WRCオーストラリア:ヌービル「今はこの瞬間を楽しみたい」デイ3コメント集  – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCオーストラリア:ヌービル「今はこの瞬間を楽しみたい」デイ3コメント集 

©Hyundai Motorsport GmbH

ラリーオーストラリア、フィニッシュ後の各ドライバーからのコメント。波乱のラリーの末に今季最終戦を勝利で飾り、ドライバーズ選手権2位も決めたヒュンダイのティエリー・ヌービル。新規定WRカーの初年は浮き沈みの激しいシーズンとなったが、安堵するかのように美酒を味わった。
*()内は総合順位の前日比

[ヒュンダイ・モータースポーツ]
ヒュンダイi20クーペ WRC

■ティエリー・ヌービル/総合優勝(=)
「とても特別な勝利だし、チームのみんなに捧げたい。シーズンを通して、必死に働いてきた。楽な時ばかりではなかったが、みんなは決して諦めなかった。ラリーの現場だけではなく、ファクトリーにいるみんなも含めて一人一人に、素晴らしい仕事に対して感謝したい。確かにタイトルは逃したが、今日は2位を決めたので、来季に向けて大きなモチベーションになる。最終日の午前はトリッキーで、大きなリスクを負いたくはなかったので、今年4度目の勝利を得られたのは素晴らしいよ。シーズンの締めくくりとして、まさに理想的。また来年に向けて集中する前に、今はこの瞬間を楽しみたい」

■ヘイデン・パッドン/総合3位(↑)

Hyundai Motorsport GmbH

「厳しいシーズンだった。少なくとも他より胸を張れるリザルトで一年を終えることができる。誰かの不運でポディウムに上がりたいと思う人はいない。だから、ヤリ‐マティのことは残念だが、厳しい一年だったので結果自体はよかった。マシンのフィーリングをつかむという意味では、トンネルの出口が見えてきた。この週末は答えの一つが見つかったし、それが一番の目的だった。全体として、夜にデフのマップを大幅に変更して、マシンの感触がよくなった。今後のために、とにかくデータを集められたし、マシンを無事に持ち帰り、今季2度目のポディウムフィニッシュができた」

■アンドレアス・ミケルセン/総合13位(↑)
「土曜日は、リードしていたのにリタイアを余儀なくされたことは残念だった。でも、今朝のコンディションは、首位を守るのがチャレンジングになっただろう。今日の始めの方のステージは雨になってアンラッキーだった。ワイパーを全開で動かしても、何も見えなかった。それでも、少なくともパワーステージはクリーンに走り切った。結果はともかく、いいペースは出せていた。ここ3戦は、ヒュンダイから参戦して貴重な経験になった。来季に向けて、最適な居場所にいることを感じている。来年は、タイトル争いで強く戦っていけるよう、一緒に祈って欲しい」

[MスポーツWRT]
フォード・フィエスタWRC

■オィット・タナック/総合2位(↑)

M-Sport

「このような形でシーズンを終えることが重要だったし、Mスポーツで過ごす時間を、ポジティブな形で終えることも大切だった。金曜日はペースに少し苦戦したし、リヤディフューザーを失ったのでバランスが難しかった。でもその後は、速さとペースがあったのでポディウムフィニッシュにつながった。正直、マルコムとの最後のラリーだということは、あまり考えていなかった。最後のロードセクションで、マルコムが悲しい歌を歌い始めるまではね! 一緒に長い冒険を過ごしてきたし、家族の元を離れるのはいつだって簡単ではない。かなり辛いという感じだが、選手権全体も家族のようなものなので、これは別れではないんだ。また後で、というだけ」

■セバスチャン・オジエ/総合4位(↑)

M-Sport

「スムースなラリーではなかったが、少なくともパワーステージで勝つというささやかでポジティブな要素を加えてフィニッシュした。正直言えば、多かれ少なかれ、自分たちが取り組んでいるラリーの中の1ステージに過ぎないのだけれど。この週末は、テクニカルなトラブルがあったし、序盤は走行順も厳しかった。とにかく集中することに努め、予想外の4位フィニッシュという形で報われた。でも、この週末に関わらず、本当に素晴らしいシーズンだった。マルコムと、チームのみんなに心から感謝したい。今年ともに収めたものは、本当に素晴らしいよ」

■エルフィン・エバンス/総合5位(↑)
「今週末は苦戦すると分かっていたが、今日の雨でソフトタイヤを使うチャンスが得られた。もちろん楽しめる日になったし、ステージ勝利を獲得できたこともよかった。その後、細かいことがいろいろあったが、そう悪くない週末だった。今シーズンは、チームにとってもアメージングだった。今年は素晴らしい人々と一緒に仕事ができた。心から感謝したい」

[トヨタ・ガズーレーシングWRT]
トヨタ・ヤリスWRC

■エサペッカ・ラッピ/総合6位(↑)

TOYOTA / @World

「厳しい一日だった。パワーステージの直前に降った雨で、たくさん水が出てきた。また走行順が最初だったので、サプライズも多かった。マシンをコントロールできず、ボートに乗っているかのようだった。それでも、生き残ったよ! 昨日も先頭走行だったが、今日は砂利掃きが少なかった。今日はタイヤチョイスもあたり、フレッシュも残していたのでいいフィーリングだった。今日は、ここでの最善のドライブを理解するために、経験を積むことが主な目的だった。シーズン全体を考えれば、自分たちの速さには満足したが、アップダウンもあり、学ばなくてはならないことがたくさんあると思う。今から来年が楽しみだ」

■ヤリ‐マティ・ラトバラ/SS21でラリーリタイア

TOYOTA / @World

「言うまでもなく、一年をこのような形で終わりたくなかったが、これもラリーだし、どんな経験も最大限に活かさなくてはならない。その時にはポジティブには感じられないとしてもだ。パワーステージでは、何か特別なものを得るために、自分たちのチャンスを最大限に広げようと、ハードにプッシュしていた。そんな時は、こういうことが起こることもある。それまではいいラリーだったし、特に今朝の最初のステージの後は、上位との差も詰めていた。みんなが必死で努力してくれていたので、今日の自分のミスを詫びたい。そして、何よりも、予想を遥かに上回る一年にしてくれたチームのみんなに。心から感謝したい」

[シトロエン・トタル・アブダビWRT]
シトロエンC3 WRC

■クリス・ミーク/総合7位(↑)
「今日は、2018年に向けて備えることが目的だったので、その意味では、今日が雨で始まったことは、かなり有意義だった。このコンディションでの走りには改良の余地が多いので、対策に取り組むことができた。順位としては得るものがない状況でプッシュをするのは簡単ではなかったが、今日の午前に学んだことは、間違いなく今後につながる」

■クレイグ・ブリーン/SS18でラリーリタイア

CITROEN / @World

「久しぶりのビッグオフだった。幸い、C3 WRCは頑丈で、安全装備も完璧に機能した。4位でフィニッシュできるか分からなかったので、自分よりも少し路面コンディションが有利なパッドンから4位を守るためにはプッシュをするしかなかった。戦わずして、また5位でシーズンを終えたくなかった」

■ステファン・ルフェーブル/SS17でラリーリタイア

CITROEN / @World

「もちろん、シーズンの終わり方として理想的な流れではなかった。この日最初のステージで、ロングの右コーナーでミスをした。ひどいコンディションで、水がたくさん出ていて、地面はとてもスリッパリーで氷のようになっている場所もあった。泥で滑りやすい部分でつかまった。マシンはアンダーステアが出て、わずかにワイドに膨らみ大きな切り株にヒットした。本当に残念だし、チームのみんなに申し訳なく思う」



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