シトロエン、ミークとオストベルグの起用を発表 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

シトロエン、ミークとオストベルグの起用を発表

 

 シトロエン・レーシングは、2014年のシトロエン・トタル・アブダビ・ワールドラリーチームのドライバーズラインアップとして、クリス・ミークとマッズ・オストベルグの起用を発表した。コ・ドライバーはそれぞれ、ポール・ネイグル、ヨナス・アンダーソンが務める。

 北アイルランド出身のミークは、C2 S1600でジュニアWRCに参戦した後、2009年にIRCタイトルを獲得。2013年はDS3 WRCでフィンランドとオーストラリアに参戦、好走を見せていた。2014年は念願のフル参戦に挑む。英国人ドライバーがシトロエンからフルシーズンを戦うのは、2003年のコリン・マクレー以来。

「ここ数年はシトロエンと関係を築いてきたけど、これだけ経験豊富で何度もタイトルを獲得してきたチームでドライブできるのは、本当にラッキー」とミークは喜びを隠さない。「WRCの参戦は通算10戦だけ。ポテンシャルは持っていると思うけど、実戦での経験が必要だ。シーズン前半は、参戦したことのないラリーで辛抱が必要になると覚悟はしている」

 2013年はMスポーツのエースとしてフォードをドライブしていたマッズ・オストベルグは、26歳の若さでWRCの参戦数は65を数える。これまでに7回ポディウムフィニッシュを果たしており、2012年のポルトガルでは、ミッコ・ヒルボネンに失格裁定を下された後に繰り上がりで初優勝を飾っている。

 「ワークスシートを得るためにとても苦労したが、シトロエン・レーシングに入ることをうれしく思うし、誇りに思う」とオストベルグ。「何より重要なのは、参戦すること。チームやマシンのことはまだ何も分からないけど、チームとDS3 WRCの素晴らしさは感じている。もちろん、、ラリーによっては勝利も目指していく」

 また、ハリッド・アルカシミは、スウェーデン、ポルトガル、イタリア、スペインのみのスポット参戦に絞り、中東選手権に主軸を置くことも発表した。

 「2014年のドライバーズラインアップは、我々の闘志を継続するための顔ぶれ」とマネージングディレクターのイブ・マトンは説明する。「ミークとオストベルグは、それぞれ全く違う形でキャリアを積んできたが、いずれも世界クラスで戦えるドライバー。まずは状況に慣れながら、優勝を狙えるドライバーに成長させていく」

 なおチームは、12月16日にフランス・ベルサイユでプレスコンファレンスを予定しており、ここでラリーとレースすべてのプログラムを明かすとしている。アルカシミがスポット参戦を発表したことから、昨年WRC2タイトルを獲得したロバート・クビカが、何らかの形でチームのプログラムに関わることになるのか、注目が集まる。



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