スバルからGRC参戦のサンデル「初めてのスポンサーはマクドナルドの店長」 – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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スバルからGRC参戦のサンデル「初めてのスポンサーはマクドナルドの店長」

©subaru.com/rally

スバルラリーチームUSAからGRCに参戦するパトリック・サンデル。スウェーデン生まれ、スウェーデン在住だが、米国を拠点とするラリークロスシリーズ、GRCでの経験も豊富。ラリーファンにも馴染みのあるサンデルについて、チームがQ&Aを公開した。

Q: 初ラリーは?
サンデル(=PS):16歳の時。それまで運転免許を持っていなかったので、ステージだけ運転できる特認のライセンスを取得した。ラリークロスの初参戦は、2012年、ブラジルで開催されたXゲームで、シルバーメダルを獲得したよ。

Q: モータースポーツを始めるきっかけは?
PS:僕が生まれる前は、父が70年代に地元のラリーに参戦していた。僕が大きくなると、父は僕にラリーをさせたがったが、僕はあまり興味がなくアイスホッケーにハマっていた。でも15歳の時、初めてクルマを運転する機会があり、ドライビングするフィーリングの虜になったんだ。15歳の僕のためにラリーカーを買う予算は家族にはなかったから、クルマが欲しいなら自分で稼げと父に言われた。燃料とタイヤは助けてあげるからって。
それで、街のマクドナルドで初めて働き始めた。毎日、学校の後に通ったよ。初めてのラリー車を買うためには、3000ドル必要だった。2回目の給料で1000ドルたまった後、店のオーナーにその話をしたら、スポンサーになって資金の残りを援助してくれたんだ!

Q: バーガーをひっくり返していたきみに店のオーナーがレーシングキャリアを始めるのを助けてくれたなんて、いい話だ!
PS:そうなんだよ! マクドナルドの次の仕事は、夜間のタクシードライバーだった。昼間はスポンサー探しをしていたからね。

Q: マクドナルドの給料で何のクルマを買った?
PS:父と僕は、1979年式のゴルフGTIを買った。僕はうれしかったし、父は誇らしく思ってくれた。その日から、世界中のどのドライバーよりも必死でがんばって、今の僕がいる。

Q: モータースポーツで一番影響を受けたのは。
PS:コリン・マクレーとセバスチャン・ローブ。それぞれスタイルは違うけど、2人も素晴らしいドライビングスキルを持っている。大ファンなんだ。

Q: これまでの思い出を聞かせて。
PS:自分のキャリアのハイライトはもちろん、2006年のJWRCタイトルだ。海外のラリーへの参戦を始めた初年で、タイトルを獲った。これで、自分のキャリアがブレイクした。別の部門でもWRCを勝ったし、WRカーでの初ラリーはいつまでも忘れられないね。

Q: ラリークロスにスイッチしたきっかけは? 慣れるのは大変だったか。
PS:何度かGRCに参戦したあと、素晴らしいチャンスをもらって、ラリークロスマシンのテストに参加した。すぐに取りつかれたよ。最初の年は覚えることがたくさんあった。ドライビングスタイルも整理しなくてはならなかった。同じコースを何度も周回するラリークロスに順応するために、カートの運転がかなり役に立ったよ。

Q: スバルUSAのファクトリードライバーとなったが、スバルに乗ったことはあるか。
PS:若い頃からの夢がかなったようなものだよ! 僕にとって、ラリーといえばスバルだ。WRCではいつもスバルを見ていて、コリン、トミ、リチャード、ペターの代わりにシートに座りたいと、いつも思っていた。今、ここにいるのは、信じられない気分だ。今は、スバルラリーチームUSAとテストを行っているが、シャシーバランスが素晴らしいし、テストの初日からドライビングを楽しんでいる。チームの成長に、強い自信を感じているよ。スバルとならレースを勝てると確信しているし、いつかタイトルも獲れる。スバル車のクオリティには、本当に感激しているよ。

Q:スターティンググリッドでは何を考えているか。何かルーティンはあるか?
PS:あまり考えないようにしているが、いつも左手のグローブからはめるようにしている。ファイナルのスターティンググリッドではいつも、無線でスプリットを教えてくれるスタッフが特別の歌を歌ってくれるんだ。グリッドでは、気持ちを無にしている。レース中は、自分の本能を信頼するのみ。

Q:2017年の目標は。
PS:もちろん、タイトルを獲ることだし、そのためにはシーズン全体を通して賢明に戦って、毎戦のファイナルでポイントを獲らなくてはならない。もちろん、常にレースでの勝利も目指していくよ。



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