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ERCリエパヤ:サーマキスが母国優勝、カエタノビッチのタイトル連覇が確定!

©ERC / Jorge Cunha / DPPI

ERC第9戦ラリーリエパヤ(ラトビア、グラベル)は9月18日、競技最終日となるレグ2に設定された6SS・100kmの走行が行われ、初日から首位に立ったラルフ・サーマキス(シュコダ・ファビアR5)が母国優勝を飾った。

昨年ジュニアERCでタイトルを獲得し、今季からR5での参戦にステップアップしたばかりのサーマキスは弱冠22歳。母国での登場では観客の声援に応え、設定された全15SS中、土曜日の市街地ショートステージ2本以外すべてでトップタイムを叩き出し、1分以上の大差をつけての優勝を決めた。今季のERCはイベント毎にウイナーが入れ替わり、リエパヤまでの8戦中、2戦以上の勝利を飾っていたのはサーマキスだけだったが、今季5戦目の参戦となるこのリエパヤで今季3勝目をマークした。

「本当にいい気分だけど、フィニッシュ前の2コーナーではクラッシュ寸前だったんだよ! 母国戦で1位になれたなんて、信じられない」と語るサーマキスは、来季のERCフル参戦を目指していることも明かした。

ERC / Jorge Cunha / DPPI

ERC / Jorge Cunha / DPPI

一方、このリエパヤで3ポイントを獲得すればタイトル連覇が決まるカエタン・カエタノビッチ(フォード・フィエスタR5)は、4位でフィニッシュし、1戦を残してタイトルが確定した。
「信じられない気分だ。僕は、世界で最高のチームに恵まれたと思う。またタイトルを収める事ができて、本当にうれしい」とカエタノビッチ。
「この瞬間を味わうために、懸命に取り組んできた。今年は問題が本当に多かった。家族やスポンサーのみなさん、ファンのみなさんに感謝したい。みんな最高だよ」

ERC / Gregory Lenormand / DPPI

ERC / Gregory Lenormand / DPPI

総合2位は、今回は三菱ランサーエボリューションXで参戦したアレクセイ・ルキヤナク。サーマキスの後塵を拝したものの、ここ2戦トラブルが続いていただけに、ノートラブルでのフィニッシュに満足を見せた。ルキヤナクはERC2でもトップフィニッシュを飾った。なお、このERC2では、部門5位でフィニッシュしたボイテック・シュカーラ(スバルWRX STI)がシリーズ序盤で重ねた5勝のポイントを活かし、最終戦を前にタイトルを決めている。

ERC / Gregory Lenormand / DPPI

ERC / Gregory Lenormand / DPPI

オペル同士のタイトル決戦を迎えていたジュニアERCは、初日を終えた時点で0.7秒差という激戦だったが、SS11でクリス・イングラムに電気系トラブルが発生し部門4位に後退。首位のマリヤン・グリエベルは、タイトルを確定するには優勝が絶対条件だったが、終盤でスローパンクに見舞われ、最後の2本はコンパウンドをミックスしたタイヤの組み合わせて走らなくてはならなくなった。しかし、ラリーフィニッシュ後にミコ・ニイネマエに遅着でペナルティが与えられた結果、グリエベルの優勝が決まった。
「まったく信じられないよ。チェコでは全力で挑んでいたのに、ミスをしてしまった。今回は、人生でベストの走りができたと思う。100%アグレッシブに、そしてスタートから絶対にミスをしないと決意していた」と語るグリエベルには、10月7‐9日に開催される最終戦キプロスラリーに、モータースポーツ・イタリアがプリペアするシュコダ・ファビアR5で参戦する権利が与えられる。
「キプロスが本当に楽しみだよ。いつか、R5マシンで参戦することが夢だった」

ERCリエパヤ 最終結果
1 R.サーマキス(シュコダ・ファビアR5) 1:43:11.2
2 A.ルキヤナク(三菱ランサーエボリューションX) +1:04.3
3 S.プランギ(三菱ランサーエボリューションX) +1:48.3
4 K.カエタノビッチ(フォード・フィエスタR5) +2:25.7
5 R.キシエル(シュコダ・ファビアR5) +5:03.7
6 M.ネイサン(三菱ランサーエボリューションIX) +5:53.9



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