとって大一番となる」とヌービル。
「4台がエントリーするというだけでなく、アルゼンチンでの勢いを必ず続けて行きたいと決意しているからでもある。ポルトガルは熱心なファンが多く、ステージもいい。グリップレベルが多彩で、独特の試練を与えてくれる。前戦ではライバルに圧倒的な強さを見せつけられたが、これで自分たちもさらに成長して全員でトップ争いをしていきたいとモチベーションも高まった」

今季2度目のWRC戦に臨むパッドンは、先日は母国開催のAPRCイベントで総合優勝を果たしたばかり。
「前回のWRC戦以降、ニュージーランドでラリーに参戦したり、ハードなトレーニングを積んできた」とパッドン。
「3カ月の間、WRカーをドライブしていないのでチャレンジングになると思うが、ベストを尽くす準備はできている。ポルトガルは、みんながよく知っているラリーなので、完璧なプリペアとペースノートが欠かせない」

母国スペインの隣国で開催されるWRC戦では、盛大な応援が期待されるソルド。昨年のポルトガルでは3位とポディウムに上がっている。
「スペインに近いところで開催されるので、自分にとってポルトガルは特別なイベント」とソルド。
「もちろん、ファフェのジャンプはイベントのハイライトだが、その他にも走り甲斐のあるステージがたくさんある。今回は4台体制なのでサービステントが忙しくなるが、他のクルーと一緒に参戦できるのは楽しみ」

またWRC2部門には、若手育成プログラムを受けるヤリ・フッツネンがi20 R5でエントリー。スウェーデン、メキシコに続いて今季3度目の参戦となる。
「この国ではアゾレスラリーに参戦したことがあるが、ラリーポルトガルのWRC2部門に参戦するのは初めて」とフッツネン。
「メキシコ以降、今季3戦目のこのイベントに向けて準備を整えてきた。スウェーデンとメキシコでの経験はとても有意義なものだったが、自分たちもi20 R5も、もっともっと伸び代がある。一つ一つのステージをしっかり走り切ることが目標だが、上位争いに絡んで自分たちのペースも見せていきたい」



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