APRCラリー北海道:圧勝のギル「4戦4勝なんて、すごすぎる」 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

APRCラリー北海道:圧勝のギル「4戦4勝なんて、すごすぎる」

©SKODA AUTO

APRC第4戦ラリー北海道は、9月25日にフィニッシュを迎え、ガウラブ・ギル(シュコダ・ファビアR5)が2位に2分以上の大差をつける圧勝で幕を閉じた。2013年王者のギルは、今季は開幕戦からマシンをR5にスイッチし、ここまでの4戦すべてで勝利している。これで自身2度目の戴冠に大きく近づいた。

SKODA AUTO

SKODA AUTO

「勝ててうれしいよ。4戦で4勝は、とにかくすごい」とギルは歓喜を隠さなかった。
「全てが順調に進んだ。土曜日、ターマックがウエットだった時も、タイヤは完璧な動きをしてくれた。それに、いいセットアップをしてくれたチームにも感謝しなくてはね」

「天候が常に変化していたから、本当に難しいラリーだった。朝は全部ウエットだったのに、午後は全部ドライ。それにかなりラフにもなったから、かなり難しかったけど、今はハッピーだ」

一方、今季初めてAPRCに挑んでいる23歳の若きチームメイト、ファビアン・クレイムは、経験の少ないグラベル路面の上に難コンディションという厳しい状況にも、うまく対応して2位フィニッシュ。今季、3度目のポディウムフィニッシュを飾った。
「超高速区間と、深い轍という難しい道で、たくさんのことを経験できたと思う。轍はどこもルーズなグラベルが多くて、他のイベントと比べても新しい経験だった。自分にとっても、いいことだと思う」とクレイム。

そして、ポディウム最後の場所を獲得したのは、クスコレーシングのマイケル・ヤング(スバルWRX STI)だった。
「とてもうれしい。グループNでは最上位だと思うので、チームにとってもとてもいい結果だ」とヤング。
「攻められる時はハードにプッシュして、少しラフなところはペースを押さえた。パンクなど問題は色々あったが、クスコにもEZYレーシングにとっても、いいリザルトだ」

このヤングと接戦を展開していた日本の高山仁(WRX STI)は、一歩及ばず4位でのフィニッシュとなった。
「ここに立つことができて、とてもうれしい」と高山。
「マイケルとの戦いはとても楽しかったが、自分がもっといい走りができればと思う」

高山がノミネートするアジアカップでは、全4戦中2戦を終えて、高山はギルに続く2位を維持しているが、同カップはベスト3戦で争われるため、残るマレーシア、インドでの結果も依然として大きく影響する可能性を残している。

高山のチームメイト、今井聡(三菱ランサーエボリューションIX)は5位と健闘していたが、SS14でエンジントラブルにより残念ながらリタイアとなった。

APRCの次戦、第5戦マレーシアラリーは、10月29-30日に開催される。

APRCラリー北海道 最終結果
1 G.ギル(シュコダ・ファビアR5) 2:00:23.9
2 F.クレイム(シュコダ・ファビアR5) +1:50.6
3 M.ヤング(スバルWRX STI) +3:54.4
4 高山仁(スバルWRX STI) +4:48.9
5 岩下英一(三菱ランサーエボリューションIX) +13:16.1
6 高橋冬彦(スバルWRX STI) +18:15.8



RALLY CARS