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ヌービル、i20クーペWRCでタイトル宣言

©WRC.com

12月1日、ヒュンダイ・モータースポーツがモンツァで発表した2017年からのWRC戦闘マシン、i20クーペWRC。2016年のドライバーズ選手権で2位に食い込んだティエリー・ヌービルは、新型マシンの仕上がりに自信を見せ、2017年にはタイトルを狙う構えだ。

2015年中盤からスランプに陥ったヌービルだったが、2016年は6月のサルディニア戦で優勝を飾って復調。その後は、一戦もトップ5フィニッシュを逃さず、最後の5戦はすべてポディウムに上がった。この結果、友人でもあるアンドレアス・ミケルセンら、並み居るトップドライバーとの激戦を制し、選手権2位の座を収めた。

i20クーペWRCの発表会場でヌービルは、新型マシンでこの好調をさらに続けることができると自信を見せた。

「僕らの新型マシン、i20クーペWRCに高い期待を持っている」とヌービル。
「厳しいWRCの戦いの中でも、このマシンがあれば今の勢いを続けることができると感じている。テストでのこのマシンの第一印象は、とてもポジティブなものだった。パワーが上がったことも素晴らしいし、グリップとドライバビリティが上がったことで、自信を持ってプッシュできる」

「2016シーズンはとてもポジティブだったし、選手権2位でシーズンを終えることができて本当にうれしい。もちろん、この上にはあと1つしか残っていない。2017年はキッチリタイトル争いを狙っていきたい」

一方、2016年はアルゼンチンで激走を披露し、難関エルコンドールでは王者セバスチャン・オジエを抑えてのベストタイムをマークして初勝利につなげたヘイデン・パッドンも、2017年はさらに勝利を狙っていることを明かした。

「もっとラリーで勝つことを狙い始めていきたいし、シーズンを通して安定した速さを披露したい」とパッドン。
「i20クーペWRCは、とてもドライブが楽しいし、観客にとってもよりエキサイティングになると思う。それぞれのドライバーやドライビングスタイルに合わせやすいマシンになってくれるといいね」

ダニ・ソルドは、シーズンが始まるまで目標を設定するのは待ちたいとしながらも、新型マシンのフィーリングがいいことを明かした。

「変更の幅が大きいので、最初の数戦で開発具合はどうかを見なくてはならないが、自信はあるよ」とソルド。

「初めてi20クーペWRCをテストした時、マシンの速さでのけぞったよ。パワフルになったエンジンと、エアロダイナミクスにより向上したグリップは素晴らしいね」

Autodromo Nazionale Monza/Lorenzo Beretta

Autodromo Nazionale Monza/Lorenzo Beretta

ソルドは12月2日に開幕するモンツァラリーショーで、2016年スペックのi20WRCをドライブする予定。3日間に渡って開催されるこのイベントでは、この他21台のWRカーが名を連ね、昨年このイベントを制した元GPライダーのバレンティノ・ロッシもフォード・フィエスタRS WRCで登場する

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