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WRCメキシコ:序盤は苦難のヒュンダイ勢、メキシコ戦で今季初ポディウムを狙う

©Hyundai Motorsport

今季のWRC、開幕2戦が悔しい結果に終わっているヒュンダイ勢。今週開催されるシーズン最初のグラベル戦、ラリーメキシコでは、今季初のポディウムフィニッシュに向けて士気が高まっている。

緒戦のモンテカルロ、第2戦スウェーデンでは、いずれも中盤までティエリー・ヌービルがラリーをリードし、ステージウインもすでに通算13本獲得するなど、2017規定のWRカー、i20クーペWRCのポテンシャルには手応えを感じているヒュンダイ。ヌービル、ヘイデン・パッドン、ダニ・ソルドの3人が2戦で獲得したパワーステージポイントも、合計10ポイントを重ねている。

このメキシコでも、この3ドライバーによる3台のi20クーペWRCで、序盤の悪い流れを立ち切りたいところだ。

WRCの規定でマニュファクチャラーズ選手権登録チームはヨーロッパ外でのテストが禁止されているため、スペインのグラナダ地方で5日間のグラベルテストを敢行したヒュンダイ。空気の薄い高地イベントに向けて、エンジンはダイノテストを繰り返し、調整を行ってきた。

Hyundai Motorsport

チーム代表のミシェル・ナンダンは「ここ2戦は我々にとって厳しい内容だったのは明らかだが、しかし、このままでいるわけにはいかない」とコメント。
「i20クーペWRCにポテンシャルがあることは分かっているので、メキシコで強さを取り戻せると自信を持っている。メキシコは2014年に、記念すべき初ポディウムを獲得したイベントでもあるからね」

No.4のi20クーペWRCを駆るパッドンは、昨年のメキシコはトップ5に食い込み、パワーステージではポイントも獲得している。
「グラベルラリーも、ヨーロッパ外のイベントを走るのも、すごく久しぶりのように感じる」とパッドン。
「とても雰囲気のいいイベントだし、ステージも走りがいがある。暑さと標高の高さというイベントの特徴に向けて、しっかり体を整えていかなくてはならないが、手堅いパフォーマンスとポジティブなリザルトを収めるために、全力を尽くしていく」

2戦続けて優勝のチャンスを逃し悔しさがたまるヌービルは「メキシコは、チームにとってもいい思い出のあるイベント。とても楽しめるラリーだし、これまでの経験を活かして思い切りプッシュできる」と意欲を見せる。
「いいパフォーマンスを見せられる自信がある。モンテカルロ、スウェーデンで、マシンはすでにその威力を見せているので、どれだけ勝てるマシンなのか結果で見せていかなくてはならない。やる気満々だよ!」

昨年のメキシコは4位とポディウム目前に迫ったソルド。開幕2戦も4位にとどまっており、今季最初のグラベル戦で順位を一つ上げようと気合いを見せる。
「i20クーペWRCでの最初のグラベル戦だから、とてもワクワクしている」とソルド。
「新規定WRカーがパワフルになっているので、これまで以上に豪快なラリーになるはずだ。寒いスウェーデンからメキシコの暑さに切り替えるのも、WRCの生活の一部。しっかり準備して、体を対応できるようにしていきたい。ポディウム争いに加われる自信はあるよ」

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