小林カメラマンが解説するワールドラリーカレンダー「あえてテーマは設けない」 – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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小林カメラマンが解説するワールドラリーカレンダー「あえてテーマは設けない」

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急に朝晩の冷え込みが厳しくなり、一気に冬の気配が感じられるようになってきた今日この頃の川崎市周辺ですが、皆さまいかがお過ごしですか。冬の気配とともに慌ただしい年末の足音もひたひたと……。

年末といえば、皆さまワールドラリーカレンダー2017のご注文はお済みでしょうか? 今回は、ワールドラリーカレンダー2017に収録された珠玉の写真たちについて、小林直樹カメランに語っていただきました。すでに入手していただいている皆さまやラリプラ・メンバーズ会員の皆さまは、お手元のカレンダーを眺めながら小林カメラマンの解説を読むと、より一層お楽しみいただけるかと思います。

それではスタートです。

あえてテーマは設けない
「そもそもこのワールドラリーカレンダーを作り始めた時から、僕のなかでのテーマは『13枚のなかでWRCの世界観を出したい』というものでした。だから、あえて『今年はアクション』とか『今年は自然』とか、そういったテーマは立てていないんです」

「このカレンダーを見た人が、世界のラリーを見た気持ちになってくれて、実際に生で見てみたいと思ってくれたらうれしいですね。ステージではなくリエゾンなどでも、ラリーを楽しめるところもあるでしょうし、こんなすごい道を飛び跳ねたりしているところが世界中にある。せっかくの大きなサイズなので、その国らしさなどを、ひとつのアート作品として味わってもらいたいと思っています」

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表紙 あまりバラしたくないけれど
「表紙はサルディニアでの写真です。あまりバラしたくないけれど、実はリエゾンです。これだけの高さの場所でギャラリーがアウト側にいられる場所が、今のWRCにはないということは、ラリーを知っている方なら分かると思います」

「海をバックに、ファンたちにこれだけ囲まれているところを走ってくるという、そのシチュエーションを撮りました。最終のパワーステージフィニッシュ後のTCを超えて、200mくらいで簡易ポディウムまで行く間の道なんです。ファンの立っている石を積んだだけの石垣などもいかにもヨーロッパらしいなと、今年の顔に選びました」

2017RALLYcal_tei01 2_w12001月 雪を求めて頂上へ
「雪のモンテカルロって、いまや場所を探さないとなかなかないんです。今年は特に雪が少なくて、一番残っていたのがスキー場があるギャップのステージでした。そこをスキーヤーと一緒に頂上まで上って撮った写真です。ラリーファンももちろん来るんですが、普通のスキーヤーもたくさん上ってくるんです。沿道のお客さんが一番多く、バックの雪山もキレイに入っている1枚を選びました」

「裏話ですが、実はこのあとの帰りが大変で、リフトに乗って下ることができず、スキーヤーやスノーボーダーが下ってくるなかをカメラを下げて3km歩いて帰りました……。何回か怒鳴られたような気がしますが、多分「危ないぞ、お前ら!」と言われていたのだと思います」

2017RALLYcal_tei01 3_w12002月 小さな港町アルゲーロ
「サルディニアでのリエゾンの一コマです。僕はいつもコマ図でルートを確認するのですが、普段はおみやげ屋さんとかレストランがあったりして観光客でにぎわうこの道を、サルディニアとして初めて使うということで、撮りに行きました。アルゲーロというサービスパークが置かれた街です」

「本当に小さな港町という感じで、観光地であり、海水浴なんかもできる場所です。ラリーが始まるということは街中の人も分かっているので、観光客や一般客がスマートフォンなどで撮影したりしていてクルマが隠れてしまい、いいカットを狙うのに苦労しました。スマホで撮影する人はWRCでも本当に増えましたね」

「選手も沿道からの応援に応えていますが、昔はペター(ソルベルグ)とかが窓を開けて身を乗り出したりしていましたが、現在のWRカーはアクリルウィンドウに小さな小窓があるだけなので、そういうことはできなくなってしまったのは少し寂しいですね」

2017RALLYcal_tei01 4_w12003月 デイライトが印象的な1枚
「モンテカルロで最も有名なチュリニ峠です。ただ、今年はあえて名物コーナーには行かずに、スタートして約2kmくらいのところにあった、ヨーロッパではよくある岩場を通過するトンネルで、あえてシルエットになるように狙ってみました」

「ここはステージをレッキしていた時に見つけた場所で、カメラマンは他にいませんでしたが、お客さんが何人かいましたね。モンテカルロではお客さんはだいたいどこにでも行けるので、僕らと同じ場所で撮影していました」

「スタート近くにクルマを停めて、歩きで入ったのですが、途中で戻らないとポディウムに間に合わない。1分間隔で来るラリーカーを避けながら少しずつ戻って行きました。イヌスケと一緒だったのですが、ふたりで息を切らして戻ったのを覚えています」

「クルマはあえてシルエットにして、岩場のトンネルの感じを出したかったので、トンネルと岩場の壁の感じを出せるような露出を狙いました。50〜60mくらいの短いトンネルです。ポロR WRCだけ、デイライトのLEDが点いていて、こういうシーンではアクセントになりますよね。右サイドのピラーに光が当たっているところがうまく撮れました」

次回は11月上旬に公開予定です。

WORLD RALLY CALENDAR 2017
ワールドラリーカレンダー2017

RALLY PLUS

RALLY PLUS

A2変形判・13ページ・オールカラー
撮影: 小林直樹
発行: 合同会社サンク
価格: 2,800円(税込)
発売日:2016年9月23日(金)

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