60‐70年代に活躍したフライングフィン、ティモ・マキネンが死去 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

60‐70年代に活躍したフライングフィン、ティモ・マキネンが死去

©Rothmans

往年のフライングフィン、ティモ・マキネンが長年の療養生活の末、母国のフィンランドで逝去した。享年79。ラリー競技の国際化が形成されていった1960〜1970年代に活躍したレジェンド的存在のマキネンは、世界各国の名門ラリーイベントで勝利を収め、北欧出身者の一人として名声を高めた。特に、BMCチームがMINIクーパーでモンテカルロラリーを制した事で、その名を大いに広めた。また、ドライビングテクニックの革新にも貢献し、主に2輪駆動マシン分野での活躍が多いが、後にリア駆動マシンでも関わった。また、タイヤエキスパートとしても広く知られており、ミシュランのラリータイヤに対する理念を発展させた。

マキネンが成功を収めたラリーは、ヨーロッパの伝統的な高速ラリー(1000湖ラリー、RACラリーでも3回ずつ優勝)だけに留まらずアフリカのマラソンラリーでも活躍したが、チームメイトのラウノ・アールトネンはついに世界選手権戦で優勝を収めることはできなかった。

自身がキャリアを築いた間、BMC、ボルボ、ランチア、BMW、フォード、プジョー、フィアット、ダットサン、メルセデス、トヨタをドライブした。マキネンが収めたラリーの成功のほとんどは、WRCが始まる以前のもので、最後のWRCでのリザルトは、1978年RACラリーに、ロスマンズ・ラリー・チームのゲストドライバーとして参戦した時の総合6位だった。(写真は当時のマキネンと筆者)

(Martin Holmes)



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