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WRCアルゼンチン:ラリーレポート

 

前戦ポルトガルでヨーロッパに戻ったWRCは再び南半球へと向かい、唯一の南米ラウンドとなる第5戦ラリーアルゼンチンへ。5月8日木曜日、ラリーはホストタウンのカルロス・パス近郊で行なわれた2台同時走行のスーパースペシャルステージで幕を開けた。

SS1を制したのは、2番手以下を大きく引き離し選手権トップをひた走るセバスチャン・オジエ(フォルクスワーゲン)。3.0秒差の2番手にはマッズ・オストベルグ(シトロエン)、3.5秒差の3番手にはアンドレアス・ミケルセン(フォルクスワーゲン)がつけている。

ラトバラ、オジエを抑える好走

翌9日金曜日から、良質なグラベルロードを舞台に本格的なバトルの火蓋が切って落とされた。2日目はステージ数4本と決して多くはないものの、今回最長の51.88kmを含むタフな1日となる。SS2、前日2番手につけていたオストベルグ、4番手のミッコ・ヒルボネン(Mスポーツ)が相次いでリタイア。シトロエン、Mスポーツのエース格が揃って姿を消したことで、早くもオジエを先頭に、ヤリ-マティ・ラトバラ、ミケルセンの3人がトップ3を独占する。

SS3ではラトバラがオジエに10.3秒もの大差をつける快心のベストをたたき出し、首位に浮上。しかし、オジエもすぐにSS4でベストを取り返し、首位を奪還する。フォルクスワーゲン同士による僅差のバトルは、51.88 kmのSS5で明暗が分かれた。

「後半はリヤタイヤがかなり摩耗してしまった」と振り返ったオジエに対して、「完璧、まさに完璧な走りだった」と興奮気味に語るラトバラが、18.2秒差の圧倒的なベスト。ラトバラがオジエに17.7秒差をつけ、トップで2日目を終えた。
「すべてがプランどおりに進んだよ。以前、マルコム(ウィルソン)にステージを楽しめば良いって言われたんだ。今日はそのとおりだった」と、ラトバラは満面の笑みで語る。

SS4では3番手につけていたミケルセンがテクニカルトラブルでストップ。フォルクスワーゲンの一角が崩れ、3位にはシトロエンのクリス・ミークが浮上。以下、エルフィン・エバンス(Mスポーツ)、ロバート・クビカ(Mスポーツ)が続く。

土曜日に入ってもラトバラの好調は変わらない。ウエットが混じる難しいコンディションのなかで、SS7〜SS9まで3連続ベストタイムを刻み、2位オジエとの差を31.2秒にまで広げてみせた。
「これまでのことを振り返ってみても、ベストな走りだと言い切れる」と、ラトバラの表情にも自信が漲ってきた。
安定したペースを守ったミークは3位をキープ。4位は前日のリタイアから、マシンを修理して再出走に挑んだミケルセン。ヒュンダイのティエリー・ヌービルがクビサをかわして5位に順位を上げた。

ミナ・クラベロ、エル・コンドルというクラシックステージを走行する最終日。ラトバラはベストこそなかったものの、ノーミスでまとめ、第2戦スウェーデンに続くシーズン2勝目を飾った。
「このラリーでフィンランド人が勝つのは本当に久しぶりだし、本当にうれしいよ。しかも、セバスチャン・オジエを破っての勝利だからね。最高さ!」と喜びを爆発させた。最終のパワーステージを制したオジエは2位。
「すごく難しいコンディションだったよ。本当にタフな状況だったし、2位でも満足だ。ヤリ-マティにはおめでとうと言いたいね」と、チームメイトを称えている。
3位はモンテカルロ以来の表彰台となったミーク。以下、4位ミケルセン、5位ヌービル、6位クビカのオーダーでラリーを終えた。

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